2015年11月1日日曜日

見通しはどこまでもたせるか!考える足場の指導法との比較より

先週金曜日、校内研が行われました。4年目の若い先生の授業です。
2年算数;12×5の計算のしかたを説明させるという内容。

教室脇の掲示もバッチリ。
たしたし法
とびとび法
いれかえ法
わけわけ法

とてもわかりやすい


まずは問題提示から見通しまで。

まずは、見通しで入れ替え法を使い、わけわけ法をさせる、またはとびとび法が出たらさせる、というもので、全員ができる!というまでの見通しを与えたいという授業者の願いがありました。

これには、賛否両論があると思います。

さらっと見通しをもたせ、あとわからない子どもに対しては個別指導でヒントを与えていくという考え。今回のように、全員ができるというまで具体的な見通しをもたせ、解決への意欲をもたせるという考え。

十年ほど前までは、私は前者の立場でした。その理由は、見通しをもたせ過ぎると、考える力が身に付かないのではないか、わからない子どもは、後でヒントを与えれば力がつくのではないかと思っていました。しかし、わからない子どもは、いつの授業でもじっと固まっているだけで、算数の時間は先生のヒントなしでは解けない!と感じさせているのではないかとさえ思っていたものでした。

そんな時に取り入れた、「考える足場」の指導法。既習のアイディアと関連付けながら、本時の問題をみんなで解いていくという数年前の石田先生の理論。今まで自分がやってきたことが、根底から崩れていきました。しかし、実績があるというのでやってみようと思い、日々の授業に取り入れてみました。幸いなことに、石田先生に授業をご指導していただいたりもしました。京都や青森の先進校の先生の示範授業も拝見しました。

そんな授業を実践していたある日、クラスで一番算数が苦手で、常に固まっていた女の子が、
「先生、今日の算数って何時間目?」
「どうして?」
「だって、最近算数が楽しくて!」

これだ!と思いました。苦手な子どもが、算数に対する苦手意識を克服し、楽しいとまで言わせる指導法ってすごい!得意な子どもは、説明の仕方を覚えると、どんどん説明したがる傾向にあり、クラスみんなが足場の授業が大好きになりました。

今では、石田理論もどんどん発展して、学び合いが足場になっていると言っていいでしょう。見通しをどこまで?という議論がいつも算数では話題になりますが、みんなで問題を解いてみるという実践をしていくと、見通しもみんなで共有できるようにする学び合いが大切になると思います。

というわけで、数年前の自分の授業を思い出してみました。



九九の表の拡張版を用い、どこを求めればよいのかを視覚的にとらえさせました。これも見通し!




子供たちが集中して学ぶ姿がすばらしく、一人一人が自分の考えをペアで話していました。

しかし、説明を伝え合うということについては、なかなか自他の相違点に気づかず、自分が話をするので精いっぱいの児童がいました。(もちろん、ペアでの説明が成り立っていたところもありました)

低学年では、説明を聴くだけでは相手の説明の内容まで理解するのは、なかなか難しいようですね。式や答えの違いならわかりますが、説明を聴き合うというのは、ちょっとレベルが高いかもしれません。しかし、このような活動を地道に続けていけば、できるようになるはずです。

さらに、全体の学び合いからまとめの段階では、やはり説明の型の提示が必要じゃないかなと思いました。まず、その型で一人一人に説明を言わせたり、書かせたりして自分のものにする。そして、主問題2で確かめるという流れであれば、評価問題でも説明させることができたのではないでしょうか。一般的な、「まず」「次に」「だから」という筋道立てた説明の仕方とともに、本時に関わった具体的な説明を、発表をもとに示していくことが大事ですね。

それにしても、学習訓練とか掲示、発問、どれをとっても素晴らしいの一言!今の若い先生は、勢いだけでなくしっかり勉強しているなあと感じます。

負けてはいられません!!!




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