2011年3月5日土曜日

『aicezuki』

『aicezuki』という文字は、ここ数日でかなり有名になったと思います。この事件については、新聞やテレビなどでトップニュースにもなりました。山形出身で仙台の予備校に通っていたということを知って、またまた驚かされました。(自分も山形出身で仙台の予備校に通った経験がありますので・・)

ヤフー知恵袋を閲覧しても、この話題で盛り上がっています。

・まじめに努力している人がいるのに、とんでもないことだ。
・偽計業務妨害罪ってどういう罪なのか。
・大学側も、見落としたことについて責任がある。
・あれだけのメールを短時間で打てるなんて、すごいテクニックを持っている。
・あんな難しい問題を、数分で解答を出せる人もすごい。
・「aicezuki」を逆から読むと、「行くぜCIA」


などなど、さまざまな意見が飛び交っています。

私もヤフー知恵袋を何度か利用したことがあります。ipodの曲をitunesに入れる方法がわからずに、質問しようとしたところ、誰かが同じ質問をしてベストアンサーを得ていましたので、活用させていただきました。すぐに答えが寄せられるので、便利なもんだなあと思っていました。それが、こんなに早く解答を出せるなんて改めてネットのすごさを知りました。

今や携帯と言っても、パソコンと同等になってきました。わからないことがあると、ネットの百科事典(ウィキペディアなど)で何でも調べられるし、画像の文章をスキャナと同じように文字変換もできます。携帯のメモ帳に、いろいろなデータを入力しておくこともできます。メールはもちろんですが、チャットもできるし、情報交換などは簡単にできるわけです。これがテストの時に使えればいいのになあなんてことは、受験生なら誰しも思ったことだと思います。今回は、ヤフー知恵袋という公共の場を使って、カンニングの証拠を残したてしまったわけですが、バレない使い方でカンニングをやっていた人はたくさんいるのかもしれません。もちろん、受験だけでなく、ふだんの中間期末試験などでも使っている人がいたのではないかという疑いも持ってしまいます。


中国や韓国では、カンニング用のグッズがネットで盛んに売られているそうです。今やカンニングもハイテクになってきて、いたちごっこをくりかえしていくのかも知れません。

今回の事件では、いろんな人たちのいろんな思いがうかがわれます。aicezuki君は、カンニングがばれたら、どうなるかぐらいはわかっていたと思いますが、こんな事件に発展するとは思っていなかったでのはないでしょうか。ニュース報道があった時の彼は、逃亡中の極悪犯のような気持ちになっていたと思います。彼の母親を始め、周りの人たちもかなりの衝撃だったでしょう。

大学側の人たちも、複雑な思いでしょうね。公共のネットでカンニングが発覚してしまった以上、被害届を出さなくてはならなくなったのではないでしょうか。その場でカンニングを発見できたら、ここまで大きくはならなかったかもしれません。試験監督をしていた人たちも、見落としていたことでかなりの責任を感じていると思います。

自分もこの事件を知り、教育者としていろんなこと考えました。
小さいことですが、学校で子供たちが廊下を走っていたら注意します。その時の子供たちの口から出ることで気になることは、「自分だけじゃなく他の人もやっているから」とか、「誰も見ていなかったから」とか「走らなくてはならないわけがあったから」と言う理由が多いことです。
人間には、弱い部分があり、やってはいけないことと思っていても、誰にもバレない、またはみんなやっている、どうしてもやらなくてはいけない事情があったなどとと思えば簡単にやってしまう。
道徳教育でも、このような人間の弱さというものを前提にしながら、人間としてどうあるべきなのか、なぜいけないのかを真剣に話し合うことが必要だと感じました。


今回の事件は、もちろん許される行為ではありませんし、社会的にも大きな波紋を投げかけたのは言うまでもありません。隣の人の解答をカンニングしたというのとは、わけがちがうと思います。そういう意味でも、今後二度とこのような事件が起きないようにするために、いろいろな立場の人たちが対策を練るのはもちろんですが、子供たちや若者一人一人がこの事件のことを深刻に受け止めるべきですね。

期末事務のまっただ中ですが、ブログアップしてしまいました。今回の土日が勝負!がんばるぞ!と

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