2017年4月24日月曜日

アクティブな調べ学習とディベートへ

先日の6年社会科の授業。

「縄文人と弥生人では、どちらが幸せだったか。」という課題にしました。「違いを比べよう」という課題も考えましたが、アクティブに学ばせたいと思いました。さらに、この課題で、ディベートを試みました。

前半は、グループや個人でひたすら調べたり、話し合いをしました。普段の一斉指導時の様子とは異なり、一人一人がアクティブに活動(学習)していました。ディベートをするということを伝えていたので、それも一因であるでしょうね。その時代の衣食住について、教科書や資料集はもちろん、図書室まで行って図鑑などで調べた子どももいました。

ディベートの前に、黒板に自由に書かせました。それぞれの時代のよさを伝えようと一生懸命に書いていました。食料のこと、道具のこと、さらには栄養のことまで。なかなか目の付け所がおもしろいと思いました。米作りを始めたことで、水や土地、米などの奪い合いが始まりました。

ディベートでの一番の盛り上がりは、「栄養」についてでした。これは予想していませんでした。これがなかなかおもしろい展開になりました。

今回の授業は、調べ学習からディベートまでの流れを中心に実践してみました。それぞれの立場で調べたり、話し合ったりする中で、子どもたち一人一人が何かをとらえていたのではないでしょうか。これは、従来の知識を伝えるだけの一斉授業では、なかったことだろうと思います。

課題もあります。まずは、「幸せ」の定義です。何を基準に幸せだと言えるか。食料が豊富だと幸せなのか・・など突き詰めていけばきりがありませんが、幸せをどうとらえるかは、また別の時間に取り扱うべきですね。

さらに、一人一人の見取りです。このような実践では、一人一人が意欲的でよいなどという評価もありますが、本当に一人一人が確実に学んでいるかを見とれるか。振り返りだけで評価できるのか。など、見取りや評価についても考えていかなくてはなりません。

でも、子どもたちが意欲的に学ぶきっかけになったことだけは事実です。この意欲を確実な学びと評価につなげていくことが大切です。



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