2015年5月26日火曜日

実習生も協同学習にチャレンジ!







 我がクラスに実習生がやってきました。若い先生が教室に入ると、子どもたちは喜ぶし、自分も授業を見せることになるので、緊張感が生まれるので、実習生大歓迎です。(この5年間で4回の実習生受け入れです)

 さて、今日は算数の授業研。
 折れ線グラフの最終で、下のようなグラフでは変化がわかりにくいことや、下の部分が必要ないことに気づかせ、


このようなグラフにすると見やすく分かりやすくなることがわかり、自分でもかくことができるという内容の授業です。


上のグラフを提示した気づきの段階で、
「小数点がついてる!」
「かたむきが少ない」
「変化が少ないってことだよ」

などと、意図したことがどんどん出され、さらに、
「かなり上の方にグラフがある」
「下がむだです」
「でも、0はかかないとだめ」

おもしろそうな展開になってきました。この気づきが、めあて意識につながり、どうすればよりわかりやすいグラフになるかを考えさせます。

この気づきを、やや生かすことができずに、さらっとめあてに入ってしまいました。自分の若い頃を思い出しました。

そしてグループ学習。
このクラスは、グループ学習に慣れているので、ホワイトボードを使って、よりわかりやすいグラフを考えて学び合っていました。











早く終わったチームは、黒板の前にきて自発的に他のチームの考えと比べていました。
(これが大事!)





ホワイトボードで慣れているので、図や文でかいていいよと指示しましたが、実際に提示したグラフと同じものを与えるなどの工夫が必要でした。

フリーハンドでよく表現しました。見通しで、
「下を省く」
という内容が出されていたので、どのチームもこの点について考えを書いていました。




めもりの幅を広げる(縦だけを拡大)という考えは、なかなか難しかったらしく、下のチームだけが読めない文字で提示していました。

このチームは、1度をさらに10等分すると分かりやすくできるということを言いたかったのですが、他のチームに伝わりませんでした。やはりここは、グループ学習での教師の見取りと支援、そして全体の学び合いでのコーディネート力が試されます。


協同学習に慣れてくと、どの先生がやっても学習の仕方が身についているので、ある程度のところまではいけることがわかりました。

2年前、石川県の小学校で、飛び込みで授業をさせてもらった時もそう感じました。

協同的な学びは、子どもたちを変えていきます。

2015年5月16日土曜日

算数研修会のお知らせ

さわやかな季節となりましたが、いかがお過ごしですか。

 さて、このたび下記により、横浜国立大学の石田淳一教授ご指導の算数研修会を開催いたします。今回の研修会は、学校研究の全体研を兼ねているということもあり、研究の一つの方向性になると思われます。

今回、沖郷小学校に石田先生が初めておいでいただくということで、全学級の算数の授業をご覧いただき、ご指導していただきます。

また、提案授業は、4年「小数」になる予定です。協同学習を取り入れた授業をいたします。まだ仕込みが完全にできていないところもあります。ご意見よろしくお願いします。

その後、石田先生による講話があります。この講話を拝聴するだけでも、よい勉強になると思います。校内のみならず、市内の小学校にもお知らせいたします。もちろん、市外の先生方も大歓迎です。石田先生の理論を実践したい、興味があるという方はぜひおいでください。
 
 
算数研修会について
 
1 期日  平成27年6月5日(金)

2 場所  山形県南陽市立沖郷小学校

3 日程  

・  提案授業 4年1組「小数(予定)」(4年1組教室)  13:55~14:40 

・ 研修会(場所;食堂)                    15:10~16:30 

     開会(教頭)                                      

     指導者紹介(校長)                     

     授業者自評

     ご指導と講話(石田淳一教授)   

     質疑               

     お礼の言葉(校長)        

     閉会(教頭)           

※参加ご希望の方は、南陽市立沖郷小学校教頭までお願いします。

または
vaio0819@yahoo.co.jp
田井地までご連絡ください。

2015年5月12日火曜日

商がたたない時はどう考えるかという議論

今日は百の位が空位になる場合のひっ算の学習。

252÷6

いつものように、めあては「説明しよう」です。


4つのチームは、容易に百の位にたたない時は、すぐに十の位まで表示して25÷6を考えていました。あるチームは、席替えしたばかりで、チームワークに問題があり、リタイア・・・残念


下の3つのチームは、空位に0を書く、または0×6=0の答えを表示するというやり方。
これについて、とてもよい議論になりました。

下のチームは、0を書くことによって、わかりやすくなるし間違いがないというものでした。しかし、他のチームからは、
「042っていうのは、小数みたいで整数じゃない」
「042と答えに書くのはへんだ」
という意見。

しかし、これはあくまでも筆算の答えなので、0に斜線を引けば問題ないということになりました。
ここでひとつの観点を与えました。

「かんたんなのは?」

やはり0を書かない方が簡単であるという結論になり、主問題2を自力解決しました。

0を書かないんだよと言って教えるのは簡単ですが、子供たち自ら違いに気付き、算数のよさに照らし合わせて議論する力を身に付けることが大切です。

今後の課題は、なかなかこの議論についてこれない子供への対応です。一人一人が全体の学び合いに参加できるようにしていかなければなりません。


2015年5月10日日曜日

共通点と相違点という見方を定着させる

 わり算のひっ算の授業です。

前時は、2けた÷1けたのひっ算です。

まずは、考える足場を与えるために、前時では上の位からわっていくことを確認。そうすることで、見通しも容易に「上からわる」という考えが出されました。説明のしかたも既習なので、今日はすぐにグループ学習をさせました。案の定、ひっ算と説明をきちんと書いていました。

どのチームも黒板にはった時、子供たち自ら、

「同じところがわかります。」「違いを見つけました。」

と言えるようになりました。
チームDだけが、834をそのまま下に書いているという違いを発見!チームDに言わせると、

「やり方とか答えはだいたいわかったけれど、ひっ算の書き方がよくわからなかった。」

ということでした。ほかのチームのやり方を見て、すぐに納得し、自力解決することができました。


少しずつですが、黒板のホワイトボードを見て、何を考えればよいのかがわかってきています。次のステップでは、そのことから何が言えるのかというレベルにもっていきたいと思っています。楽しみです。



2015年4月26日日曜日

授業参観で学び合い

桜の花も散り始めました。Gwは、天気良さそうですね(^^)

さて、昨日は参観日でした。保護者の方々に学び合いの授業を見ていただくチャンスです。

わり算の筆算の第1教時目。
主問題1は、3年の復習。
主問題2は、初めての3桁÷一桁。でも、10のいくつ分で説明できます。
主問題3は、100をもとした3桁÷一桁。

今回の授業を仕組むにあたって、何をグループ学習させるかを考えてみました。
3年時のわり算では、10をもとにした説明は、さらっと扱っているのではないかということで、数年前に石田淳一先生が提唱していた「考える足場」を与えてみることにしました。この足場をきっかけにして、本時の3桁÷1桁を説明させたいと考えました。

 

予想通り、60÷2=20と容易に答えを出したものの、説明は?という発問には反応が鈍く、挙手した子供からは、
「60の0をかくして、出た答えに0をつけます。」
という説明。しかし、
「どうして0をかくして、答えに0をつけるの?」
という切り替えしには、誰も答えられません。

やはり3年時に、10のいくつ分をしっかりと学習していないと、このような説明しかできなくなっているんだなと思いつつ、

60は□が□こ分
この中に入る数は?と問うと、10が6個分であることはわかりました。

しかし、
60÷3は□が□個分
では、10という数は入ったものの、次の□には何が入るかわかりませんでした。そこで、10円が6こであることを確認させると、数名の挙手。ある女の子は、
6×3
との発言。たぶん、3年の時に習ったかけ算での説明が印象的だったのでしょう。
ようやく
6÷3
が出されました。この式が実はとても重要で、10円が6つあるものを3でわるという意味を表わしていて、10をもとにしていることを理解できなければいけません。

ここまでは既習です。やっと考える足場の構築に成功しました!

となれば、主問題2hあ自力解決で!と思いきや、石田先生の言葉を思い出しました。
「全員が解けるようになっていなければならない」

主問題2も、全体の学び合いで解くことにしました。
10のいくつ分が足場でわかったので、この問題は、比較的容易に、10の何個分かがわかりました。(考える足場はとても重要です。)

いよいよ、
600÷3
ほぼ全員200という答えであることはわかっていました。しかし、今日のめあては、「説明しよう」です。見通しでは、100のいくつ分かを考えればよいという見方が出され、すぐにチーム学習に入りました。

同じ考え同士をくっつけるという約束をしていたので。写真のようにくっつけていました。
しかし、チームDの女子2人が突然黒板の右上の方へ移動しました。
100が60÷3こ分
と書いていたからです。
直そうとしていた2人に、
「こういう間違いをしないようにしましょう!という発表は、みんなのためになるよ」
というアドバイスをして、そのまま貼らせておきました。

さらにチームEが、ほかのチームと離して貼りました。みんなにどこが違うのかを見つけさせました。
600は100が60こ分
のところが違うことを発見。100円玉が6つある図を見て100円玉6枚なんだから100が6個分の間違いであることを確認しました。

10や100をもとにすると、一桁の考え方と同じであるという十進位取り記数法のきまりを確認することができました。

このような授業を繰り返すことで、何桁のわり算でも説明できるようになります。また、わり算だけでなく、他の演算でも同じことが言えるという数学的な考え方が身に付きます。

最後に、間違った2つのチームに対し、
「この2つのチームのおかげで、10や100のいくつ分と考えることの大切さを学ぶことができました。」と言って拍手で終わりました。

あいにく時間となり、練習問題までいかなかったのですが、一人一人の子供たちは、みんな説明できたとあった、うれしそうに授業を終えることができました。

学び合いの授業にも、考える足場を活用していくことが大切です。

2015年4月21日火曜日

学び合いの仕込み中です!

新学期が始まり、2週間が過ぎようとしています。雪国では、桜の花がピーク(^^)

さて、今年は赴任した学校で四年生を受け持ちました。持ち上がりのクラスです。学び合いは、初めてのようです。

初めにやったのは、先進校のビデオ視聴です。神奈川県の大井小学校や石川県の小学校の映像を見せたところ、先生が何も言わないのに、次々に自分から発言している!ということを気づきました。自分たちの過去の授業とは違うと感じました。

そして今日は、180°を超える角の求め方を説明するという学習です。

見通しでは、
180°に多い部分の角を加える
360°からない部分を引く
という考えが出されました。予想どおりの展開です。

初めてのホワイトボードでのチーム学習にしては、なかなかの学び合いになりました。グループの話し合いも、上手にできました。

同じ考えのホワイトボードをくっつけること
発表も協力すること
などを指導しました。

しばらくは、仕込みが続きます。

6月5日に、石田先生をお呼びしての研修会が開催されることになりました。その日までに、どこまで仕込みができるか楽しみです。



2015年4月11日土曜日

2年間の感謝と今後の展開

  南国では桜が散っているようですが、山形県米沢市では、まだまだ桜の開花が遅くなりそうです。

 私事ではございますが、この度米沢市立西部小学校から、南陽市立沖郷小学校へ異動となりました。たった2年での異動ということでしたが、南陽市は2年前まで勤務していたところなので、知っている人も多く、
「おかえりなさい」
という雰囲気が感じられました。

 米沢西部小での2年間、学び合いの実践では、とても多くのことを経験し、学ばせていただきました。

 初年度は、5月に石田淳一先生を講師に、市内の先生方を集めて研修会を開き、提案授業をさせていただきました。異動していきなりこういうことをさせていただき、うれしく思っています。米沢の先生方にも、広くご理解をいただきました。

 さらにこの年は、市の公開研があり、ここでも授業をさせていただきました。入れないぐらいのたくさんの先生方に授業を見ていただき、事後研でもとても貴重なご意見を頂戴いたしました。

 NHKからの取材もありました。学力向上というテーマでの取材でした。その時のVです。
https://www.youtube.com/watch?v=hy1yOZhHa5k

 新算研でも取り上げていただきました。
http://vaio0819.blogspot.jp/2014/05/blog-post_4.html

 秋には、市の派遣事業により、石川県の先進校へ派遣していただきました。もちろん、石田先生と同行ということです。先進校では、石田先生が数年前からご指導しているとあって、かなりのレベルまで達していました。小松市立苗代小学校では、飛び込みの授業をさせていただきました。学び合いができているクラスなので、指導者が私でも学び合いが成立していました。この派遣では、かなり大事なことを数多く学びました。

 翌年は、6年へと持ち上がりましたが、学級減によるクラス替えがありました。1年間学び合いをしてきたメンバーが減りましたが、何とか協同学習ができるようになりました。

 市の算数部会にいる年配の先生から、こんなコメントをいただきました。
「西部小の学び合いの授業(私の授業のこと)は、力がつくと思うけれど、やはり自力解決の時間を大切にすることを算数科では大切にしたい。」

 この言葉が妙に耳に残り、12月の授業研では、学び合いの授業にプチ自力解決を取り入れました。このことにより、さらに積極的にグループ学習を進めることができました。

 たった2年間でしたが、西部小学校では、自分なりにかなりの手応えを感じることができました。これも、初年度の山口校長先生、2年目の半田校長先生を始め、先生方のご理解があってこそであると思っています。もちろん、子供たちや保護者の方々のご理解も忘れてはいません。本当にありがとうございました。


さて、次の沖郷小学校でも、校長先生や研究主任の同意を得て、石田先生をお呼びしての研修会が実現しそうなので、ワクワク感でいっぱいです。

今後の課題として挙げられるのは、単なるグループ学習でなく、高め合うことができる学び合いです。グループ学習だけなら誰でもできるし、形だけなら何とでもなります。しかし、子供同士が高め合うという質の高い学び合いでなければなりません。

「学び合い」という協同学習は、ややもすると子供まかせで格差を助長するという厳しいご意見をもっていらっしゃる著名人もいます。教師は、積極的に高め合わせるための指導をしていかなければなりませんね。

そんなことを考えていたら、今年度の新算研のテーマが「高め合う学び合い」です。まさに今の自分がかかえている課題にぴったりです。熟読しながら、自分なりに授業を展開してみようと思っています。