2013年4月18日木曜日

学び合いの仕方を鍛える

 
新学期から10日ほどたちました。立ち上げもだいたい終わり,そろそろ日常の授業になろうとしています。
 
 
さて,この時期は,学び合いの形をつくる大事な時期でもあります。新しく受け持ったクラスなので,学び合いで足場をつくるということについて,学習訓練が必要です。
 


学び合いには,前勤務校でホワイトボードを使っていました。試行錯誤しながらグループで学び合うのにとてもよいアイテムです。校内の教材室を探してみると,ちょうどよい大きさのものがありました。しかし,とても重くて,マグネットなしのボードです。なので,写真のように黒板の下の方に並べてみました。

小数と10倍,100倍するとどんな数になるかを説明しようというものです。子供たちは,小数点がいくつ移動するかという点について話し合っていました。ここで使わせたい言葉は,「位が上がる」という言葉です。どうして小数点が移動するのかを説明できるようにしたかったのですが,グループの学び合いでは,この言葉は出てきませんでした。

ホワイトボードも,学校で購入していただけるという話だったのですが,算数だけでなく日常的に学び合いをさせたいと思い,自分用を購入してしまいました。

別の時間に,3/5+4/5の計算の仕方を説明させてみました。予想通り,分母はそのままで,分子だけたすので・・という考え方でした。

3/5+4/5は,1/5が(3+4)こ分だから・・という説明をさせたいと思い,全体の学び合いで教えました。説明するというのは,なぜそうなるのか習ったことと結び付けて考えるのだということも付け加えました。日常の授業について,教材を指導者がどう料理するかによって,子供たちに数学的な考え方が身に付くかどうかが決まると言っても過言ではありません。

これは,4年生の学習内容ですが,あえて5年生の始めにこの内容をさせたのは,学び合いで足場をつくるという学習の仕方を教えたかったからです。つまり,学び方を学ばせたかったわけです。

最初の「気づき」の段階で,3/5という分数は,どういう分数かをたくさん言わせました。
「1/5が3つ分」ということに気が付きました。既習ですから当然出されると思いました。
この気づきから,説明ができるようになることを理解させたいと思いました。気づきから,見通しもすんなり出され,グループの話し合いでも期待していた表現がどんどん出されました。数直線で説明したグループもあり,全体の学び合いでは,それぞれのグループのよさを感じることができました。

このような授業を積み重ねていくことが,学力をつけることにつながることは実証済みです。これからが,楽しみな学級です。

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