2018年10月17日水曜日

グランドクロスセミナーの告知

告知させてください。

10月27日、横浜国立大学にて「グランドクロスセミナー」が開催されます。全国的に有名な菊池道場と学力研、そして石田淳一先生とのクロスセミナーになります。

置算研という自分の研究会が並列して行われること、とても嬉しく思います。半分は、菊地道場山形支部の一員としても参加してきます。

石田先生の講話と対談、そして自分の実践発表があります。もちろん、菊池省三先生の講話もあります。学力研の講話と発表も楽しみです。下に告知ーずを載せておきましたので、参加したい方はそこから入ってください。





https://kokucheese.com/s/event/index/530925/


2018年10月8日月曜日

石田淳一教授による「探求的なグループ学習を取り入れた算数授業の活用」のセミナー開催

今年も箱根において、横浜国立大学の石田淳一教授を講師としてのセミナーが開催されます。協働的な学び合いのある算数指導を目指す先生は、ぜひおいでください。(ちなみに、私の授業実践も取り上げていただく予定です。)以下、案内文になります。



平成30年度授業力開発セミナー            30年9月21
                                      川上 彰久

 授業力開発セミナーを、平成301227日(木)~28日(金)文部科学省箱根宿泊所で開催します。本年度のテーマは、「探求的なグループ学習を取り入れた算数授業の活用」です。知人等を誘って多くの方々が参加されるようお願いいたします。

1 期日 平成301227日(木)~28日(金
2 会場、文部科学省共済組合箱根宿泊所 四季の湯強羅静雲荘  TEL.0460-82-3591
箱根湯本駅より箱根登山鉄道(強羅駅下車)、地下道を上がり直進(徒歩約5分)
(約40分)(平日ダイヤ)    
12時10分、25分、38分、52
13時12分、25分、39分、51
強羅発箱根湯本行き
9時  5分、20分、35分、50
10時 5分、20分、38分、53分 11時も同じ
 
3 研修日程
 12月27日(木)現地集合 1345分頃 玄関ホール又は研修室に集合
研修1 石田先生の講義・演習14時~17時) 研修室
テーマ「探求的なグループ学習を取り入れた算数授業の活用」
    入浴後、 夕食・懇親会(18時~19時30分頃)予定
     研修2 授業者のビデオ視聴と授業分析 (1~2名)(20時~22時)
 12月28日(金) 朝食後
  研修3 実践報告と意見交流会(9時~11時)
実践報告1(     )先生 実践報告2(    )先生 
    11時頃 解散予定
4 講師 石田 淳一先生 横浜国立大学 教育学部教授(博士)
5 費用 1泊2食+研修費+飲物、入湯税等実費 13千円程度、学生は1
     夕食のみ日帰り5000円、研修会1のみ参加1000円                    
6 申込み 宿泊は10部屋30名分確保してあります 研修のみ日帰りも事前申込む
7 申込締切り 12月上旬。126()頃までには一報ください。
12月上旬には、宿泊者の数を確定し、部屋割りを提出しなければなりません。
8 問い合わせ先 
   川上 携帯09058067564 自宅 047-449-1233 職場03-6910-3529
           職場メール a-kawakami@ntu.ac.jp
   有賀 携帯09022232979 職場 03-3263-0564 千代田区立九段小学校 
9 東京(元梅島小関係者等)は、往JR上野駅小田原行9:35発、最後尾車両小田原11:10  小田原駅で石田先生と合流、昼食予定 



筋道立てて説明する力を養う

【南陽市算数数学部会の提案授業 】
5年の異分母分数のたし算の授業です。


  この授業を仕組むにあたって考えたことは、

    ⑴  単に通分させて練習させるのではなく、図を使うことで、目盛りの数が通分したときの分母と同じ数になるということに気付かせたい。

 ⑵ 分母と分子をたし算した誤答を提示してめあて意識をもたせたい。

 ⑶自力解決なしのグループ学習をさせ、相談しながら解決させたい。(協働的に学習させたい)

 ⑷ 振り返りをフリートークで行い、本時の学びを意識させ、次時への意欲を高めたい。

まずは誤答を提示。分母同士をたすという間違いです。子どもから出た意見は、
「最初のジュースより少なくなるのは間違い」
ということで、誤答であることに気付きました。


⑴については、見通しで通分は容易に出るだろうと予想していたので、前時までに図を用いて説明させるようにしていました。そうしたら、数直線図や面積図、まる図が出されました。




Gグループは、見通しで出た考え全てを使って説明していました。






全体の学び合いでは、出されたホワイトボードをグループ化させることが大事です。なぜなら、並べることですでに共通点や相違点に気付くからです。しかし、この授業では、複数の考え方があったので、それはちょっと難しかったようです。

主発問として、
「通分した時の分数の分母と図の目盛りの共通点は?」
と問いました。
最初は反応が鈍かったのですが、目盛りの数が全て6であることから、分母も6になっていることに気が付きました。

ただ単に、通分すると「はかせどん」だという話し合いではなく、図と数字の共通点を見出すことが大事だと思います。

さらに、
「分母の6はなぜたし算しないの?」
と発問してみました。予想通り、
「たしてはいけないから」
という反応がほとんどでしたので、この単元に入った時のことを思い出させ、
3/6は1/6が3個分
2/6は1/6が2個分
だから、3/6+2/6は1/6が(3+2)個分
という既習の振り返りをさせました。つまり、単位分数の考え方です。整数でも、小数でも、分数でも、単位の何個分という共通性に気付かせることは、算数を教える上で大切にしたいものです。






そして、説明です。図も式もそのものが説明になっていますが、やはり図や式を説明するためには、「言葉」が大事です。説明は、「言う」「書く」などを何度もさせることで定着します。さらに、説明したがるようになります。このように、筋道立てて説明できるようにすることが、算数指導では大事になります。

最後に、練習問題を解き、振り返りをさせます。
振り返りは、「わかったこと」「いいなと思った考え」「もっとやってみたいこと」という視点でノートに書かせます。書き終わったら、フリートーク(自由交流)をして、いいなと思ったところに下線を引きます。

このように、学び合いは、授業の最初から終わりまで学び合いが理想だと思います。

自力解決については、次時の「異分母分数のひき算」でやりました。グループ学習なしで全員自力解決できました。