2013年2月17日日曜日

筑波附小公開研「学力を育てる話し合いの条件」

 久しぶりに筑波附小の公開研に参加させていただきました。予想通りの人ごみで、入場制限している場面もあり、遠くから来た先生方ががっかりしている姿が見られました。ネットでの事前予約制にしてほしかったと思います。

ピンボケですが、副校長の細水先生の授業を拝見しました。相変わらずの人気で、始まる1時間以上前から立ち見でした。授業というより、ショーを見ている感じがしました。

1/2のカードを黒板の上にはり、
「1/2より大きいものは左、小さいものは右に並べましょう。」
という指示のもと、次は1/3、2/3、3/3 その次は、分母が4,5・・という分数のカードを子供たちに貼らせていきました。

目盛りも数直線もないところに貼っていったので、見ている子供たちから「もっと右」とか「同じ大きさだからすぐ下!」などの掛け声が自然と起こりました。

つい先日、この授業をしたところですが、教科書にある数直線が並んだ図に分数を記入させるという活動をさせたので、正確には大きさをつかんだとは思いますが、この授業のように何もないところでの活動もなかなかいい反応だなと思いました。

子供たちが自ら、「2/3と3/4はどっちが大きいんだろう」という問題意識を持ちました。全体でそれぞれの考えを学び合いました。解決後に、主問題2を扱いました。しかし、時間がきてしまい、見通しを出しノートを見合うところまでしかいかず、みんなで解き方を共有するところまではいかなかったようです。

こういう授業をすると、学校研ではかなり叩かれますね(笑)まとめがないとか、見通しと学び合いという段階を大事にしましょうとか・・いろいろあると思います。筑波だから「素晴らしい」という評価になるわけです。それは、理論に基づいているからですね。やはり、授業改善は、理論に基づくというこもとても大事なことです。

今回の授業を見て思ったことは、従来の課題解決型の学習ではなく、柔軟に考える必要があるという細水先生の主張は、自分が今実践していることと方向性は同じです。この授業は、活用力育成型学習展開というパターンなのだそうです。しかし、考える足場を提唱している石田先生は、活用力を育てる学び合いという考えを、著書などですでに数年前から提示しています。

さらに、今回の筑波附小の算数の提案は、「学力を育てる話し合いの条件」です。大学の先生方がいろいろな理論や実践例を紹介していましたが、これも新しいことではなく、石田先生のご指導のもと、学び合いを中心とした実践が各地で行われ、成果を上げています。

自分の現在実践している、学び合いで考える足場をつくるということが、理論に基づいていることを改めて実感したところです。

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