2016年9月25日日曜日

本時のねらいを焦点化した話し合いに (3年生の学び合いより)

 空き時間を利用して、他のクラスの授業を見せていただいています。授業を見せていただきながら、その授業のよさや課題などを職場で共有してもらうために、「授業力アップ担任力アップ」という通信を発行しています。その中から紹介します。

3年(Y先生の授業)

<問題>
35人の子どもが長いす1きゃくに4人ずつすわっていきます。みんなすわるには、長いすが何きゃくいりますが。


【気付き】・35÷4です。(いいです)・35人の子供がいます。・4人ずつすわります。・長いすが何きゃくいるかです。
○最初は、問題文に書いてあることを確認する程度でも、気付きとして言わせる。(発言意欲)
○初めから式が出されているということ。 ⇒ 子供たちの意識は、わり算であることはわかっている。この場合、めあてをどうすればよいのかを考えたい。(本時のねらい)
○気付きの板書をしっかりノートに写しているが、ここはノートに書かず考える時間としてとらえたい。
【見通し】
 ○グループで話し合う場合にも、自分で考える時間を確保したい。自分の考えをグループで伝え合えるようにする。
 ○見通しで考える足場とすることを考えると、図示や立式も見通し 
と考えてもよいのではないか。つまり、35÷4の答えを確認し、 
あまりの処理をどうするのかという焦点化を図る。
【グループ学習】
 ○35÷4の説明も大事だが、あまりのあるわり算の仕方は既習な 
ので、ここはあまりをどう考えるかということに焦点化した話し 
合いになるようにしたい。
○完璧に終わらないと黒板にはりたく ないという子どもの意識は 
大切であるが、書いてない所は言葉で説明していいという指示を与

えておけば、効率的に全体の話し合いに入ることができる。



【全体の学び合い】
 ○後ろの子供たちを黒板の前に座らせることにより、集中して話を聴
けるようにする。(写真)
 ○全部のホワイトボードを終わった順に貼ると、情報量が多く集中し
てえられない子どもがいる。⇒ 考え方別に分類する、代表的なも 
のだけを提示する、など。この授業では、説明する時にボードを持
つことで、集中して見ることができた。(写真)※特に下学年では 
集中して見せるようにしたい。
 ○35÷4=8あまり3になることの説明をさせると、あまりをどう 
するかということに焦点化されない。8脚必要だけれど、3人すわ
る1脚が必要だから8+1という点を話し合いの中心にする。









<学んだこと>
○グループ学習を始めたばかりであるが、それぞれのグループがしっかりと考えをまとめていた。
○全体の学び合いの時に、考えを集中して聴かせるために前に集めたり、ホワイトボードを持ったりという工夫が見られた。
○話し合う内容の焦点化をすると、効率的な話し合いができる


最後に注目!
グループ学習は面倒で時間がかかると思っている方も多いと思いますが、やってみるといろいろなよさが見えてきます。子供たちもグループ学習が大好きです。ちなみにY先生は、1枚200円で自前のマイボードを買いました。
 ※マイボードの利点;全教科で使える。転勤しても持って行ける。愛着がわく。



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