2017年9月28日木曜日

グループ学習のよさを実感する(6年;比例)


今日の算数は、比例しているかどうかを説明させるという内容でした。
見通しでは、横の見方と縦の見方が出され、グループ学習が必要なのかな?と思いましたが、文章で説明させたかったので、グループで取り組ませました。

A班は、どちらの見方でも説明していました。説明としてはすばらしいです。でも、他のグループで、「○○は○○に比例している」という表現をしていたので、全体の学び合いでこの表現を取り入れてノートに書きました。


B班は、これしか書いていませんでした。話し合いをしていなかったわけではなく、決まった数の求め方について、ある男子が説明していたのに対して、3人が説明の意味がわからなくてわかるまで質問していたのでした。

そこで、A班とB班をペアにしたチーム学習をしました。B班の人たちは、いろいろと話し合ったことがをA班がきちんと説明したのを聴いて、すっきりと理解していました。A班も、B班の疑問に答えるようにしっかりと説明しました。かけ算の形ではなく、わり算によって120という決まった数がわかるという話し合いになりました。しかし、B班では、Y=決まった数×Xという式にあてはめて考えていたことがわかりました。2つのグループの考えをまとめると、どちらも習ったことを使っていることがわかりました。


その話し合いの内容を、全体で確認しました。他のグループの人たちも、120の求め方や意味の説明の仕方を学びました。B班のこだわりを共通理解することができました。

全員が板書を見ながら、文章での説明を書きました。振り返りでは、式のよさを書いている人が多かったようです。

従来の一斉授業では、わかるまで質問できる場面があまりありません。でも、グループ学習では、とことん聴くことができます。さらに、それぞれのグループでの考えのよさを、全体で確認することができます。従来の授業では、数名の子どもが発表し、わかった子どもだけが発言し、わからない子どもはただ板書を写すということが多いのではないでしょうか。

子どもたちどうしで、わかるまで話し合いをすることで、理解も深まるし互いのよさを知ることもできます。人間関係も深まります。グループ学習のよさですね。


2017年9月25日月曜日

次時へつなぐ学び合いのよさ


運動会が終わり、ほっと一息。しかし、来月18日の市の公開研を控え、学び合いの授業を追究しようと思います!


6年「速さ」の単元が終わり、「変わり方を調べて」(2時間扱い;啓林館)の学び合い。
1教時目は、向かい合って歩く場合の出会うまでの時間(分)を求める問題。

見通しでは、表を使うという考えが出されましたが、どんな表になるのかを全体で話し合いました。だいたい見通しを持てた段階で、グループ学習に入りました。



グループ学習からチームへ。そして、黒板に貼られたホワイトボード


見通し通りに表で完成させていましたが、あるグループでは、ホワイトボードが足りなくなり、2枚使っていました。ホワイトボード1枚には書き切れない!ということが、後々おもしろい発想を生み出します。

表からいろいろなことに気が付いています。
150ずつ増えているという気づき。




2倍、3倍・・になっているという発見!



いろいろな気づきがありましたが、下のグループは、表を全部かかなくても答えが求められるというもの。このグループと一緒になったチームが、「表を全部かかなくてもいいのか?途中でやめてもいいのか?」という疑問をもちました。




全体の学び合いでは、表を完成させなくても求められるということがわかりました。規則性に気が付けば、式を立てて求めるよさを感じました。


次時です!

今回は、追いつくまでの時間を求める問題。向かい合う場合と違うのは、和で考えるのか差で考えるのかの違い。そこには表を作って容易に気が付きました。




表を全部かいたグループはたった1つだけ。
他のグループは、途中までかいて式を立てて求めていました。

『前時の式で求めるよさが浸透している!』



このグループも!


Bグループは、表をかかないで式のみ。
チーム学習では、なぜ引き算なのか、その差は何を意味しているかなどを説明していました。



表から立式するよさを読み取り、式化していくという学び。

自ら子どもたち同士でよさに気付かせることができました。学び合いのよさです。

課題としては、一人一人の説明を言語化し、評価につなげることです。そのためには、効率的な学び合い指導が不可欠です。



2017年9月2日土曜日

教えて学ばせる指導

夏休みが終わり、2学期が始まりました。わが校では、運動会に向けてがんばっています。

さて、6年「場合をあげて調べて」の単元の2教時目の授業です。
長さ1mの板が11枚。図のようにL字に並べて面積が最大になる時の縦、横の長さを求める問題。


いつもなら見通しの後にグループ学習という流れですが、この単元では、全体での学び合いによりやり方を理解させてから、問題2でグループで類似問題に取り組ませるという流れにしました。

いわゆる、「教えて学ばせる」という指導法です。この指導法については、東京大学の市川先生も提唱しています。

11枚というのは、たて+横が11だから、たてを1mとすると11-1=10になるというところから表を作ります。これを提示したあと、みんなで表を完成させました。


次に、枚数が15枚で、面積が54㎠になるのはたて、横それぞれ何枚の時かという問題を与え、ここでグループ学習です。

すでに表のつくり方という足場があるので、どのグループも素早く表をつくりました。そして、表記の違いはあるものの全部成果を得ました。

F班は、たてが6で表が終わっていました。ここまでで、6×9=54だから9×6=54ということが想起できたので、表を完成させなくてもよいという考えでした。

ほとんどの班は、表を完成させることが目的であると思っていましたが、縦、横の長さを求めればよいことが目的なのだから、この表は効率的であることを学びました。


また、ある男子は、
「表なんて使わなくてもできるよ」
という発言。
「かけて54、たして15になる2つの数を考えればいいよ」
と説明し、aとb、そして具体的な数字を用いて説明しました。
全体で考え方(方法)を確認して個人学習というのは、教えて学ばせる手法ですが、個人ではなくグループ学習にしたというところが、今回の授業の特徴です。

教えて学ばせるという考え方に違和感をもつ教師がたくさんいます。教えたら考える力が身に付かないのではないか。さらにその後グループ学習では、なおさら考えなくてもよい授業にならないかということを指摘されすと思います。

それについては、グループ後の練習問題で個人学習をさせればよいと思いますが、「教えて考えさせる」指導法だと、説明重視の授業などでは有効だと考えています。なぜなら、
「まず」「つぎに」「だから」という説明の仕方を教えても、どう説明してよいかわかないからです。きちんと教えるべきところは教え、そして自分でもできるようにしなければなりません。一人一人が理解でき、説明できるようにするには、「教えて学ばせる」ことと「学び合い」が必要になります。

2017年7月15日土曜日

相手の考えを説明させる

 2.5mを2:3に分けるという問題。

自分のグループの考えを、別のグループに伝えていますが、身を乗り出して聴いていました。

Aグループは、割合の考え方で5分の2倍として解きました。

Dグループは、2:3を2:5としています。つまり、部分対部分から部分対全体にして解きました。互いの考えを共有しました。全体との比を考え出すってすごいですね。


このグループは、線分図まではかけましたが、あとわからないということで、同じやり方で解いたグループをペアにしました。納得していました。


下のチームは、同じやり方同士の組み合わせ。整数の考え方ですが、分数倍のやり方に気付いて付け足したところを赤で囲んでいました。

チーム学習の新しい試みとして、全体の学び合いの時に、相手のグループの考え方を説明させてみました。自分たちの考えではないのですが、これを繰り返していけば、チームでの話し合いでしっかりと理解しようとして聴く態度が身につくのだろうと思います。やってみる価値はありそうです。

2017年7月12日水曜日

チーム学習を全体で整理する必要性


砂糖と小麦粉を2:5でケーキをつくります。小麦粉150gなら、砂糖は何g?

そして今日もチーム学習へ

5は2の2.5倍を使った考え


150は5の30倍を使った考え

大きくは、この2つの考えが関係図として出されました。

他には、比の式で、30倍を使った考え


かけ割り図もありました。このグループは、2.5倍と30倍の両方を使いました。

この並びは、チーム学習後の考えを黒板上で、考え方別に並べ替えたものです。

グループ学習だけの場合は、同じ考え方同士のホワイトボードをグループ化していましたが、チーム学習では再びグループ化する必要があります。

2017年7月10日月曜日

チーム学習でわからないグループがわかるようになる

分数比を簡単な整数比に直すにはどうすればよいか。今日は、これをチームでやろうと試みました。

班ごとに見通しを持たせようと思いましたが、なかなかアイディアがうかばないので、全体で仕切り直し。

比の値と通分という見通しまで出させて、グループ学習開始!

ほとんどの班が比の値を利用していました。B班は、通分するというやり方に挑戦しましたが、通分して比の値にするという面倒なやり方になってしまいました。

そこでチームは、わからなかった班と比の値で正答の班、通分して比の値にした班と比の値で正答の班、比の値で正答の班同士、という組み合わせ。

チーム学習により、わからなかった班は、説明を聞いてわかるようになりました。通分して比の値にした班も、通分する必要がないことに気が付きました。



最後に、通分する意味は、比の両方の数に同じ数をかければよいことに気付くためです。しかり、全体の学び合いでも、共通分母をかけると整数比になることに気が付きませんでした。

今までの分数計算とは、意味合いがちょっと違うだけで、ハードルがかなり上がったようです。


今回も、チームごとに解決することができましたが、通分のやり方を出させたかったのですが、全員に二つのやり方をノートに書かせ、復唱させますた。教えることは、きちんと教えることが大事ですね。

2017年6月11日日曜日

究極のグループ学習とは?【石田教授ご指導のチーム学習をとおして】

6月30日、横浜国立大学の石田淳一教授をお迎えしての研究授業の日。石田先生は、3年生の研究授業をご指導なさいましたが、便乗してうちのクラスもご指導していただくことになりました。グループ学習はもちろん、チーム学習で授業をしてみました。前日の懇親会でも、いろいろとご指導をいただいておりました。話をお聞きするたびに、グループ学習のやり方は奥が深いと思ってしまいました。

さて本時のメインは問題づくりです。こういうのはあまり経験していなかったので、子どもたちは興味深々でした。

最初、ジュースが3分の2入ったビンの絵を提示しました。ここで気づきを言わせます。ここで600mLという数値を提示しました。この600mLというのは、ジュースの量なのかビンの容量なのかは伏せておきます。つまり、どちらかもしくは両方の問題が作れるようにということなのです。

600mLジュースの量だとしたら?ビンの容量だとしたら?

どちらも関係図で立式してみることになりました。グループが終わり、いよいよチーム学習へ突入!

【石田先生のアドバイス】
◎グループを7班ではなく6班にする。(偶数にする)
◎ジュースの量として、容量としての考えを2つに分ける。(3つの班ずつに)
◎ちがった考えを伝え合わせ、それぞれの考え方を理解する。
◎伝える方法は、机に2つのボードを置いて説明し、見比べさせる。


なるほど、別問題どうしを組み合わせるよさがここにあり!子どもたちは、興味深く相手の説明を聴いていました。


何を基準としての関係図かがはっきりしています。

600mLがもとにする量なのか比べる量なのかで求め方が違ってくることに気付きました。

しかも、わり算とかけ算という違いにも気付きました。すっきり解決しました。

しかし、主問題2を準備していたのに時間がなくできませんでした。問題作りをしてのチーム学習は、時間がかかりました。(全体の学び合いは確認程度で済みました)

ふり返りの場面。

【石田先生のアドバイス】
◎ふり返りを書いたら、ノートを交換して、いいなと思ったところに下線を引かせる。

石田先生は、下線を引かせるということでしたが、うちのクラスは、日ごろから友達のノートへのコメントを書いているので、それも書かせました。石田先生は、それぞれのコメントを見て、「なかなかいいね!」と珍しくほめてくださいました(笑)

前日、石田先生は、「究極のグループ学習を!」とおっしゃっていました。この「究極」が自分にとってとても気になりました。今までは、全体の学び合いのためのグループ学習という意識でいましたが、グループで学びが完結するという究極があるんだそうです。そういう究極のグループ学習ができたら、学力が究極に上がるのだろうと思います。学力テストの平均点を上げるということはもちろん、互いに助け合ってみんなで成長しそれを喜び合うという姿を求めることこそ、学び合いの真の目的ではないかと思うのです。「究極のグループ学習」!やってみたいですね。