2016年2月24日水曜日

算数の 「チーム対チーム」の試み(グループ学習の流れのままの学び合いへ )

今までの自分の授業を振り返って、

 「グループ学習では活発に意見交流しているのに、全体の学び合いではしゃべれなく子どもが多いが、どうすればよいか。」

という疑問がありました。


先日の石田淳一先生のセミナーでの講話で、それに関してとても気になる内容がありました。
グループ同士のペアで話し合いをさせるというものです。全体では話せなくても、グループの延長でフリーにトークできるということでした。まだまだ実践はあまりありませんとのこと。そう聞くとやってみたくなる私でした。

そこで、以下の授業を仕組んでみました。
4年「変わり方」

階段状の正方形、8番目の数は?という問い。(実は、この実践はここにヒントを得ました。http://vaio0819.blogspot.jp/2013/12/blog-post_15.html )



いつものようにチームで学び合い。図をかいて数えています。そろそろ規則性に気付く!


表を使うということに気付いて、移動するという発想のチームが出てきました。



さあ、ここでチームごとの話し合いが終了。
その後、考えの違うチーム同士、意図的に合体させ、互いに説明し合います。




2枚のホワイトボードをならべ、フリーに算数トーク。互いに見合っていろいろと話し出す子供たち。ここで、
「説明し合いましょう」
と声をかけ、説明させました。



この学び合いは、全体と違い、フリーに算数トークをしています。疑問をもった子どもも、自由に質問しています。つまり、平易な言葉で説明し合っていました。


石田先生によれば、十分に説明し合っているので、あとは全体の学び合いはしなくてもよいのではないかというご指導がありました。

しかし、それぞれのペア同士でどんなことが話し合いの中心になったか知りたいのではないかと思い、全体で見せ合いました。もちろん、ペアのチームをくっつけての提示です。



互いに話し合いことで、表を作り規則性を見出し、式に表すことができていました。




式ができると、8段の数は8×8で容易に64という答えが求められます。このぐらいの学び合いが、チーム対チームの話し合いで行われていました。

この手法は、一人一人が参加できるという点でかなり有効でした。さらに言えば、かなり深いところまで話し合っているということです。

全体では、算数の得意な子どもが意見をつないでいくことが多かったのですが、様子を観察するとほぼ全員が参加していました。

今後の展開として

2つのペアチームから自然にくっつきあって最後に一つになるという必要性のある学び合いができないかということです。

十数年前、算数の「フリートーク」という交流学習を実践していました。いわゆる自由交流です。いろいろと課題が多く、グループ学習への移行してきましたが、今回の手法は、グループとフリートークの両方のよさを取り入れているのではないかと思いました。

またまた、石田塾でのヒントがとても参考になりました。

次の実践は、まとめの段階で、一人一人が自由な振り返りでまとめるというものです。これも、石田塾で学んだことです。石田先生の講話からは、いつも新しいことが提示されます。取り組んでみると成果が見えます。本当にありがとうございました!







2016年2月13日土曜日

子供たちは成長していた~感謝の手紙から学ぶ~

 価値語を教えた日、スキー教室のインストラクターに感謝の手紙を書くことになりました。

 総合学習や社会科見学などで、お世話になったゲストティーチャーなどへ感謝の手紙を書くことがありますね。いつもなら

「手紙書くからね」

とだけ言って、短時間に書かせていた。時間内に書けなかった子どもには、

「家で書いてきて」

などと、簡単に書かせていました。普通に感謝の気持ちを込めて書けるからです。しかし、価値語を教えた後だったので、チャンスとばかりに道徳的な授業をしました。

感謝の手紙はなぜ書くのか

自分にとってどんな意味があるのか

4年生には少しレベルの高い発問でした・・・でも、一所懸命に考えていました。そしたら、

「自分の成長にプラスになる」
「自然にありがとうが言えるようになる」
「ほめほめ言葉が増える」
「できるようになったことを伝えられる」

などなど、いろいろな考えが出されました。さらには、

「感謝の言葉を伝えると、ちくちく言葉がだんだん減っていく」
「人の気持ちがわかるようになる」

それで、

「つまり、よい自分になる」

というしめくくり。驚きました。4年生でも十分にわかりました。こちらから教えることなく、考えていたんだなと実感しました。今までは、考えてはいたものの、それを言葉にする機会がなかっただけなのかもしれない、そう思いました。

子供どもたちの心は、いつの間にか見えないところで成長していました。こういう価値を引き出してやるのが教師の役割なんですね。

手紙には、自分たちでつくった価値語を使っている人がたくさんいました。
「自分はスキーでレベルアップしました」
「ころんで泣いていたけど、それが自分を成長させてくれました」

などなど。4年生の子供たち、素晴らしい心をもっています!

価値語でレベルアップ!

 算数の学び合いも定着してきました。子どもたちは、チームでの学び合いも大好きになりました。よさを感じているようです。1月の学力テストでも成果が見られました。

しかし、何かが足りない!と日々の授業で感じていました。何だろう。

と感じていた時、菊池省三先生の実践と出会いました。世界一受けたい授業やプロフェッショナル仕事の流儀に出演していた菊池先生の姿から、オーラを感じました。(ちょっとオーバー)
「あ〜、これだ!」
と思い、いてもたってもいられず、神奈川県川崎セミナーに参加してきました。菊池先生にはとてもフレンドリー
に接していただきました。はるばる行ってよかった!

学び合いを実践研究していて気づいたことは、子どもたちがどんどん学習に積極的になっていくということ。算数日記などでもそれがわかります。学力も確実に上がります。いろいろな場で自分の授業を見ていただき、いろいろな学校でも実践発表をさせていただきました。

しかし、それ以上に伸ばすにはどうすればよいのか、自分の考えを一人一人が認め合い、自信をもって発言するにはどうすればよいのか、さらによい自分を求めようにするにはどうするか、などなど、たくさんのモヤモヤがありました。

答えは菊池学級にありました。子ども同士の信頼の上に立った人間関係や仲間と一緒に伸びようとする意欲、さらに教師とのよりよい信頼関係。

ほめほめタイムを前から実践していますが、菊池先生にはから少しずつ価値付けしていくことというご指導をいただきました。価値付けには、価値語が必要です。でも、押しつけの価値語では、いつもと同じ。

そこで、子どもたちの作文から価値語を見つけ出すことにしました。

今までの日記や作文指導では、誤字脱字の指摘、字をきれいに!などという教師でなくても言えることなど、振り返ると、作文が嫌いになっていくようなコメントを書いていたような気がします。

まずは褒める内容に赤線を引いて、丸をつけてよさをコメントしました。さらに、価値のある言葉や文を見つけて価値付けしました。どうしてその言葉に価値があるのかを褒めながら書いていると、赤ペンのページが1ページを超えていました。(全員に書くのに半日以上費やしました)

子どもたちの作文から見つけた価値語です。

子どもたちは、自然に価値語を使っていました。(今までなんで気づかなかったんだろう)などと思いながら、改めて子どどもたちは、伸びよう伸びようとしていることを感じました。しかし、教師が価値付けし、さらにそれを広く認め合うことができれば、さらに伸ばすことにつながるでしょう。

クラスに掲示している「ほめほめ言葉」と一緒に「価値語」を増やしていきたいです。でも、掲示しただけではダメですね。教師が価値付け、意味付けをしていかなければならないと思います。それには、子ども同士のよさの認め合いを大切だと思います。

このような取り組みが、意欲的な学び合いや学力向上、そして子どもたちの自己実現につなげていきたいと思います。


2016年2月7日日曜日

問題文を提示しないとどうなるか

4年「変わり方」の第1教時

 長方形のたてと横の長さを表にして表し、その変わり方を調べるという時間。

 さっそく石田先生におしえていただいたことを取り入れてみました。
 
「周りの長さが18cmの長方形」

これだけの提示で、どうなるのだろうと思いましたが、やってみました。

気づきでは、写真のように出ました。やはり子供たちは、長方形と言えばたてと横の長さを知りたいということなんでしょう。

T;どうすればわかるんだろう。
C:いろいろあるよ
C:え?
C:たとえば、4㎝と5㎝
T:もっとあるの?
C:あるある
C:1㎝と8㎝

ここまでくると、少しずつその仕組みがわかってきた。
よし、ここでチーム学習へ突入!




いつも通り仲間分けしてボードをはるのだが、今日の仲間分けはちょいと難しい。
四苦八苦しながらなんとか仲間分け。


チームA
図で勝負!たすと9になることはつかんでいるようだ。
だから3と6・・・・でも、図が同じだよ・・

でも、図で説明すると見やすい!!


チームE

ここは□を用いて一般化しようと試みる。
たして9はもちろん、逆にしても同じであることをつかんだ!



チームD

それぞれの組み合わせを式で表した。ていねいだなあ!わかりやすい。



チームB

おお?これは表にかなり接近!
見やすいように、赤で縦線を引いている。これをみんなにシェア!




チームC
たすと9になる組み合わせを書いたが、さらにすばらしいことは、順序よくならべていること!

前のチームBのそれぞれのよさを合体すればいいということになりました。



チームG

おおおおおおおお、合体しているという声。見やすい、落ちがないなどの声!みんな納得!!

これで一件落着


このチームを最後に取り上げました。

小数の範囲まで拡張していることです。整数とは条件つけてないので、これもあり!しかし、無限にあるとの指摘!

でも、発想がすばらしい!
分数でもOKだね!


全体の学び合いで出たよさをまとめてみました。

ここで時間となりました。

まとめを自由に書かせようと思いましたが、ちょっと時間がかかりすぎてしまいました。次回は、まとめと振り返りまでやってみたい!

このような提示だけで、子供たちは考えをどんどんつないでいき、学び合うことができました。しかも、すばらしい発想がいろいろあって驚きました。時間はかかるけれど、自分たちでつないで学び合える自信がついたと思います。

これなら算数は楽しくなる!



2016年2月5日金曜日

石田教授の講話より


2月2日、横浜国大の石田教授を講師に迎え、勉強会を開きました。

石田先生は、お会いするたびに理論が進化しています。今回もまた、いろんな学びがありました。

普通、問題提示では、問題文や関連した図があるのが当たり前。しかし、条件不足の絵を提示し、子どもたちにいろんな気づきを求める。ここで学び合いが始まるということです。でも、今までの問題文に慣れている子どもたちは、なかなか気づきを言えないかもしれません。しかし、必要な条件を求めることも、アクティブラーニングでは大切なこと。やる価値は十分にあります(^^)


振り返りも進化しています。この振り返りを授業のまとめにするという提案でした。通り一遍のまとめではなく、自分なりの言葉でまとめる力も大事にしたいですね。目から鱗の研究会でした。

石田先生のお話を聴いていると、これがアクティブラーニングなんだなと思います。明日から実践してみたい!