2016年12月12日月曜日

学力が高い子どもをさらに伸ばすために

3学期制の学校では、期末事務真っ只中の超多忙な時期です。頑張りましょう!

さて、本題です。
学び合いでは、一人一人の表現力や思考力を伸ばすことは、様々な実践からも実証されていますが、よく質問されることは、学び合いで学力が高い子どもはどうやって伸ばすのかということです。もちろん、勉強が得意な子どもは、みんなに説明する力が身に付きますと答えますが、その子の思考力をさらに伸ばすためには、どのような手立てが必要なのでしょうか。

ひごで階段を作ります。(啓林館5年算数参照)1段だと4本、2段は10本、3段は18本必要です。(ここまで図示)

問題
7段では何本のひごが必要ですか。

見通しで、表をつくればできそうだということになりました。(写真)

表をつくり、たての見方でも横の見方でも求めることができました。順序よく書いていけばよいことに気付きました。

この時、「100段だったら、何本必要かな?」と問いました。「えーっ」という反応。その時、「10300」と答えた子どもがいました。写真のE班のボードをヒントにして思いついたのでしょう。

このような子どもの思考力を、どんどん伸ばすには、指導要領以上の問題を提示することも必要です。ちなみにこの子は、問題が簡単過ぎていつも暇そうにしています。この時は、目をキラキラさせて説明していました。

2016年11月27日日曜日

平成28年度授業力開発セミナー開催のお知らせ

横浜国立大学の石田淳一教授によるセミナーが開催されます。石田理論での学び合いを実践している、または実践してみたいという方は、どしどしご応募ください。 





 平成28年12月23日(金)~24日(土)文部科学省箱根宿泊所で授業力開発セミナーを開催します。年々、東京都、神奈川県の教育管理職・教員や指導主事、大学生の参加者が増えて嬉しい限りです。多数の参加を期待しています。

1 期日 平成28年12月23日(金)~24日(土)
2 会場、文部科学省共済組合箱根宿泊所 四季の湯強羅静雲荘  TEL.0460-82-3591
250-0408 神奈川県足柄下郡箱根町強羅1320

箱根湯本駅より箱根登山鉄道(強羅駅下車)、地下道を上がり直進(徒歩約5分)
箱根登山鉄道 箱根湯本駅発強羅行き(約40分)
12時、13時、14時台(休日ダイヤ)    
  • 毎時 12分 25分 39分 51
強羅発箱根湯本行き9時、10時台
  • 毎時 07分 22分 37分 52
  • 1108233853
3 研修日程
 12月23日(金)現地集合 1345分頃
〇 研修1 14時~17時 講義・演習 講師 石田淳一教授
テーマ「アクティブラーニングを取り入れた算数授業づくり」
  ○ 入浴後、懇親会18時~19時30分頃予定
   ○ 研修2 20時~22時  実践交流、算数授業ビデオ視聴と指導・助言
 12月24日(土)朝食後
   研修3 8時~10時 私の実践報告 ○1030分頃解散
4 講師 石田 淳一先生 横浜国立大学 教育人間科学部教授(博士)
5 費用 1泊2食+研修費+飲物、入湯税等実費 13千円程度、学生は1
     夕食のみ日帰り5000円、研修会1のみ参加1000円                    
6 申込み締め切り 12月5日(月)宿泊は先着28(現在9部屋確保)
7 申込み・問い合わせ先 
  川上 携帯09058067564 自宅 047449-1233 職場03-6910-3529
  有賀 携帯09022232979 職場 0332630564 千代田区立九段小学校 
8 元梅島小関係者等は、往きJR上野熱海行9:54発、小田原11:27着 

9 石田先生の著書参考資料(別紙)有賀に事前申込、横浜国大は石田先生へ

2016年11月16日水曜日

チーム学習でじっくり自力解決ができる!


5年算数の単位量あたりの学習です。
車の燃費を比べる問題です。

見通しでは、ガソリン1リットルで何km走るかで比べる方法と、1km走るのに必要なガソリンの量で比べる方法が出されました。

グループ学習後に、他の班とペアになって説明しあいます。(写真)
だいぶ慣れてきました。


チーム学習では、詳しい内容まで話し合っているので、全体の学び合いでは詳しい説明よりも、チームでどんなことが話題になったのかを全体に伝えます。下の写真では、黄色い文字で大切なことが書いてあります。方法が同じなのに式が違うということです。単位量の学習で間違う点をズバリ指摘しています。全体にシェアする前に、他のグループやチームで同じような話題になったかを問います。

別のチームでは、なぜその式になるのかがわからないという話題になったことが書いてありました。さっきのチームの話題と関連させながら、1あたりの量を求める場合の式の立て方を話し合います。
ここまでで約35分経過。ゆとりを持って練習問題を解くことができました。グループ学習後さらにチーム学習となると、45分で終わらなくなるのではないかと思いがちですが、話し合いが効率的になるので、じっくりと個人学習に取り組めます。

2016年11月8日火曜日

自主的・効率的な「グループ+グループでのチーム学習」その1

 5年算数「平均」

人数が違う平均から全体の平均を求める場合の学習です。よく、平均と平均を足して2で割ると全体の平均が求められると考える人がいます。全体の平均は、どうやって求めるのかという学習です。


グループ学習が終わったところから、自主的に自分たちの違う考え(同じでもよい)のグループを探し、グループ対グループの学び合いをさせます。まだまだ少人数なので、一人一人が納得いくまで説明し合います。ちょっとした違いに目を向けることができます。



チームでペアになり黒板にはります。ここでも話し合いが続いています。


全体の学び合いでは、どのチームもやり方・考え方は話し合っているので、話題になったことを発表してもらいます。

最初のチームでは、かける数とかけられる数が逆であったこと、

次のチームでは(  )をつけるかどうか、つまり式を一つにするよさ、

最後のチームは、平均+平均って意味のない答えが出るということ

そんな話題を全体でシェアしました。こういうチーム学習をすることで、すでに考え方について話し合っているので、全体の話し合いで再び同じような話し合いをする必要がなくなり、確認だけで済みます。(話し合いの効率化)



自分たちのグループで話し合ったことが、他のグループとどうちがうのかはとても気になります。だから、他のグループの考えを聴きたくなります。ですから、自主的(能動的)にチームになります。

しかも、全体の学び合いは前述のように効率的に行うことができます。

これを「チーム学習」と呼んでいます。






2016年11月5日土曜日

石田淳一教授の協働学習とは⁉️

約半年ぶりに、横浜国大の石田淳一教授によるご指導が実現しました。

新刊2冊が近日中に出るそうですが、その中で、35+10の学び合いというのがありました。35分間は子ども同士で学び合い、10分間の個人学習です。新刊で学び、実践したいです。





2016年11月3日木曜日

チラシ作ってみました!

 明日の勉強会に、隣町や市内から先生方が集まります。さらに、来週は市の研究発表会で、学び合いの発表をします。その時に、参会者の方々に配付できればと考えて作ってみました。センスがダサいですので、若い先生方、ご支援よろしくです!

中学校でも子ども同士の学び合い(ブース型グループ学習)

 先日、地元中学校にて公開研究会がありました。協力者としての参加でした。この日を迎える前に模擬公開研があり、参加した時のことです。問題提示のあと、自力解決をしていましたが、自力解決が終わった人、解き方がわからない人などいろいろな学習状況が見られました。そして、ほとんどの人は、「相談したい・・」という雰囲気の中授業が進み、ブース型のグループ学習に入りました。考え方別にブースに集まって、フリーの学び合いをするという学習です。この学習において、「あ、わかった!」と言っていた人も見られ、有効な学習方法だと感じました。
 
 しかし、自力解決では、相談したいと思った時に相談させてもよいのではないかと思い、事後研で発言してきました。

 そして迎えた公開研。自力解決して数分もたたないうちに、ブースへ移動する人がいました。それに続いてどんどんブースへ生徒たちが自然に集まっていきました。これが必要感のある学び合いですね。

 かつての自力解決に対する考え方をどう考えるのかを、後のブログで考えてみたいと思います。




2016年10月31日月曜日

石田教授を迎えての勉強会!

横浜国立大学の石田淳一教授のご指導と講話があります。約半年ぶりの講話に、今からワクワクしています。

来年度の公開研に向けて、本格的なスタートになることを期待しています。


平成28年11月4日(金)

2時間目  低学年一巡

3時間目  高学年一巡

4時間目 2年国語

5時間目 算数4年


 ①提案授業についてのご指導
 ②学び合いについての講義・演習

置算研勉強会

懇親会



2016年10月23日日曜日

N先生の指導案で台形の面積/必要感のある学び合い(探求型学習)

市内小学校のN先生が公開授業をするとあって、台形の面積の授業について話し合いました。
N先生は、市内でも学び合いの授業推進派で、石田教授のセミナーや公開研に積極的に参加されている先生です。



1 問題提示(方眼にかいた台形)
提示しただけで、反応があるまで黙っています。それは、自ら気づきを言わせるためです。しかも、ほぼ全員挙手できない場合は相談させます。台形であることは容易に出ました。さらに、面積を求めることや、方法まで出されました。
学び合いの授業では、「気づき」「めあて」「見通し」という学習の流れを基本としつつも、気づきが見通しになる場合もあります。

2見通し

さて、台形の求積の方法は、いろいろあります。

○移動法・・・・等積変形
○倍割法・・・・倍積変形(これが一番公式化しやすい)
○分割法・・・・既習の図形に切り、それぞれの面積を求める。

今回の授業でも、この3つの方法が出されました。ネーミングのよさですね。

それぞれの方法を、黒板の前で説明させます。(ん?これでは答えを言っているようなものじゃないの?と思う人もいるでしょう。そんなことはありません。子どもたちは、説明を聴くことによっていろいろと考えを深めています。


3 プチ自力解決(3、4分程度)
グループ学習に入る前に、考えを持たせることもあります。普通の課題解決型の授業では、この自力解決に時間をかけますが、考えが持てない子どもにとっては辛い時間になります。ですから、本の数分間だけの自力解決をしました。もちろん、わからない人は友達にヒントをもらってもいいということです。




4 グループ学習
見通しで出なかった方法で考えているグループがありました。左側に三角形をつけたして、平行四辺形に直しています。(Eチーム)

4年生のときに学習したL字型図形の求積で、あると見て引く方法を覚えている人がたくさんいましたので、「あると見て法」というネーミングになりました。

5 全体の学び合い
全部のグループの考えを一つ一つ発表させません。グループ学習で十分に考えを話し合っているし、黒板に貼ったあと他のグループと学び合っているからです。全部のグループが終わったら、全体の学び合いですが、子どもたちの疑問や意見を中心に進めます。


本時では公式化まではしないで、2時間扱いにしてみました。いろいろな方法について、それぞれの考えのよさを感じさせることができました。三角形や平行四辺形などの求積方法という既習をもとにして、台形でも同じ方法でできるということがわかりました。

よく、
「グループ学習は、自分の考えをつぶされる。」
とか、
「人の考えを聴くだけでは、考える力が身につかない」
という人がいらっしゃいます。

しかし、板書を見てのとおり、多様な考えが出されています。さらに、グループ内はもちろん、グループ同士の交流も見られるなど、自然と学び合いがなされています。まさに必要感のある学び合いです。必要感のある学び合いは、山形県が推奨している「探求型学習」の学びそのものです。





2016年10月17日月曜日

三角形の面積は、「移動法」と「倍割法」で公式化

三角形の面積を求める授業で冒険してしまいました。

めあてを「三角形の面積の公式は、底辺×高さ÷2であることを説明しよう」


つまり、公式を説明することをねらいとしました。そのために、底辺と高さということを教えました。




移動して正方形にする方法「移動法」や、直角三角形をつけたして長方形にし2で割る「倍割法」が出されました。(それを説明しているKくん)






結局、面積までは各グループで求めることができましたが、公式化というところまでは達しておらず、全体の学び合いで6って何?4って何?÷2って?という問いに対して言葉に直すことで公式化することができました。

今回の授業では、公式を説明させる流れにしたのですが、日常の授業が面積の求め方を説明するということに慣れているので、その流れになっていました。(当たり前ですが・・)まだまだ公式化へのつながりが弱いことを感じました。このことから、公式化というのはめあて意識というよりも、面積を求めた後で、「公式化したい」「どうすればはかせどんでできるのか」という発想を導き出して,学び合うことが思考の流れとしてうまくいくのでしょうね。

学び合いのレベルが高まってくると、公式化をめあてにして公式を説明することも容易になってくるとは思いますが、子供たちの思考や思いを第一にとらえてみる必要があります。今回の「公式を説明させる」と言う取り組みが、いろいろなことを教えてくれました。今後も、いろいろなチャレンジをしていきたいと思います。

2016年10月10日月曜日

「鳥肌が立った」勉強会

石川県先進校のビデオを視聴しての勉強会。参会者からは、低学年の授業を見て「鳥肌が立った」という感想の方もいらっしゃいました。


確かにすごい授業です。
先生は、指名したり頷いたりするだけです。自ら学ぶとはこのことですね。

充実した勉強会になりました。参会者の皆さん、ありがとうございました。

2016年9月25日日曜日

本時のねらいを焦点化した話し合いに (3年生の学び合いより)

 空き時間を利用して、他のクラスの授業を見せていただいています。授業を見せていただきながら、その授業のよさや課題などを職場で共有してもらうために、「授業力アップ担任力アップ」という通信を発行しています。その中から紹介します。

3年(Y先生の授業)

<問題>
35人の子どもが長いす1きゃくに4人ずつすわっていきます。みんなすわるには、長いすが何きゃくいりますが。


【気付き】・35÷4です。(いいです)・35人の子供がいます。・4人ずつすわります。・長いすが何きゃくいるかです。
○最初は、問題文に書いてあることを確認する程度でも、気付きとして言わせる。(発言意欲)
○初めから式が出されているということ。 ⇒ 子供たちの意識は、わり算であることはわかっている。この場合、めあてをどうすればよいのかを考えたい。(本時のねらい)
○気付きの板書をしっかりノートに写しているが、ここはノートに書かず考える時間としてとらえたい。
【見通し】
 ○グループで話し合う場合にも、自分で考える時間を確保したい。自分の考えをグループで伝え合えるようにする。
 ○見通しで考える足場とすることを考えると、図示や立式も見通し 
と考えてもよいのではないか。つまり、35÷4の答えを確認し、 
あまりの処理をどうするのかという焦点化を図る。
【グループ学習】
 ○35÷4の説明も大事だが、あまりのあるわり算の仕方は既習な 
ので、ここはあまりをどう考えるかということに焦点化した話し 
合いになるようにしたい。
○完璧に終わらないと黒板にはりたく ないという子どもの意識は 
大切であるが、書いてない所は言葉で説明していいという指示を与

えておけば、効率的に全体の話し合いに入ることができる。



【全体の学び合い】
 ○後ろの子供たちを黒板の前に座らせることにより、集中して話を聴
けるようにする。(写真)
 ○全部のホワイトボードを終わった順に貼ると、情報量が多く集中し
てえられない子どもがいる。⇒ 考え方別に分類する、代表的なも 
のだけを提示する、など。この授業では、説明する時にボードを持
つことで、集中して見ることができた。(写真)※特に下学年では 
集中して見せるようにしたい。
 ○35÷4=8あまり3になることの説明をさせると、あまりをどう 
するかということに焦点化されない。8脚必要だけれど、3人すわ
る1脚が必要だから8+1という点を話し合いの中心にする。









<学んだこと>
○グループ学習を始めたばかりであるが、それぞれのグループがしっかりと考えをまとめていた。
○全体の学び合いの時に、考えを集中して聴かせるために前に集めたり、ホワイトボードを持ったりという工夫が見られた。
○話し合う内容の焦点化をすると、効率的な話し合いができる


最後に注目!
グループ学習は面倒で時間がかかると思っている方も多いと思いますが、やってみるといろいろなよさが見えてきます。子供たちもグループ学習が大好きです。ちなみにY先生は、1枚200円で自前のマイボードを買いました。
 ※マイボードの利点;全教科で使える。転勤しても持って行ける。愛着がわく。



2016年9月19日月曜日

同じ考えのグループで補い合うことで説明が可能になる





5年算数  通分

異分母分数の大きさを比べることを通して、通分を教える授業です。

気付きでは、「どっちが大きいか比べられない、比べられないのは分母が違うからだ」というところまで意見が出ました。見通しでは、「分母を同じ数にすればよい。」という意見から、「分母と分子に同じ数をかけても大きさは変わらない。」という既習内容を想起してのグループ学習へ。

ホワイトボードには、2通りの考え方が見られ、子供たちでグループに分けていました。分母と分子を2倍、3倍、4倍・・・とかけて書き並べる方法と、いきなり公倍数を見つけて分母にする方法。

黒板の前では、すでに学び合いが始まっています。ある子どもが他のグループのやり方について疑問をもち、それを一生懸命に説明する姿が見られました。時間がもっとあれば、しばらく静観しておき、自分たちで解決するのを待ちたかったのですが、45分という授業時間があるので、黒板の前でのやりとりを全体の学び合いで話題にしました。


すべてのグループが発表するというのがいいとは思いますが、ここは効率的に考え別に発表させました。書き並べる方法については、全員が納得しました。では、なぜ最小公倍数なのかという点です。子どもたちは、なかなかうまく表現できずにいました。



ところが、Dチームは、2つの分母を同じ数にするためという理由が書いてあり、公倍数を見つけるよさを感じました。



考えを段階的にグループ化し、そのグループの中からそれぞれのよさを見つけながら話し合うことで、よりよい説明が可能になりました。

2016年9月1日木曜日

教師の意図しないところで白熱!

5年整数の授業。

長方形のタイルを敷き詰め、最小の正方形を作るには、一辺を何㎝にするかという定番の問題です。




全部のチームが、最小公倍数に気づきましたが、なぜそれが正方形の一辺になるかの説明がなされていません。最小公倍数の求め方は既習なので、そのことを説明する必要はありません。

グループ学習に入る前に、なぜ一辺が最小公倍数になるかを説明しよう!と問いかければよかったのかと思いました。教科書にはありませんが、説明をきちんとノートに書かせました。説明させるって、なかなか難しいですね。家庭学習などにも取り入れながら、説明力・活用力を身につけさせたいです。


ところで、子どもたちが白熱したのは説明ではなく、その正方形にはタイルが何枚必要かということでした。

黒板の前に自然に集まり、自然な学び合いになっていました。

24×24=576枚というチームにたいして、4×3=12枚のチームの男子が説明しに歩いていました。身体でひたむきに説明する姿が印象的でした。アクティブです!


説明するという力も大事ですが、子どもたちは枚数の求め方に関心が高まりました。

教師が仕掛けたところとは違うところで白熱したという事例です。子どもの興味関心や思考の流れを事前にしっかりと予測できるようにしなければなりませんね(^^;;


2016年8月29日月曜日

盛り上がった俳句オリンピック 個人戦&団体戦

2学期が始まりましたね!子供たちも、張り切っています。

算数の学び合いの力を国語でも!というわけで、国語の学び合いの実践です。


さて、国語の俳句をつくる学習。普通なら、俳句づくりの学習をして、発表して終わりだと思いますが、せっかくオリンピックで白熱しましたので、俳句オリンピックを開催しました。


まずは個人戦から。
子供たちの話し合いで、トーナメントにしました。この辺りから、子供達は白熱してきていました。
子供一人の持ち点は1点。担任は10点ということにして、合計点が高い方が勝ちです。

<事前に学習したこと>
○季語を入れる。
○倒置、比喩などの効果的な工夫。





テーマは「夏」
 作品; 夏の夜   きれいな花火   空上がる
      蝉の声   夏のスタート   ミーンミン
      きれいだな  夏はやっぱり  花火だよ

などなど、いろいろな作品が出されました。テーマの夏という言葉と、季語により、少しダブりが見られた作品が多かったようです。ちょっと変わったところで、

 作品; もえる夏  一汗にじむ  球児たち

それぞれによさを語りながらの1回戦となりました。2回戦以降は、毎日の国語の時間の最初に対戦することになりました。勝ち進んだ子供は、別の作品を一生懸命考えていました。


いよいよ団体戦!
ルールは、AからGまでの4人チームで協力して考えます。もちろんテーマに沿った作品をつくります。1回戦と2回線の合計で金メダルが決まります。

チームで5分間話し合います。比喩や倒置、体言止めなど、いろんな工夫が出されていました。


俳句オリンピックをしてみて、子供たちの意欲が見られたのは大きな成果です。ふだん国語が嫌いと言っていた男子が、6年担任に俳句のコツを質問したりする姿も見られました。

しかし、ゲーム的、あるいは対戦できない要素を取り入れると盛り上がりますが、学習内容への意欲につながらないと意味がないと思います。

今後、楽しい学習から探究したい学習を目指して、真のアクティブラーニングの実践をしていきたいと思います。

2016年8月16日火曜日

3年ぶりのロングチャリ旅で学んだこと

算数学び合いのブログですが、夏休みということで一息入れます(笑)算数の話題でなくて、ごめんなさい・・・・




この夏のチャリ旅について、まとめてみました。


今年は3年ぶりのロングということで、2週間ぐらい前から心の準備をしていました。どこへ行こうかといろいろ考えました。新潟・北陸方面、東北太平洋沿岸、千葉県房総半島・・・どれもワクワクでしたが、数日前に愛知県の知り合いからの情報もあって、そちら方面へというなんとなくの目的地が決まりました。


7月29日・30日   
人間ドックでゆっくりと休みました。(これがけっこうよくなかった)

7月31日(日)
前日の夜、親友が出発式の飲み会をしてくれまして、早朝出るつもりが8時過ぎに出発。
上杉神社をスタート地点にして、メーターリセット!

自転車は、数日前に届いたルイガノの新車。(これが後々、よくないことに・・・)


テント泊に備えて、照明のバッテリー充電と娘からもらったお守り(勝手にお守りと思い込んでいる)
準備万端!!



福島県喜多方市へ抜ける登り坂。3年前も同じコース。同じ神社で安全祈願。やっと昨日の出発会の二日酔いが覚めたかも(笑)



最大の難関「大峠トンネル」 道幅も狭いし4キロ以上と長い!!
だから途中休憩して、県境の記念撮影。もちろん、車が来ないことを確認しました。








これはチャリでないとできない撮影。車は止められないので。「車でドライブって、意外といいものを見落としているんだよ」
と、得した気分になりながら、ここは長い長い下り坂。チャリは下りが最高!バイクも気持ちよいが、辛い登りをすると得られるチャリでしか味わえない快感!!



喜多方の道の駅で昼食。喜多方ラーメンも食べたかったけど、今回は目的があるからスル―しました。でも、峠越えした後のしょっぱい味噌ラーメンは、五臓六腑にしみわたるーーー。



国道の橋を渡っている時、川の上流から大きな桃が流れてきました。さすが桃の生産日本一の福島県。最高にウケました。しかも、元気をいただきました。


会津若松を目前にしたころ、なんとなく左膝が痛くなり、がまんできなくなってドラッグストアへ。痛み止めを買い求めました。


やはりチャリ旅は、こまめに休憩が必要。駐車場にチャリを止めてコンクリートの上に横たわる。青い空と白い雲。感動!  でも、まだ会津の手前・・がんばろう!


途中、鶴ヶ城前。入口でおじさんから、
がんばれよ!って言われました。元気をいただきました。こういうことって、車やバイクではあり得ないですよね。



左膝の痛みをこらえて会津の坂を登る。道の駅「たじま」で一泊の予定でしたが、この芦ノ牧温泉に到着した時は、そろそろ限界。

今年のチャリ旅は、3年ぶりということもあり、足慣らしも儘ならずということが膝を痛めたことにつながったんだと思いました。


観光案内所閉店間際に入り、空いてそうな旅館を尋ねたところ、真ん前の旅館ならOKかもと言われました。

旅館の「旅」の文字が落ちてなくなっている・・・・うーん、やや嫌な予感。でも、野宿よりはましかと思い、玄関の戸を叩くと、一人の難聴の老婆が出てきました。客は他にいません。

もちろん素泊まりでしたが、部屋に温泉が引かれてあるということで大満足。痛めた足が治るかなとかすかな期待。じっくりと温泉につかりました。1日目の披露により、まもなく睡眠・・・・・

約84キロ。峠2つも越えようとしているから、仕方ない。



8月1日(月)
翌朝、温泉街を撮影。すぐ近くのコンビニでおにぎりを買って食べる。
膝の調子もなかなか。




すっと長い登り坂で、またまた膝が泣き出す。そろそろ日光という文字が見えてきた。



1日目にたどりつく予定の道の駅たじま。やっと到着。でも、昼ぐらいになってしまった・・



山菜そばとおいなり。チャリ旅では、こういう食事がとてもおいしく感じます。


左膝がやはり・・・屈伸運動をしてだましだまし出発しようかな・・


と、その前にソフトクリームでも食べよう!これって、何ソフトだっけ?この後雨が降り、カッパを着ての走行。


峠を越えると、下り坂。ほとんど漕がなくていい感じ。ぐんぐん距離を稼ぐことができます。あっという間に鬼怒川温泉。外国人でいっぱい。ここは、2年前、修学旅行で6年生と一緒に来たところです。あの時を思い出しました。しばらく駅のベンチで休んでいましたが、4時半を過ぎるころになり、どこかテントを張れる所がないかと思案していました。

その時です。黒い雲が・・。雨もぽつりぽつりと・・。
「雨降ると、テント張るのも難しくなるな。」

膝もなかなか治らないこともあり、じゃらんで宿を探しました。6千円台で、朝・夕付き。しかも、バイキングでカニ食べ放題!!!「鬼怒川ロイヤルホテル」
すぐに予約。


ちょいと盛り過ぎたかな~。カニは何度も取りに行きました。満腹!
温泉はサウナと水風呂付きなので、脚を温めたり冷やしたりを何度も繰り返していました。


8月2日(火)
朝食もバイキング。少し食べ過ぎてしまいました。昨日の温泉での処置がよかったか、膝の痛みが完治しました!!!

昨日からチェーンが、漕いでいない時にひとりでに外れてしまう。
最初、鬼怒川の自転車店。おじいさんが出てきて、
「そんなことありえない。軽いギアに入れないことだな。」
と言われました。
軽いギアに入れないと、峠は越せません!!!!

日光のちょいといかした自転車店(写真)

ここでも原因がよくわからず。ブログに載せるから写真撮らせてと言われ、カシャッ!



チェーンをだましだまし外れないように進んでいくと、日光の東照宮前に到着。ゆっくりと中を見学したかったけれど、先を急ぐのでやめました。残念!!


お昼、途中の中華屋さんで食べたラーメン。可もなく不可もなく。でも、チャリ旅では、基本すべておいしい!

日光からの下り坂は感動もの。杉並木の道路が延々と続く。涼しいし楽だし最高!


なぜ宅配便に立ち寄ったかわかりますか?

着替えとか必要以上に持ってきてしまったからです。一箱ぐらいのものを家に送りました。
うん、軽い!!


めざすは3年前泊まった道の駅庄和(春日部市)そこに付くまではと、ペダルをこぎまくり。夜になってしまった。やっと久喜。


到着したのは、夜の9時過ぎ。3年前と同じ場所にテントを張りました。
暗闇にライトを照らすと、いくつもの黄色い目玉が・・・・野良猫が何匹も近づいてきました。たぶん、弁当を狙っています。猫は嫌いじゃないのですが、とても気持ち悪い・・


8月3日(水)
夜中に大雨。うるさくて眠れませんでしたが、すぐに出発しようとしたら、すぐ近くに自転車で旅をしている老人が野宿をしていました。自転車にはバッグではなく、レジ袋がたくさん下げてありました。
「この人は、チャリ・トラベラーではない」
と、すぐにわかりました。


昔よくきた北浦和駅前の北浦和公園。噴水がきれいでした。ベンチでマジ寝をしていると、人がどんどん集まって歩いていました。
ポケモンGO!です。

ブームです。
興味なし・・


3年前来れなかった食堂。ところが定休日・・・やられた。明日までここにテントを張るかとも思いましたが、1日無駄になるのでやめました。
「メンマ定食食べたかった~~~。生姜焼き定食とか・・・」


母校です。3年前との違い。


それは、自転車乗り入れ禁止になっていました。入ろうとしたら守衛さんに注意されました・・
「あの~、卒業生なんすけど。あと、山形からチャリでわざわざ来たんすけど・・」と言っても入らせてもらえませんでした。


しょうがないから、昔よく来た「Be PRANT」へ。 昔は、「びーぷら」と呼んでました。


しみわたるーーーーー!うまっ   下にご飯が隠れてます。


うらとこ街道(浦和所沢線)を走っていると、オリンピックという自転車店。チェーンのことを相談したら、ギアの裏についているプラスチックが外れてそれがじゃましてチェーンを外しているんだとすぐにわかりました。医者と同じく、セカンドオピニオンというのは大事です。

その後は、チェーンはいっさい外れませんでした。めでたし!めでたし!

所沢に着いた時、あまりの暑さと疲労のために、コンビニで休みました。この辺で、東京の大垂水峠か箱根の坂を登るかどちらかを選択しなければなりません。大垂水峠は、学生の頃バイクで何度か峠を攻めに行ったことがありました。箱根の坂も有名です。

「あそこをチャリで・・・」
と考えたら、今の状況(天候と体力)では

NO!

でした。所沢で立往生してしまうのも、

NO!

でした。

そんな時偶然に、知り合いの社長さんから、
「東京でしたら、今日か明日にでもビールごちそうします!」
なんてメールをいただいたので、即、
「よし、息子の所におじゃましよう!}
すぐにラインをして、原木中山のマンションへGO!

でも、けっこう時間かかりました。グーグルナビ大活躍!!


無事、7時ごろ到着。
息子と一緒に食事をしました。息子の顔を見て、ほっとしました。心細い一人旅に、身内がいると安心します。息子よ!よくぞ東京にいてくれた!!



8月4日(木)

 昼も息子と一緒にラーメン。息子はそのままバイトへ。


自分は知り合いの社長さんと会食へ。
途中の景色がすごい。夕日もきれいでした。


銀座のとある欧風居酒屋。


すべてがおいしい!チャリ旅でこんなお店で食事ができるなんて、考えてもみませんでした。

社長さん、奥様、本当にありがとうございました。


8月5日(金)

息子がバイトでいなかったので、1人出かけようと思いました。そしたら、ディズニーリゾートまで11キロしかなかったので、そっこう行くことにしました。荷物をマンションに置いていったので、とても軽い。

やっと着いた時、入り口付近をチャリで乗っていたら、係のおねえさんに、
「自転車はひいてください」
と一言。中じゃなくてもそうなんだ・・。


ディズニーランドへは何度も来たことがありますが、裏手には来たことがありませんでした。だーーーれもいない海。ベンチでぼーっとしていました。



植木の職人さんが、木陰で居眠りしていただけで、あとは誰もいません。


8月6日(土)
息子のところに3泊もしてしまったら、なんだかチャリで山形へ帰るのが面倒になってきました。しかし、そこは原点に戻り、朝8時ころに帰路につきました。

まずは埼玉方面へ。

途中、休憩をしたときにメーターを見たら、
444.44

感動!



今日もまた暑いこと、暑いこと


暑い時に熱いラーメン。山形の冷たいラーメンが食べたい!!


初めてきた道の駅。五霞という町も初めて。



道の駅内に作品展がありました。おもしろい作品がありました。


利根川の橋。橋の端が見えないぐらいながーーい!


道路表示を見るたびに、「お、もうすぐだ!」


3年前、ここで記念撮影しました。芸術性のある落書き。



小山の道の駅思川到着。バイクと並べて駐輪。


だれもいないレストランで食事。生姜焼きが胃袋にしみわたるーーーー!


夕日を見ながら、どこにテントを張るかを思案中。

テントを張る時の極意。暗くなるとともにテントを張り、日の出とともに撤収!


8月7日(日)
さわやかな朝。
テントを撤収して出発準備。
「明るくなってしまった・・・」


下野市役所で休憩中


誰も通らない歩道を走る。下の川では渓流釣りを楽しむ人たちでいっぱい。


大型ショッピングモールのベンチで一休み。暑いのと疲労とでぐったり・・


3年前、ゲリラ豪雨のため歩道橋の下にテントを張った時に食べたラーメン。懐かしい・・


しばらく顔を見ないうちに・・・。これでは誰も近寄らない。


市町村の境界があると達成感が増します!


バッテリーの電源などのトラブルで、今日は新白河の東横インに泊まることに。近くのはま寿司で1杯。



1杯のつもりが2杯目



8月8日(月)

東横イン最上階からの眺め。
「よし、今日もがんばるぞ」



昼前に郡山到着。本当は昨日ここに泊まる予定だった・・・


コンビニの凍ったペットボトルは必需品。一日に何本飲むんだろう。



台風による影響で風雨が強くなってきたので、歩道橋で様子を見る。あまりやまないので、カッパを着て出発。


車に雨水をかけられながら、福島の道の駅安達に到着。遅い昼ごはん。
なかなか雨が止まずに様子をみていました。


旅の終わり。
「こんなに重い荷物を積んでいたのか・・」
と思うぐらい重い。



日本一周からすると、たいしたことないですね。まだまだです。



その夜、親友に慰労会をしていただきました。
「もうこれで走らなくていいんだ!」
という安心感と、

「予定よりかなり縮小したコースになって物足りない」
という気持ちが入り混じっていました。




8月10日
夢にまで見た山形の冷たいラーメン。旅の途中で食べたかった!


その日、旅の疲れも癒されたことと、物足りなさにより、宮城県の七ヶ宿まで。このまま仙台まで行きたいなと思いましたが、手ぶらで来たので行けません・・



8月11日

米沢の秘湯の一つ「新高湯温泉吾妻屋」へ

旅館の方に、
「すごい脚力だね」
と笑われてしまいました。

たぶん、ここまでチャリで来る人はあまりいないのでは??




木をくり抜いた温泉にゆっくりつかりながら、この夏のチャリ旅を振り返っていました。




今年のチャリ旅を振り返って、

よかったこと
○東京の息子のマンションまで行けた。
○ディズニーリゾートも行けた。
○グーグルナビ大活躍
○銀座で中村社長さんご夫妻と会食できたこと
○夜まで走れたこと

よくなかったこと
●練習不足による体力不足
●身体や台風、その他のことで予定していたことの半分しかできなかった。
●荷物持ち過ぎ!宅配便でいらないものを送るぐらい持って行ってしまった。
●精神的にかなり弱気になったことが多々あった・・・


炎天下での峠越え、手足のしびれ、野宿の大変さ・・・・などなど、なんで自分がこんなに辛い旅をしたがるのか。それは、辛いことの向こうに、大きな感動があるからです。

仕事でも同じことが言えます。大変なことでも、着実に前進していけば、いつかは大きなものを手に入れることができます。子供たちにも、そのことを伝えていければと思います。


3年ぶりのロングとしては、まあまあだったでしょうか。いろいろあったけれど、今後の人生に生かせることがたくさんありました。出会った人たち、応援していただいた方々に感謝いたします。


最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。