2020年1月3日金曜日

文章題理解につながる国語科での取り組み

あけましておめでとうございます。2020年最初の記事になります。今年もよろしくお願いします。

さて、算数では、よく文章題が苦手という話をよく聞きます。算数の文章題理解でも、国語の長文読解でも、読解力が不足しているというのは学力調査などで報道されている通りです。ある程度の文章を読んで理解するという当たり前のことが、文章離れによって困難になっているのかもしれません。

そこで、朝学習の15分間でできる文章理解のための学習を仕組んでみました。まずは、最近新聞離れという傾向があるので、毎日いただいている新聞に目をつけました。比較的容易な投書欄を使いました。小中学生でも投書欄に掲載されていますので、小学生にも簡単に読むことができます。これを読んで、グループごとに題名を考えさせます。いつものドリル的な学習と違って、子どもたちは意欲的に題名を考えていました。

しかし、このやり方には問題がありました。まず、聞き取るという力も必要になってくるということです。しかも、聞き取ってキーワードを拾って題名を考えるというのは、かなりレベルが高いということです。さらに、一人一人が自分の考えを持ってグループの話し合いに参加しないと、自分では考えなくてもよいという空気が生まれます。そして何より、時間が短すぎました。

そこで、授業でやってみることにしました。そして、投書欄は印刷して一人一人に配布しました。(2枚目の写真)↓もちろん、一人一人が題名を考えてからグループ学習に入りました。グループ学習後にホワイトボードを黒板に貼ります。ピタリ賞は5点、キーワードは一つにつき1点などと点数化しました。




何回かやっているうちに、題名をつけるコツを掴んできました。それは、文章を読んで、何が書かれているのか、大事なことは何か、筆者は何を伝えたいのかということに着眼するようになったからです。しかも短時間に読み取れるようになってきました。



国語の授業としてやってみましたが、工夫して朝学習でも十分できると思いました。これを続けていけば、文章理解が容易になり、算数の文章題や他教科での理解も早くなっていくのではないかを考えています。





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