本研究会では算数科を中心に、算数学び合いの石田淳一教授(東京家政大学、前横浜国大)のご指導のもと、「協働的な学び合い」の実践研究をしています。さらに、教育実践研究家の菊池省三先生を代表とする「菊池道場山形支部」として、白熱する教室を生み出す学級づくりをして、「主体的・対話的で深い学び」ができる子どもの育成を目指しています。 お問い合わせは、山形県南陽市立赤湯小学校 田井地 清まで vaio0819@yahoo.co.jp
2012年5月10日木曜日
効率的なよさも足場になる
昨日に引き続き、割り算の筆算の授業。今日の授業の目標は、空位がある場合の筆算は、省略できることを理解させ、省略した筆算ができるようにすることです。
足場としては、2桁の時の筆算で空位の計算があったので、これを計算させました。予想通り、2通りのやり方が出ました。4×0=0で 3ー0=3という今までの通りのやり方と、0をひいてもあまりは3になることに決まっているので、省略するというやり方です。0を引くやり方あをしている人は、約半分ぐらいいました。もちろん、省略して計算した人は、すぐに筆算が終わりました。全体で話し合いをさせ、省略したほうが速くて簡単だというよさを発見しました。
そして、主問題1では、812÷3の筆算をしました。3桁の割り算は全員自力でできるということで、一人一人に計算させました。そうしたら、0を引いている人が3名ほどに減りました。足場での学び合いで、省略することのよさを実感したのでしょう。
さらに、十の位に0がくる場合についても、同様に省略できることを確認し、主問題2でほとんどの子供が省略して筆算をすることができました。考える足場により、よさを実感し次の問題に生かすことができたという事例でした。
ところが、練習問題で省略しないで筆算している人がいたので理由を尋ねると、
「筆算のやり方通りにやらないとわからない。」
ということでした。効率的にできるよさと効率的にする考えの難しさが交錯している子供がいたことを、補足しておきます。
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