2013年11月22日金曜日

説明する力をつける/学習指導研修会



 
本日は、学習発表会!無事に終わり、午後は市内の南部小学校にて、学習指導研修会に参加しました。
 
授業は、5年算数「割合」の活用問題。目標は、「説明する」という内容でした。質疑の時から、説明とは、何をどこまでさせるのかということで話題になっていました。
 
提示した問題は、カレーやラーメンの材料を、20%OFFのA店と、200円を境にして値引きする金額を変えているB店とで、どちらが安いかという内容でした。日常、よくありがちな興味ある問題設定でした。
 
最初は、自力解決。でも、先生は「相談していいよ」という声がけをしていました。結局、相談している子供はいませんでした。(たぶん、相談に慣れていないんでしょう。)
 
次に、班にもどり自分の説明をグループで伝え合い。しかし、友達の意見に対してどのように反応してよいかわからない子どもたち。
 
全体の学び合いでは、2,3人の子供のワークシートを書画カメラでモニターに映し出し、説明させていました。先生は、説明のよいところに赤を入れて強調していました。しかし、聞いている子どもは、文章が長い説明だったせいか、よさがわからないようでした。
 
数値を変えて説明させる練習問題では、自分なりの説明のしかたで終わっている。これでは、最初の自力解決でやった説明と変わらないということです。何をさせるためのグループ交流か、何のための全体の学び合いなのかということです。必要感のあるグループ学習にするためには、グループ学習のしかたを仕込む必要があります。ただ「グループで話し合いなさい」と言うだけでは、何をしてよいかわかりません。伝え合うことを、しっかりと教えなければなりません。しかも、日常から授業に取り入れていなければ、グループ学習はうまくいきません。
 
全体の学び合いでも、共通点や相違点に気づかせる手立てがないと、なかなか自分の表現に活かすことができません。そういうことを、自ら学ばせるには、友達の考えをつなぐことができなければなりません。それも、日頃の授業でやっていないとできないと思います。
 
説明の仕方も、提示して書かせたり、必ず入れる言葉や文を提示するなど、全員がきちんとわかりやすい説明ができるようにしなければなりません。
 
活用力と説明する力は、深く関連づいています。説明する活動が、ますます重要視されている現在、教師がどのように説明させるのかをしっかりと捉えておく必要があります。
 
※板書は、指導主事がうまくまとめたものです。とてもわかりやすいですね。

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