2011年6月15日水曜日

国語科での足場

算数だけでなく、いろいろな教科で足場が有効だったりすることがあります。

小学校3年国語の光村の教科書では、『読んで感想をもとう』という説明文を扱う単元に、足場ととらえられる内容がありました。最初に、『イルカのねむり方』という説明文があります。見開き2ページで終わる短い文章です。3年生でも、内容を理解するのに容易な長さです。ページ上段に、はじめ、中、おわりという大きく3つに分かれていることを示す帯がありました。

次に、『ありの行列』という説明文があります。ちょっと長いのですが、これが『イルカのねむり方』と同じ構成になっているということがわかります。これがわかれば、文章を理解しやすいということですね。構成がつかめれば、全体的に書いてあることがわかります。つまり、イルカを足場にするという流れだと思います。

前勤務校で、算数と国語を研究していました。算数は、「足場」の研究を中心にしていましたが、国語科でも、国語の足場とは??という切り口で、前学年の説明文を足場にして、読み取りをしたりする授業もありました。なるほどと思いましたが、前学年からというのが日常の授業では、ちょっと大変なのかなと感じていました。

しかし、この単元構成だと、国語でも足場で考えさせることもできるんだなあと思いました。石田先生に言わせれば、ちょっと意味が違うと言われるかもしれませんが、算数の足場を他教科へ拡張すると、こうなるのかなと思ってしまいました。

やはり、足場は大事です。

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