2011年11月21日月曜日

自分なりに足場!


小数のたし算の授業について「足場」の考え方?を使って挑戦してみました。

 「問題1」では,既習事項の小数のたし算でポイントを整理しながら解いてみました。
解いた問題は,隣の席の友達と「①解き方のポイント②解き方の流れ」について,確認の意味で説明をし合うようにさせました。

「問題2」では,小数の桁数が異なる問題でした。
この問題は「自分一人で解ける?迷ったときのヒントは黒板で確認しようね。」とだけ言い,自力で解かせました。一般的なミスとして,正答隣に板書した整数同士のたし算と同様の解き方となってしまう場合があるかと思います。しかし,問題が簡単なのか,既習事項や「問題1」のヒントを生かしたのか,全員が正解する事ができました。

この時,「1.4の隣の小数第2位には,ゼロが隠れている。そう考えると,間違いをしにくい」といった発言がありました。あまり,算数が得意ではない児童でしたが,一生懸命発言してくれました。すると,「なるほど!」という声が上がり,「ゼロをつけるというか,小数点がずれて筆算をたてたら,そもそも意味が通らない」などという声も上がり,意見交流を3分程行う事ができました。

その後,お互いの解き方のポイントと流れをもう一度ペアで確認させた後,適応題を10問程解いて,授業が終わりました。


(成果)
・やはり,習った事を「意図的に生かす(生かさせる) 」ことは,児童への安心感を高めてくれます。不安そうな児童にも,黒板のヒントやさっき,みんなで解いた流れを生かせないかな」と言うと,すっきりした顔で問題を解き始めてくれます。

・教師が系統性を意識せざるを得ない授業になります。普段,なかなかゆっくり授業の準備ができないこともあります。経験のない自分にとって,瞬時に系統性を意識したり,重要ポイントを精選して授業を構築するのは非常に難しいです。しかし,このような「足場」を意識した授業を実施すると「単なる前時の復習」ではなく,時には「算数という教科の単元の系統性 」時には「前時の授業をいかに生かすか」という所に主眼をおかざるをえなくなります。教師自身の思考がポジティブになります。

しかし,様々な解き方がでてくる問題には,どのような「流し方」があるのか。
例えば以前,面積の問題の解き方を足場でやっているのを見ましたが,記憶が薄れてきてしまいました(笑)

また,教えて頂いて,足場を生かした授業のバリエーションを増やしていきたいです。






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