さて、4年面積の続きですが、学び合う足場の授業をしてから、子供たちがどんどん意欲的になってきました。算数が得意な子どもはもちろん、苦手な子供も関心を持って学習するようになりました。
10数年以上前から、算数日記なるものを実践しています。今日の算数の授業で、いいなと思った考え、わかったこと、もっとやってみたいことなどを書くようにしています。しかし、授業時間内に書くとなると時間が足りないので、家庭学習にしています。
最初は、何を書いたらよいのかわからなくて、書けない子どももいますが、教室に掲示したりお手本を示したりしながら、少しずつ書けるようにしています。
どうして算数日記なのか。それは、みんなで学び合ったことを再構成することで、それぞれの考えのよさを再認識したり、自分なりの考えを持てるようにしたりするのに有効だからです。算数が苦手な子供は、習ったことを整理したりすることができなくて、既習事項を生かせないということが問題を解決することが困難になっているとも考えられるでしょう。
教室の面積を求めるのに、c㎡を既習にして、㎡という単位があるということを知る授業ですが、その日の算数日記では、グループ学習で9mを900cmに直す「単位換算」をした班と、9mそのものを1mが9つ分という考えで求めた班があり、比較検討したことをきちんと日記にまとめています。しかも、「はやい」「かんたん」という数学的な見方も書いてあります。
上記の日記は、算数が苦手だった子どものものです。長方形の面積を求めた時、縦、横に並ぶ1c㎡の数と縦、横の長さに気づき、日記にまとめてきました。そのことが自信となり、上記のような日記を書いてきました。9mは1mが9こ分から始まり、9×7=63・・・・・ということは63こ分あるという考えを自分でまとめてきました。
さらに、次のページには、
みんなで考えると楽しく答えが出せると書いています。しかも、算数がもっと楽しくなってきているようです。考えを振り返り整理する算数日記も、もっと書きたいという気持ちが高まっています。
学び合う足場の算数指導は、得意な子どもはさらにわかりやすい説明をめざし、苦手な子供でも学習意欲を高めることにつながっています。
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