2010年9月19日日曜日

三角形、四角形に挑む

10月21日に初任研究授業(@宮内小)が行われます。
それに向けて、徐々に準備を進めています。
範囲は移行措置にて四年生から降りてきた(?)二等辺三角形やなんやらの図形分野です。

グループ学習を取り入れつつ、いかに授業を展開するか悩み中です。
近々、素案が固まり次第、ご報告させてください。
アドバイスなど頂ければ幸いです!


・・・雑感・・・
グループ学習についての先日の書き込みに対して、ご教授頂きありがとうございました。
私は昨年度まで、スポーツ情報マスメディア研究所というところの嘱託職員として働いておりました。
そこでは主に、地域が行うスポーツタレント発掘事業の調査研究およびスポーツ教育プログラムの開発/実施がメインの業務でした。

そこで働いていた時に、強く感じた事は「プレゼンテーションスキル(表現)」「コンセプチュアルスキル(課題発見)」「ロジカルシンキング(論理的思考)」「タスク&セルフマネジメント(業務/自己管理)」そして「事象/情報を俯瞰的に捉える力」「スピード感」「英語」が重要である事です。

−プロジェクトに関わるミーティングはホワイトボード一枚を使って、ブレストしていく。コンセプチュアルスキルや俯瞰力が大切。
そしてそのブレストした内容について関連する情報をつなぎ合わせ、一つのカタチにしていく。ロジカルシンキングやプレゼンテーションスキルが重要。
その後は、その内容に関する関係者へのシェアリングや実務作業があります。まさに「スピード」が命です。

当然ミーティングに参加するスタッフは、たとえ肩書きが「教授」だろうと「専任研究員」だろうと「嘱託」だろうと分け隔てなく、意見が尊重される。つまり会議の中では立場が平等−。

しかし、その会議の中には上記した「チカラ」がないととても着いて行けない事がたくさんあります。実際、私もこのようなチカラが足りず、何度悔しい思いをしたかわかりません。その度に先輩に助けてもらっていました。

これらの事を考えると、今、学校の授業において上記した内容についてしっかりと教えなければ、日本の「人材」はまさに世界の中で競争力を失うと思います。

前職から学校に就職したことから、改めて、学校と一般社会が乖離してはいけないと感じました。
こんな雑感はこのブログには不要でしょうか?
書き込みしながら、ヒートアップしてきた自分に気づきました。
生意気な意見、御許し下さい。

1 件のコメント:

たいち さんのコメント...

新採らしいフレッシュな切りこみ、いいですね。しかも、実社会で貴重な体験をしてきたようで、またまたすばらしいと思います。

今、先端を行く塾産業では、日本ではなくアメリカの大学でやっていける人材を教育しているところもあるという内容を、テレビで放送していました。

小学校の低学年で、すべて英語で中学校レベルの理科の学習を先生とやりとりしていました。しかも、それは小学校入学前から始まっています。

アメリカの大学では、知識はもちろん表現力や判断力、アイディアを持った学生を求めています。今までの日本の教育では、とても太刀打ちできません。

だから、公教育に頼れずに、塾などにお世話になっているんでしょうね。しかし、ゆとり教育の見直しがここ数年来、叫ばれ始め改善の方向に進んでいます。

ユニクロなどの企業では、英語を社内での公用語とし始めていろようです。人材を広く外国からも求めるためか、世界で通用する日本人を育てるためか、そのねらいはわかりませんが、言えることは世界で通用する日本人を育てることが、ひとつの教育の役割でもあるように思われます。

二戸部先生の社会経験は、そういうこれからの動きを象徴したことなのかもしれません。やはり、今の日本の教育は後れを取っているように思われます。

最近のベネッセの読み物(定期的に学校にも配布されています)を読むと、いろいろな学校での先端の取り組みなどを紹介していて、とても参考になります。
動いているところは、動いています。しかし、悲しいかな、時代の先端をしっかりととらえ、社会のニーズに合った教育は、一般の塾産業なのかもしれません。

新指導要領で、特に算数では、知識だけでなく説明する力などを身につけることをキーワードとしています。自分の考えを相手やみんなにしっかりと伝わるように表現する力をつけることは、とても重要です。

しかし、今の子供たちを見ていると、どう説明したらよいかわからくて、挙手・発言できないでいる子供が大半です。それは、説明の仕方を教えていないからなのかもしれません。

自分の授業では、常に「どうしてそうなるの?説明してごらん」というような発問を多用しています。そう聞かれたときに、既習のことを生かして組み立てようとして、考える力が身についていくのだと思っています。もちろん、説明の仕方をきちんととらえさせます。

そういう小さなことを日々積み重ねていくことが、子供たちに、社会で必要とされている力を身につけさせることにつながるのだろうと思っています。一足飛びに欲張らずに、足元をよく見て、自分ができることは何かをしっかりつかむことが大事だと思います。

二戸部先生の、ビジョンを持っていれば、それが実現されていくのだと思います。指導書通りのことをきちんとこなすことも大事ですが、目の前の子供たちに必要なものは何かをとらえながら、具現化していこうとすることは、すばらしいことです。自分もとても刺激になります。

長々と生意気なコメントをはさんでしまいました。