2013年4月28日日曜日

学び合うことの大切さとおもしろさを実感

雪国米沢でも,満開の桜の時期を迎えました。でも,けっこう寒いですね。

さて,先週の算数でのことです。(5年算数「合同な図形」)



いつものように,平行四辺形を見せて,「気づき」をどんどん出しました。平行四辺形の定義や性質が子供たちから出されました。まだ日が浅いのに,「気づき」ではほとんどの子供が挙手をするようになってきました。

今日の授業は,平行四辺形でできる2つの三角形は合同かどうかを説明するという内容です。「見通し」でも,辺の長さや角の大きさで説明できるということが出されました。

グループ学習では,一つの班が辺の長さだけで説明していました。あとの5つの班は,辺の長さと角の大きさで説明しました。ここまで進んでいくと,1班だけが意見が対立したことを発表しました。3人は辺と角が等しいから合同だと言ったら,〇君だけが
「対角線で折ると,ひし形みたいに重ならないから合同ではない。」
と主張し,3人が納得させられなかったということでした。グループ学習をしている時から,〇君はこの意見を通していたので,ぜひ発表してもらい,他の子の思考をゆさぶりたいと考えていました。

ところが,〇君が意見を言うと,他の数名が
「〇君の考えを聴いて,考えが変わりました。」
と自信を持って発言!それをきっかけにして,みんなが,
「そうか,合同じゃないのかも・・」
という流れになってきました。
T;(あれ,みんなあれほど辺と角が等しいと言って説明していたのに,こんなに簡単に崩れるのか)
と思ってしまいました。女子の◇さんだけが,
「だって回転させたり,裏返してぴったり重なったら合同でしょ?」
と一生懸命説明しても,なかなかみんなに伝わりません。

仕方なく,画用紙で大きな平行四辺形を作り,対角線で切った三角形を提示しました。それを用いてやって見せたらわかるだろうと思ったからです。

ところが,子供たち数名は,ぴったり重なる時が合同で,ちょっとでもずれると合同ではないと考えていました。なるほど,図形どうしの関係ではなく,その時の置かれた状態で合同かどうかが決まると思っているのだということがわかりました。

結局,ぴったり重なった図形どうしが合同なのだということで,合同に対しての理解が深まりました。〇君の考えは間違いだったわけですが,子供たちは〇君のおかげで,考えが深まったということを意識していました。しかも,〇君のように間違いを恐れずにどんどん考えを主張することの大切さと,学び合うことのおもしろさを実感しました。

5月21日の公開授業研修会(指導者;横国大 石田淳一先生)に向けて,子供たちは学び合う力がどんどん身についています。1か月でどこまでできるかわかりませんが,先生方,授業をご覧いただきご指導をお願いいたします。

<5月21日のおそよの日程>
・5時間目 公開授業(西部小学校5年1組算数)
・事後研
・横国大 石田淳一先生による講話
(授業並びに講話に参加希望の方は,本校教頭までご連絡ください。)

・夕方から,石田先生を囲んで,「第1回置賜算数指導研究会(仮称)」を行います。場所は,米沢市内で石田先生による勉強会と,懇親会を計画しています。(場所未定)後ほど,出欠を確認させていただきます。メーリングリストに参加なされていない方は,vaio0819@yahoo.co.jpまで連絡ください。

2013年4月18日木曜日

学び合いの仕方を鍛える

 
新学期から10日ほどたちました。立ち上げもだいたい終わり,そろそろ日常の授業になろうとしています。
 
 
さて,この時期は,学び合いの形をつくる大事な時期でもあります。新しく受け持ったクラスなので,学び合いで足場をつくるということについて,学習訓練が必要です。
 


学び合いには,前勤務校でホワイトボードを使っていました。試行錯誤しながらグループで学び合うのにとてもよいアイテムです。校内の教材室を探してみると,ちょうどよい大きさのものがありました。しかし,とても重くて,マグネットなしのボードです。なので,写真のように黒板の下の方に並べてみました。

小数と10倍,100倍するとどんな数になるかを説明しようというものです。子供たちは,小数点がいくつ移動するかという点について話し合っていました。ここで使わせたい言葉は,「位が上がる」という言葉です。どうして小数点が移動するのかを説明できるようにしたかったのですが,グループの学び合いでは,この言葉は出てきませんでした。

ホワイトボードも,学校で購入していただけるという話だったのですが,算数だけでなく日常的に学び合いをさせたいと思い,自分用を購入してしまいました。

別の時間に,3/5+4/5の計算の仕方を説明させてみました。予想通り,分母はそのままで,分子だけたすので・・という考え方でした。

3/5+4/5は,1/5が(3+4)こ分だから・・という説明をさせたいと思い,全体の学び合いで教えました。説明するというのは,なぜそうなるのか習ったことと結び付けて考えるのだということも付け加えました。日常の授業について,教材を指導者がどう料理するかによって,子供たちに数学的な考え方が身に付くかどうかが決まると言っても過言ではありません。

これは,4年生の学習内容ですが,あえて5年生の始めにこの内容をさせたのは,学び合いで足場をつくるという学習の仕方を教えたかったからです。つまり,学び方を学ばせたかったわけです。

最初の「気づき」の段階で,3/5という分数は,どういう分数かをたくさん言わせました。
「1/5が3つ分」ということに気が付きました。既習ですから当然出されると思いました。
この気づきから,説明ができるようになることを理解させたいと思いました。気づきから,見通しもすんなり出され,グループの話し合いでも期待していた表現がどんどん出されました。数直線で説明したグループもあり,全体の学び合いでは,それぞれのグループのよさを感じることができました。

このような授業を積み重ねていくことが,学力をつけることにつながることは実証済みです。これからが,楽しみな学級です。

2013年4月10日水曜日

子供自ら授業改善を目指す!

 
新年度が始まり,今年度の計画を練っていることと思います。クラスの子供たちとの出会いから1週間ほど過ぎようとしています。これから,この子供たちと一緒に学び合いの授業をしていくかと思うと,わくわくしてしまいます。
 
さて,3月11日の神奈川新聞に掲載された記事ですが,神奈川県の大井町立大井小学校の算数指導の話題です。子供たちに自分たちの授業を見せて,改善点などを話し合わせることで,子供たち自ら授業を改善しようという試みです。(詳細は記事をご覧ください)
 
学校現場では,校内研究で授業改善を試み,実践しています。これはあくまでも教師自身の指導法の改善という視点に立っての研究です。しかし,この大井小学校では,子供たち自ら授業を改善しようという手だてを考えさせ,自分たちの学び合いはどうあるべきかという視点で話し合いをさせるということを実践しているのです。全国的にもあまりとられていない手法ではないかと思います。(もしあったら,教えてください)
 
この手法を取り入れるということをご指導しているのが,横浜国立大学の石田淳一先生です。石田先生の著書にも,授業を行う上での「シナリオ」で指導するというものがあります。つまり,授業改善に子供たちにも参画させることで,教師と子供たち一緒に学び合いを考え,真の学ぶ力をつけていこうということなのです。そういう発想が,学ぶ力つまり思考力や表現力はもちろん,コミュニケーション力,さらには活用力を身に付けることにつながっているのです。
 
 
 
そこで,本日,自分のクラスの子供たちに,大井小学校の山本先生の授業を見せました。山本先生は,今年1月に公開授業を行った先生です。2月,西湘研にて知り合いになりました。クラスの子供たちは,今まで自分たちが受けてきた授業と違い,生き生きと気づきを発表し学び合う姿を見て驚きを隠せませんでした。視聴の後,子供たちは,「こんな授業をしてみたい」,「この授業を超えたい」という意識を持ちました。一人一人の目が輝いていました。私は,この目を見るのがたまらなく好きです。「先生を信じてついてこい。必ず,算数が好きと言わせる。必ず学力を上げる。」と言いました。子供たちに火がつきました。
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 


2013年4月1日月曜日

置算研(仮称)から発信します!

4月1日,いよいよ今日から新年度です。個人的なことですが,今回人事異動により,米沢市の方にお世話になることになりました。新しい学校でも,学び合いによる足場をつくる指導法を紹介しながら,よさを伝えていきたいと思います。

さて,今までブログで情報発信したり,自分や同僚の授業についての実践を積んだりしながら,研究を進めて参りましたが,今年度から仲間を募り,学び合いによる足場をつくる授業を地域に展開していきたいと思います。

日常の算数指導についての情報交換はもちろん,横浜国立大学の石田淳一先生がご指導してくださる授業を参観したり,講話をお聴きしたりしながら,勉強会を開催していきます。メーリングリストをつくりましたので仲間になってくださる方は,
53411016@ra9.jp
に空メールを送信してください。
一緒に確実に学力が向上する授業を目指しましょう!