2015年6月28日日曜日

そろそろ相談(発表)しませんか?

本校と小中一貫教育を進めている梨郷小学校の算数の授業を拝見してきました。
先日1回目が行われ、今回は2回目となります。

一言で言えば、とてもリズムがあり、反応する学級です。その一つに子どもたち自ら、
「そろそろ相談しませんか?」
という声が自然と出ていました。相談させてほしいと自主的に発言しているわけです。
グループ学習が進んでいくと、
「そろそろ発表しませんか?」
という声。

教師が、「相談しましょう」という場面がありますが、子供たちが必要に応じて相談させてほしいということが主体的な学びにつながっているわけですね。

実はこの小学校には、3年ほど前、石田先生がご指導なさった学校でもあります。その時は、2年生のI先生の授業でした。とても歯切れよく、素早い反応をしている学び合いと出会いました。石田先生もこの授業を他校でもご紹介なされたとのことでした。

石田先生の理論が継続しているなと思いました。

 

2015年6月12日金曜日

全体解決−グループ解決−自力解決という流れ

研修会も終わり、次の単元へ。
億や兆などの大きな数です。
4つずつ区切ることや、万、億、兆などのグループを表す単位を理解すれば、比較的簡単な学習です。

今回は、
大きな数の読み方を全体で解決
次に、主問題2でグループ解決
最後に、主問題3で自力解決
という授業を構成してみました。

もう何も言わなくても、グループごとの考えを比較検討し始めています。他の子どももどんどん黒板前に集まってきました。

やり方を全体で考え、別数字でグループというのは、あまりに考える足場を与え過ぎかと思っていたら、子供たち自ら学ぶ姿が見られました。

アクティブラーニングに一歩近づけたように思います。

2015年6月7日日曜日

「学び合いの授業、まだまだ修行が足りない!」算数指導研修会in沖郷小学校終わる

6月5日、石田教授を迎えての算数指導研修会が終わりました。

この日は、全学級を参観していただきました。
5時間目は、4年「小数」の授業。

本時は、位の違う小数のたし算・ひき算です。まず、絵を見せて問題づくりをしました。気づきを言わせながら、問題をつくっていくというのは、今回初でした。思ったよりも、スムーズに問題ができました。位が違うという言葉も出されました。




ずべてのチームの考えです。(授業では、考え方ごとに、分類していました。)
前時で0.01をもとにした考え方が出されていたので、比較的容易にまとめていました。

1.4を0.1をもとにしていたチームがありましたが、全体の学び合いで、まちがいに気づくことができました。



石田先生の講話の中で、今回の授業についてご指導していただきました。


○ホワイトボードは、代表的な考えを3~4ぐらいにしぼって考えさせる。

○自分たちの判断で相談させる

○黒板の前を広く開けておき、考えの発表は前でさせる。

○前の発言をどうつないでいけるかは、「聴き方指導」につながる。

○聴き方指導
 ・意図をくみ取る。
 ・共感的な聴き方
 ・もう一回発言したことを、他の子供に言わせる。   ⇒  「広げる」
 ・「何をつけたしたの?」という発問 

○仲間に返す反応のさせ方
 ・前の発言をどうつないでいくか
 ・だんだん詳しくなっているようにすること

○ふり返りについて
 ・発見の道筋を書かせる。
 ・成長、変容、プロセスをふり返らせる。
 ・発見の道筋を書かせる。
 ・よい例を印刷して全員に配り、授業の前に読ませる。

○授業構成として、問題1を全体で、問題2をグループで、個人で練習させるという方法もある。

などいろいろ教えていただきました。

石田先生の理想とする学び合いの授業からすると、まだまだです。ますますがんばろうという気持ちが湧いてきました。


講話でも、他校の事例をもとに、協同的な学びについてのお話があり、職員一同、大変勉強させていただきました。これからも、ご指導いただきたいと思います。


 
その夜、石田先生を囲んでの懇親会がありました。授業を見ていただいた先生方は、熱心にお話に耳を傾けていました。
 
石田先生の大ファンであるN先生は、自分のクラスの子供たちへメッセージをいただいていました。
 
 
 

2015年6月5日金曜日

小数点をとる、または小数点をうつのはなぜか

明日は公開授業です。後悔授業にならないようにがんばります。

前時の小数のたし算とひき算です。

0.01をもとにして考える方法

位ごとたし算する方法

筆算で説明する方法
 
それぞれが出されました。子供たち自ら仲間分けしていました。

しかし、0.01が何個分のグループでも、言葉の違いがありました。

小数点をとる!

勝手にとっていいのか?

勝手に整数にしてよいのか?

という切り返しに対して、ある女子が
何個分かを考えると整数になります!との答え。周りはあまりわからない様子でしたが、説明していくにつれ理解できるようになりました。

このような、説明に適した言葉を考えるのも、大事な言語力ですね。

2015年6月3日水曜日

算数日記が書けるようになる!

 算数指導研修会がいよいよあさって金曜日になりました。まだまだ荒削りですが、協同学習の姿を見ていただきたいと思います。あさっては、位の違う小数のたし算ひき算です。

 ふつうは、小数のたし算とひき算を分けて指導すると思いますが、数学的な考え方をさせるために、たし算でやったことをひき算でも使えるという考えを持たせるということです。つまり、たし算とかひき算の違いではなく、単位小数の何個分とか、位ごとに足し引きをするということを中心に考えさせれば、演算の問題ではないということです。

 しかし、苦手な子供は、たし算ではできるが、ひき算は別物という認識が強いと思われます。そこの穴を、協同学習で埋められるのではないかという提案です。あさっての子供たちの反応が楽しみです。

 

 さて、この単元から、「算数日記」というものを始めました。
 子供たちには次のように提示しました。

 ○今日の算数の復習
 ○わかったこと
 ○使えた考え
 ○友達のよさ
 ○もっとやってみたいこと
 ○疑問に思ったこと
などです。数日後には、とてもよいことに気づいた人がいたので、みんなに紹介しました。その翌日、それに刺激を受けた子供がさらに予習までしてきました。このように、協同学習を進めていくと、少しずつ思いや考えを表現できる子供になっていきます。