本研究会では算数科を中心に、算数学び合いの石田淳一教授(東京家政大学、前横浜国大)のご指導のもと、「協働的な学び合い」の実践研究をしています。さらに、教育実践研究家の菊池省三先生を代表とする「菊池道場山形支部」として、白熱する教室を生み出す学級づくりをして、「主体的・対話的で深い学び」ができる子どもの育成を目指しています。 お問い合わせは、山形県南陽市立赤湯小学校 田井地 清まで vaio0819@yahoo.co.jp
2012年2月9日木曜日
論理的思考力
最近の教育界において、論理的思考力(物事を筋道立てて考える力)の必要性が強く主張されています。学習指導要領を見ても明らかですし,社会が求める人材像を考えても,必須の力と言えると思います。
今日,私事ですが,将来のオリンピアンを見つけ,育てる,自治体の取り組みである「スポーツタレント発掘事業」の実施プログラム(グローバルスポーツ教育プログラム)の打ち合わせに出かけてきました。研究協力員として定期的に,この事業に参加しているのですが、ここで学ぶことはとても多いです(研究員の方々も,自分達の行動で,スポーツを変革していこう,よりよくしていこうという意欲に溢れています)。
まず、明確に「論理的思考力」を鍛えることをコンセプトとして,様々な教育プログラムを考案していることです。スポーツを題材としながらも,その切り口は,「スポーツ魂」を植え付けている訳ではありません。
例えば「自分の競技力分析」。
ワークシートを使って,大会結果の分析を行い、目標とするオリンピック大会に向けて,どう逆算して,いつ、どのような目標を達成すべきかを明確にするプログラムです。
また「マンダラート分析」。
自分の目標に対して,細かく,to doを設定したり,考えたりすることで、目標達成への道筋を探るプログラムです。
さらに「ジレンマ体験」。
目の前で「AかBか」という課題を投げかけられ,それに対するディスカッションを行うプログラムです。ここでは、いわゆる「道徳授業でのモラルジレンマ」のねらいの枠を超えて,論理的な思考をするための、ワークシートや,ディスカッションのモデルの提示,プレゼンテーションスキルの指導も含まれています。
様々、「足場」の掲示板にジャンル違いなことを書き込みましたが,実は,このような取り組みも,コンセプトとして「足場の授業」と軌を一にしていると感じています。
論理的思考力を鍛える為の算数における「足場の授業」という切り口。とプアスリートとしての資質(その内の論理的思考力)や自覚を高める為の「スポーツ教育プログラム」。
結局,筋道を立てる力が、ねらいとして含まれている訳です。
結局,何が言いたいのか。それは、論理的思考力を高める為には、従来の既成概念にとらわれず,例えば,ビジネス分析のモデルを応用した教育プログラムを応用したり,活用したりすることも、子ども達の思考力を高めるチャンスに繋がるということです。
授業はもちろん、どんな時にでも効率的、効果的に,論理的思考力を高めるアプローチは可能だと,改めて感じました。
究極には,結局,指導者が外に出て学び,新たな風を吹かせるための意欲が大切なのだとも感じた一日でした。「体験」の英語の綴りである”experience"の接頭語である"ex"は、外にでるというニュアンスが含まれていると、恩師に教えられました。体験の重要性が子どもにも,指導者にも重要であり,そしてその意味には「外に出る(自分の日常から離れて学ぶ)」という意味が含まれていることに改めて大きな意味を感じました。
明日も,折れ線グラフを足場に,比例の導入を頑張ります!!
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