本研究会では算数科を中心に、算数学び合いの石田淳一教授(東京家政大学、前横浜国大)のご指導のもと、「協働的な学び合い」の実践研究をしています。さらに、教育実践研究家の菊池省三先生を代表とする「菊池道場山形支部」として、白熱する教室を生み出す学級づくりをして、「主体的・対話的で深い学び」ができる子どもの育成を目指しています。 お問い合わせは、山形県南陽市立赤湯小学校 田井地 清まで vaio0819@yahoo.co.jp
2013年2月13日水曜日
足場と学び合いは車の両輪!
学び合いを重点的に行なってから、条件不足の問題提示でも、問題化できるようになってきました。ミックスジュースを作りたいという提示をした段階で、たし算をすればよいとか、4/5Lは1/5Lが4こ分とか、既習の気づきが出されました。
今回の授業は、分数のたし算です。昨年度も分数の加減計算はやってきましたが、答えが仮分数になるたし算は未習です。「分数のたし算は、分母はそのままにして、分子だけの計算をする」ということは、昨年度の学習からもわかっています。
(参照) http://vaio0819.blogspot.jp/2011/02/blog-post_25.html
分数の足場を小数にしたり、小数の足場を分数にしたりという学習を行なってきた結果、〇の□こ分という仕組みは、すべて整数と同じであるという数学的思考を身につけることになりました。
3年の時も、分数の足場を小数にすることで、計算のしかたをきちんと説明させました。この時の学習と、2学期の小数の計算の経験から、今回はグループ学習も必要ないほど、ほぼ全員が説明できる状態になっていました。もちろん、こちらからの足場の提示もなく、いつもどおり子供たちからの見通しと全体の学び合いだけで、主問題1の説明をクリアしました。
さらに、主問題2も、一人一人がきちんと説明まで自力解決できました。黒板の前には、書きたいという子供が集まり、賑やかに学習することができました。子供たちは、みんな満足そうです。
今回の授業をしてみて思ったことは、昨年までの「与える足場」を提示しなくても、自ら既習を想起して問題を解くことができるようになったことと、みんなで考えを出し合い、既習を共有しての共同学習が実現したということが大きな成果であると思います。
子供たちは、既習事項を足場にして、自ら説明しようと意欲的に学習に取り組みました。「足場と学び合いは車の両輪」という石田先生のおっしゃる通りの授業になりました。
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