2010年7月31日土曜日

全国学力テスト 算数B・・・・

 7月31日の山形新聞見ましたか?

 山形県の算数Bが低いということでした。確かに低い!!福井や秋田は、どんなことやってるんだろう?たぶん、全国から視察が行くのでしょう。

 授業改善の手引書を配布するって言ってますが、具体的な改善の方策があるのでしょうか。現場のがんばりに期待します!っていうことでしょうね。校内研究会の活性化がカギとなるでしょう。

 足場の授業やれば 少しは改善になるかもしれませんね。

 みなさん、山形県の算数指導、がんばりましょう!

2010年7月30日金曜日

考える足場(またまた授業公開!)

 平成21年度。地区の算数数学部会で、またまた自分が授業を公開することになりました。

 これもラッキーなことでした。

「足場の授業を、多くの先生方に見てもらえる!」

 3年「かけ算の筆算」でした。2桁×1桁の筆算で、繰り上がりが2回ある場合の筆算です。

 足場はなんだろう?

 一の位の繰り上がりの筆算と十の位の繰り上がりの筆算を足場にしました。主問題1では、筆算とならんで、お金の図を用意しました。

 実は、夏に自主的な研修会があり、その時に石田先生とお会いして、授業のヒントをいただいたのでした。

 地区の大勢の先生から、足場によって理解できた子供がたくさんいたという評価を得ました。

「やっぱり、足場の授業はすごいな」という感想を持ちました。

考える足場(石田先生来校)

 授業のことで、横浜国立大学の石田先生にメールで質問をしたら、丁寧にコメントをしていただきました。

 そんな時、またまたラッキーなことが!!

 なんと、石田先生がうちの学校に来校するという話が急浮上!

 「思えば実現する」「求めよ、さらば与えられん」ですね。

 平成20年9月、来校していただき、自分の授業を見てもらいました。

 このときの授業は、6年「比例」の授業で、比例のきまりをしっかりと足場でおさえてから、表の数字を求めさせる授業でした。足場をていねいにしすぎて、最後まで終わらなかった授業になってしまいました。石田先生に見ていただいたので、かなり緊張しました。


 さらには、講演会を開催し、またまたお話を聞くことができました。

 さらに、夕方、懇親を深めることもでき、なんとも勉強になった一日でした。お酒を飲んだ時の方が、深い話が聴けたと思いました・・(笑)



 

考える足場(ある女の子)

 足場づくりを初めて、1年近くたったころ、休み時間にある女の子が、
「先生、最近の算数っておもしろいよ。だってかんたんだもん」

 何気ない一言でしたが、自分にとってはかなりの驚き!

 その子は、クラスでも最も算数が苦手で、放課後個別指導の常連・・

 いつも、ヒントカードや支援がないと解けなかった女の子・・

 「なるほど。じわじわと成果が出てきたぞ」と思いました。

 

考える足場(学校研究)

 とてもよい評価を得られて、自信がつきました。

 そんな時、自分の学校の研究を振り返ったら、仮説1に「自分の考えを持つ」という表現があり、足場の授業がぴったりであることに気が付きました。

 またまた運よく、研究主任をしていた私は、学校研究に足場を取り入れることを提案しました。先生方は快くOK!  

「よし、これでみんなで深めることができる!」

 平成20年度から、自分の学校で「足場」を取り入れる研究が始まりました。

 最初の授業は、当然自分がやりました。足場の授業を認識してもらうためです。その年、赴任された先生もいたので、自分なりに足場の授業を見てもらいました。

 6年の「倍数と約数」という単元です。

 たて18㎝、横12㎝の方眼紙を、できるだけ大きな同じ大きさの正方形に分けるという授業。

 おわかりの通り、最大公約数を利用する問題ですね。

 さて、足場をみなさんなら何にしますか???

 自分が考えたのは、18㎝(12㎝)のテープを同じ長さに分けるには、どうすればよいかということを足場にしてみました。

 ちょっと考えれば、もう答えを言っているようなもの!

 でも、子どもたちは考えています。問題と足場を行ったり来たりしてるうちに、公約数という言葉にたどりつきました。時間もさほどかかりません。

 となると、最大公約数という考えが出るのは、時間の問題。

「課題解決型の授業だと、かなりの支援を要するな・・・」

 事後研でも、足場の有効性が評価されました。

 しかし、まだまだ先生方の中には、今までの既習事項をくわしく振り返るのと何がちがうのか??という疑問をお持ちの方もいらっしゃいました。

 既習事項を振り返るのと、足場をつくるのとは、根本的に違います。実践を積めば、わかると思います。

考える足場(町研の授業)

 町の研究会で、たまたま春に授業公開することになっていたので、とてもラッキーでした。

 「町の先生方に見てもらって、いろいろと意見をいただこう」

 5年生を持っていた私は、三角形の面積の授業を行いました。考える足場は、平行四辺形の面積を求めることです。その考え方を足場にして、三角形の求積をさせるものです。

 やはり、今までの授業とは、感触が違いました。子どもたちの食いつき?が違いました。

 「やっぱり、足場を与えると、わかるようになって生き生きしてくるんだな」

 見ていた先生方も、だいたい同じようなことを言っていました。

考える足場(長者小学校)

 平成19年の10月、地区の算数研修会において、青森県八戸市立長者小学校から先生をお招きして、師範授業を行いました。
 
 4年生の「面積の求め方」でした。L字の図形の面積を求める授業です。自分なら、長方形の面積の公式をちょこっと復習したりして、すぐに求積に入るところですね。

 ところが、足場の授業では、本時と同じL字の図形を使います。図形といっても、シールがならんでいて、それが本時の図形と同じ形になっているというもの。子どもたちは、容易に「切る」「付け足す」「移して長方形にする」という考えを出しました。

 そしていよいよ本時の主問題1!ここで自力解決かと思いきや、なんとまたまた全体解決。足場をこれぐらいやれば、子どもたちは主問題2で、数字が変わっても難なく解いていました。

 しかも、これって師範授業ということで、子どもたちは、先生とその時初対面。。。

 この授業を見て、「なるほど」と思いました。今までの自分の授業スタイルは、教えないで考えさせる授業だったなって・・・

 さっそく、自分のクラスでも実践を開始しました。

 しかし、何を足場にするのか??どれだけ時間をかけるのか??本当に考える力がつくのか??・・・いろいろなことが頭をよぎりました。

 自分一人でもんもんしていてもだめだと思い、先生方に見てもらうことにしました。

つづく

2010年7月3日土曜日

考える足場づくり

 考える足場づくりの授業って、聞いたことがありますか。

 今までの算数の授業では、課題解決型の授業を実践し、どのように支援したらよいか、多様な考えをどのようにしてまとめていくか、かかわり合いはどうあるべきか・・・・などなど、いろいろと考えながら四苦八苦してきました。


 そんな時、数年前に「考える足場づくり」の授業を知りました。

 横浜国立大学の石田淳一先生が提唱している授業でした。石田先生の講演を聴く機会がありました。

 今まで、課題解決型の授業しか知らなかったので、「教え込みじゃないのかな。」とか「今までの既習事項の確認と何が違うのかな。」、「多様な意見が出ないから、数学的な考え方が身につくのだろうか。」・・いろいろなことが頭に浮かびました。


 しかし、2,3年前に東北算数数学大会で、青森県八戸市立長者小学校が「考える足場」をもとにした授業実践をして、成果を発表したということを聞きました。

 さらに、長者小学校の先生をお招きし、師範授業をしていただきました。授業を見て「なるほど!」と思い自分でも実践してみようと思いました。

つづく