2011年9月28日水曜日

「重さ」の足場を「長さ」で

今日は、参観日でした。

3年算数「重さ」をすることになりました。ちょうど第1教時ということで、天秤を使うことにしました。

ビニールテープとのりの重さを比べるという内容です。

1 直接比較(2つを天秤に乗せて、直接比べる)
2 間接比較(天秤の片方に一つを乗せて、もう片方に積み木を乗せ、積み木の数を数え る)
3 積み木でなく、普遍単位である1gを知り、単位を元に二つの重さを量る。

この流れで、重さについて普遍単位のgについての理解を深めるという内容です。本時の足場は何かと考えました。単元の導入だから、足場は必要ないのかなとも考えました。しかし、導入だろうと既習の知識や技能、アイディアは必ず存在するだろうと思いました。

そこで、同じ量と測定の領域で、長さが既習であることに気がつきました。2年生の算数で、二つの直線を、直接比較、間接比較、普遍単位という流れで学習しています。この考え方を足場にすれば、重さも同じであるという見方を養うことができます。

実際の授業では、長さくらべを足場にして重さとの共通点から同じように重さの普遍単位へと流すことができました。板書では、主問題だけですが、実際にはそれぞれのグループごと直接比較と間接比較により、2つの物の重さを比べることができました。

g(グラム)については、日常生活で知っていたり使っていたりするわけですが、まだまだ3年生は重さの概念がよく理解できていません。授業では、初めて重さを学習するわけですが、実は長さと同じ考えでとらえることができるということを理解できた授業だったと思います。

類推思考という数学的な考え方は、このようにして養われるのだろうと思いました。

この授業をご覧になられた保護者の方々からも、コメントいただけるとありがたいです。

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