2012年5月9日水曜日

自ら説明しようとする子供たち

   桜の花も散り、汗ばむ季節となりました。

 さて、今日の算数でのこと。今までとの違いは、3桁を割るという筆算です。子供たちは、2桁と同じだという雰囲気で、なんとなくできるだろうと考えていました。しかし、どこが2桁の計算と同じなのか、うまく言えないでいました。そんな時、ある女子が
「一の位の数字を隠すと、今までと同じ筆算のやり方でできる。」
と一言。かくして見せると、一同納得。

 では、さっそく主問題1の筆算開始!ひとつひとつ説明させました。
「まず、7÷3で7の中に3が2回入っているから2をたてます。」という子供の反応。その直後に、その他の子供たちが大きな声で、「たてます!」と声をそろえて唱えました。

「次に、何をすればいいの?」という発問に、「3と2をかけます。」という発言に対して、またまた「かけます!」の大合唱。以下、「ひく」「おろす」も同様です。これは、2桁を割る筆算の時に、子供たちが自ら唱え始めたのです。つまり、たてる⇒かける⇒ひく⇒おろす、の繰り返しであることを自らつかんできていたのです。これさえ覚えていれば、何桁でもできるという類推的な思考が身についているのではないでしょうか。

さらに、今日はあえてステップ(足場)を提示しなくてできるだろうと考えていたら、次に何をするかあいまいな子供がいたので、ステップにこの繰り返しを提示したら、次に何をすればよいかがはっきりとつかむことができた。しかし、提示する前に、「ステップに書かなくていい。」という子供が大半を占めました。しっかりとやり方と説明の仕方が身についている子供がほとんどでした。

 「まず」「次に」「だから」という説明の仕方だけでなく、たてる⇒・・・の繰り返しもしっかりと頭に入っていました。これは、足場の授業を実践してきた成果であると考えています。足場を意識できるようになってくると、未習の問題でも習ったことをしっかりと活用して解くことができるようになるという事例でした。またまた、足場についての実践を積んだ気がしました。

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