まだまだ残暑が続きますね。でも、季節の変わり目に入りますので、体調には十分留意なされてご活躍ください。
さて、4年算数「面積」5教時目。たて9m、横7mの教室の面積を求める問題です。
今回も「つくる足場」を意識して、気づいたことを言わせることにしました。でも、挙手が全員でなかったので、グループでショート学び合い。30秒後、全員挙手。
C「たて9m、横7mです。」
C「昨日までは、cmでしたが、今日はmになっています。」
ここまできたら、ある子供が、
C「たて×横をすれば面積が求められます。」
T「ということは、今日の問題は、教室の面積を求めるのですね?」
C(全)うなずく
T「めあては、mの単位の面積の求め方ですね?」
C(全)「いいです。」
最近は、今日の問題やめあてを自分たちの気づきから意識化できるようになってきました。
「問題は、与えるものではなく、自分から気づくものだ。」
と、ここ何回かの授業で感じました。
見通し。
グループで話し合いをさせました。みんなで知恵を出し合い、教え合うよさを味わわせたいからです。
<6班の話し合い>
C「cmだといいけど、mだからそのままかけていいのかな。」
C「そのままかけても、9×7=63って、平方センチメートルにならない。」
C「cmに直せないかな。」
C「あっ、1m=100cmだから、9m=900cmになるぞ。」
C「じゃあ、900×700で出せるよ。」
というわけで、6班ではcmの単位に直すことを考えました。しかし、意外な穴に落ちてしまいました。
900×700=6300cm(0の数ちがうし、答えの単位がなぜかcmになっている・・・)思わぬところで時間がかかってしまいましたが、でも答えは、630000平方cmであることがわかりました。
ここで、予想した通りの反応。630000って言う数字が大きすぎてわかりにくいということになりました。
C「9×7をしたらどうですか。」
C「9は、一辺が1mの正方形が9つということです。」
C「ということは、その正方形がたてに9つ、横に7つあって、全部で9×7=63こ分あるということです。」
T「この一辺が1mの正方形には、名前がついています。1平方メートルと言います。」
C「じゃあ、63平方メートルだ。」
これが自ら学ぶ姿です。学び合いというのは、こういうことですね。
さらに、さっきの630000平方センチメートルより63平方メートルの方がわかりやすく簡単であることが出され、平方メートルのよさを感じました。
今回の授業の成果は、子供たちの意見をつないで、問題づくりからまとめまで学び合わせたことですが、それよりもうれしかったのは、算数が苦手な子供たちが動き始めました。立って、わかる人へ行って質問しようと歩き始めました。自ら方法をさぐろうとする子どもたち。
子供たちが変わりつつあります。学級全体も変わり始めました。
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