2015年8月30日日曜日

山形県の算数学力向上のために

急に肌寒くなってきましたね。夏風邪をひかないようにご注意!
 
さて、山形県の全国学テの記事が載っていました。理科は、面目を保ったものの、「本県、全体的に低下傾向」という見出しでした。昨年度までは、少しずつ成果が見られてきたのですが、今年は落ち込む結果となっています。
 
かつての教育県である山形県はどこへ行ってしまったのでしょうか・・・
 

特に注目したいのは、算数のB問題。かろうじて最下位を免れているという落ち込みです。数年来の活用力が身に付いていないというのが現状です。
 
県からは、B問題対策として、過去問を数多く解かせて問題に慣れさせるという提案がありました。学年によっては、教科書を終わらせるので精一杯という実態もあります。年間数枚の過去問をさせても、それだけで活用力が身に付くものでもありません。
 
さらに県では、「探究型学習」、「協同学習」を推進しています。文科省では、最近「アクティブラーニング」という言葉が多用されています。校内研で取り組むのもいいとは思いますが、どこの学校でもかなり前から「交流」、「かかわり合い」という指導法の研究をしてきました。
しかし、ペアやグループ学習をやればよいという授業をいくつも見てきました。(自分もそうであったと思います)
 
協同学習という言葉は、近年になって使われるようになってきましたが、新しい指導ではなく何年も前から主体的な学び合いということが言われてきました。
 
新採の時、複式学級を担当し、間接指導時には必ず子供同士の学び合いをさせてきました。子供たちは教師なしでも主体的に学ぼうという意識が芽生えてきました。それを単式指導に活かせないかと、以前から考えていました。
 
2年前、石田教授とともに、石田教授がご指導している石川県の3つの小学校を視察させていただいた時は、子供たちの学ぶ姿に驚きを感じました。グループ学習を取り入れているなどというレベルではなく、授業の初めから一人一人が、
 
「気づきがあります」
「相談させてください」
(みんなに)「・・・・ですよね!」
 
という活気あふれる授業でした。子供が育っていました。そういう姿を求めて、学校全体で何年もかかって育てているということです。子供が育っているので、私が飛び込みで授業をしたときも、しっかりと学び合いの授業になりました。
 
あたり前のことですが、先生方も熱かった。事後の勉強会での熱心な発言や、石田教授の学び合いの理論をしっかりと取り入れて実践しようという姿からは、石川県の子供たちの学力がアップするのは当然であると思いました。
 
過去問をやれば活用問題が解けるようになるということではなく、どういう視点で授業改善をしていくのかを共通理解し、教師間で授業を自由に見せ合って、子どもが育っているかどうかを日々検討していくことが大切であると思いますが、いかがでしょうか。それには、我々教師が。授業改善のために授業の仕方を主体的に学び、実践する必要があります。
 
山形県の算数授業の改革のために、立ち上がりましょう!       by置賜算数指導研究会
 
 

 
 
 



 

2015年8月26日水曜日

2学期初学び合い

お久しぶりです。残暑厳しい夏から一転して、肌寒く感じる今日この頃です。

さて山形県では、すでに20日ごろから2学期開始になります。さっそく算数では、学び合いの授業をやりました。

かっこを使って、一つの式にしようという学習です。文章題を考える時、2+3は5だから、……と考えるのですが、この授業では、一つの式に表すというのがねらいです。
さっそくグループ学習。やはりいました。チームC。2と3で5なんて簡単たから、5を使っての立式。

これに対して、5は2+3という意味じゃないの?という意見が出され、チームCは、一つの式にするのだから簡単にまとめて一つの式にしたという考えでしたが、他のチームからの指摘で納得しました。

しかし、チームCのみならず、他のチームでも、なんでかっこを使って立式しなければならないのかまで理解できないままに話し合いが進んでいたのではないでしょうか。2+3は5と考えて立式した方が考えやすいですよね。

算数は、答えがいくらになるかを考える教科だと思っている子どもがほとんどだと思います。しかし、なぜそうなるのかを追求する楽しさを学ぶ教科だということを、早く理解させたいと考えています。
付け足しです(^^)

チームBのホワイトボードを見ると、まず、次に、だからを使って説明していました。式の計算の順序がわかる説明ですね。

2015年7月8日水曜日

定義と操作を関連付けることの大切さ

 先日、梨郷小と沖郷小、沖郷中の「郷」トリオでの研修会がありました。

 今回は、沖郷小が当番校とあって、おとなりのクラスが公開することになりました。授業は、「平行な直線のかき方」です。

 事前の打ち合わせでは、平行の定義を十分かき方と関連付けなければならないということを話し合いました。担任は、今年度中学校音楽から校種変更した先生です。なので、初めての公開授業ということです。


 前日までに、三角定規をグループの数ずつ作って本時を迎えました。

 
グループ学習では、一人一人がしっかりと考えを伝え合っていました。
 
しかし、平行の定義である、「1本の直線に平行な2本の直線は平行」ということを、うまくとらえられないグループがありました。(写真左下の2つ)
 
事後のご指導でも、平行の定義からどうすれば平行がかけるかという考え方を身に付けさせるべきなのに、操作の仕方だけに終わってしまったのではないだろうかということでした。
 
やはり大事なのは、なぜそのやり方で平行がかけるのかを、定義や性質に立ち返って考えさせる、または説明させることですね。理由をきちんと説明できるようにすることが、算数の力をつけることにつながります。
 
 

2015年6月28日日曜日

そろそろ相談(発表)しませんか?

本校と小中一貫教育を進めている梨郷小学校の算数の授業を拝見してきました。
先日1回目が行われ、今回は2回目となります。

一言で言えば、とてもリズムがあり、反応する学級です。その一つに子どもたち自ら、
「そろそろ相談しませんか?」
という声が自然と出ていました。相談させてほしいと自主的に発言しているわけです。
グループ学習が進んでいくと、
「そろそろ発表しませんか?」
という声。

教師が、「相談しましょう」という場面がありますが、子供たちが必要に応じて相談させてほしいということが主体的な学びにつながっているわけですね。

実はこの小学校には、3年ほど前、石田先生がご指導なさった学校でもあります。その時は、2年生のI先生の授業でした。とても歯切れよく、素早い反応をしている学び合いと出会いました。石田先生もこの授業を他校でもご紹介なされたとのことでした。

石田先生の理論が継続しているなと思いました。

 

2015年6月12日金曜日

全体解決−グループ解決−自力解決という流れ

研修会も終わり、次の単元へ。
億や兆などの大きな数です。
4つずつ区切ることや、万、億、兆などのグループを表す単位を理解すれば、比較的簡単な学習です。

今回は、
大きな数の読み方を全体で解決
次に、主問題2でグループ解決
最後に、主問題3で自力解決
という授業を構成してみました。

もう何も言わなくても、グループごとの考えを比較検討し始めています。他の子どももどんどん黒板前に集まってきました。

やり方を全体で考え、別数字でグループというのは、あまりに考える足場を与え過ぎかと思っていたら、子供たち自ら学ぶ姿が見られました。

アクティブラーニングに一歩近づけたように思います。

2015年6月7日日曜日

「学び合いの授業、まだまだ修行が足りない!」算数指導研修会in沖郷小学校終わる

6月5日、石田教授を迎えての算数指導研修会が終わりました。

この日は、全学級を参観していただきました。
5時間目は、4年「小数」の授業。

本時は、位の違う小数のたし算・ひき算です。まず、絵を見せて問題づくりをしました。気づきを言わせながら、問題をつくっていくというのは、今回初でした。思ったよりも、スムーズに問題ができました。位が違うという言葉も出されました。




ずべてのチームの考えです。(授業では、考え方ごとに、分類していました。)
前時で0.01をもとにした考え方が出されていたので、比較的容易にまとめていました。

1.4を0.1をもとにしていたチームがありましたが、全体の学び合いで、まちがいに気づくことができました。



石田先生の講話の中で、今回の授業についてご指導していただきました。


○ホワイトボードは、代表的な考えを3~4ぐらいにしぼって考えさせる。

○自分たちの判断で相談させる

○黒板の前を広く開けておき、考えの発表は前でさせる。

○前の発言をどうつないでいけるかは、「聴き方指導」につながる。

○聴き方指導
 ・意図をくみ取る。
 ・共感的な聴き方
 ・もう一回発言したことを、他の子供に言わせる。   ⇒  「広げる」
 ・「何をつけたしたの?」という発問 

○仲間に返す反応のさせ方
 ・前の発言をどうつないでいくか
 ・だんだん詳しくなっているようにすること

○ふり返りについて
 ・発見の道筋を書かせる。
 ・成長、変容、プロセスをふり返らせる。
 ・発見の道筋を書かせる。
 ・よい例を印刷して全員に配り、授業の前に読ませる。

○授業構成として、問題1を全体で、問題2をグループで、個人で練習させるという方法もある。

などいろいろ教えていただきました。

石田先生の理想とする学び合いの授業からすると、まだまだです。ますますがんばろうという気持ちが湧いてきました。


講話でも、他校の事例をもとに、協同的な学びについてのお話があり、職員一同、大変勉強させていただきました。これからも、ご指導いただきたいと思います。


 
その夜、石田先生を囲んでの懇親会がありました。授業を見ていただいた先生方は、熱心にお話に耳を傾けていました。
 
石田先生の大ファンであるN先生は、自分のクラスの子供たちへメッセージをいただいていました。