2013年10月25日金曜日

学び合いのよさと課題

 
先日、公開研が終わりました。参会者の先生方から、貴重なご意見をたくさんいただきました。本当にありがとうございました。今後の算数指導に生かしたいと思います。

さて、今日の算数は、四角形の内角の和が何度になるかを考える問題です。前時の三角形の内角については、「切って合わせる」「角度を分度器で測る」「折って合わせる」などの見通しのもと、180°であることを見い出しました。

黒板に、「四角形」とだけ板書しました。
子どもたちは、「気づきあります!」とほぼ全員の挙手。既習との関連からの気づきを指導してきたからでしょう。


写真の板書のように、四角形について本時の課題に関わることがたくさん出されました。この時の教師の声がけとしては、「今日は、角度に目を向けてみて」ということだけでした。

学び合いに慣れてくると、友達の考えをつないだ発言ができるようになり、自分たちで課題を持つことができます。

さらに、見通しでは、正方形も長方形も、三角定規でつくった四角形でも360°になることを発見しました。しかも、対角線という用語も出されたので、今日は子供の意見をつないでいくだけで、授業が成り立つのだろうと思っていました。

そして、チーム(班ではなく、チームに改名)ごとのグループ学習に入りました。


 
話し合いの後、蓋を開けてみたら、実際に測ったり四角形を切って合わせてみたりしたやり方では、360°にはならない場合もあるという結論が出たチームや、360°になったチームが混在していました。
 
「いったいどっちが正しいんだろう?」
という雰囲気になったところで、あるチームの考えを発表。
 
対角線を2本引いて、三角形が4つできるから180×4=720で、中心部に合わさっている4つの角が360°なのでそれを引くと、720-360=360°
 
この説明を聞いて、どんな四角形でも同じことが言えることを確認しました。ところが、同じようなことを考えたチームの考えを発表させました。
 
対角線で分けると外側は、45°が8つ分だから360°という考えを発表していましたが、なかなかみんなにうまく伝わらずにいましたが、最終的に正方形でしか当てはまらないということになりました。
 
結局、対角線を1本引くと180°×2だから360°という結論に達しましたが、ここまでくるのにチームの話し合いと、全体での話し合いとで時間がかかりすぎてしまいました。
 
ということで、学び合いの授業では、友達の考えをどんどんつないでいけるし、全員参加型の授業になるというよさがありますが、時間がかかるなどの課題も見えてきました。その分、自力解決の時間が短くなることもありました。全体の学び合いでの発表などを効率よく行うことが大切です。もちろん、効率のよい学び合いの事例もたくさんありました。
 
今後、考えをつなぎながら効率よく学び合いができるようにしていきたいと思います。
 
最後に、公開研の時、参会者の先生方から、
「ホワイトボードの文字が後ろから見えにくい」とのご指摘がありました。
石川県の学校では、後方の子どもたちが黒板前に集合していたのを思い出し、前に出しました。ホワイトボードがよく見えるので、しっかりと考えが持てるようになりました。(成果です!)
 
 
 
 
 
 

2013年10月15日火曜日

分科会でのご指導

  
公開研究発表会が終わりました。
指導助言内容をまとめてみます。

⚪︎緊張の中にも、活発な発言が見られた。他教科を含めて、日常の力が活かされていた。
⚪︎段階をふんで、自然に見通しが持てる。学び合いのモデルが示されていて、学ぶ視点を与えることの大切さを感じた。
⚪︎グループ学習のホワイトボードは、共有注視のツールとなり、練り直しがしやすい。課題として、考えが残らない、見えにくい、役割分担ができてしまう。しかし、全員が考えを出し合っていこうという姿勢が見られ、解消していた。
⚪︎子供自身が、学び合いのよさを実感してきている。
⚪︎図や数式、言葉で説明していくスキルは、今後も大切にしたい。

以上でした。
次回は、横浜国立大の石田先生に同行させていただいた、石川県の先進校視察をまとめ次第ご報告いたします。

2013年10月6日日曜日

米沢市公開研究発表会

10月11日、米沢市公開研究発表会が開催されます。ご参加の皆さん、ご指導よろしくお願いします。

2013年9月19日木曜日

『考えをつなぐ授業とは』 TTとして授業のご指導!「(横浜国立大学石田淳一先生)

9月12日、本校に横浜国立大学の石田淳一先生がご指導にいらっしゃいました。

今回のご指導の特長は、授業のご指導として、直接児童に関わってくださるという点です。授業が終わってから、事後研究会でご指導いただくことはよくありますが、TTとしてのご指導というのは、あまりないかと思います。

授業者の先生方に聞いたところ、直接その場で適切な指示や発問をしていただくと、とてもわかりやすいという感想が多かったようです。(この時の様子は、NHKで取り上げられましたので、後日アップしたいと思います)

発問や指示だけでなく、学び方についても子供たちに指導していただきました。以下、石田先生の授業での声がけです。

3「円と球」】

(子供たちは、円の中心を指で指している)

・習ったことを使って言えないかな?

・円を折るところはどこでもいいですか?

・「びったり合わせる」ってどういうこと?

・「ぴったり」を使って言ってみて。

・(折る)回数を何回って言ってあげて。

・「ここ」って言った時と比べて高まった?

・みんなの力で進めましたか?

・最低何回折ればいいの?

・ひとりだけわかってもだめ。グループみんながわからないと、いいグループとは言えないよ。

4年「面積」】

・もっと詳しくできないかな。

・さらにつなげられない?

・習った言葉を使って言えないかな?

・みんなの方を見て言おう。

・このままで求められる?

・手を挙げることは(学び合いに)参加すること

・わかるまで聞きに行けばいい

・くわしくなったね!
 
 
【5年「ともなって変わる量」】
・友達の考えを聞いてわかったら返そう。
・理由を付け足すんだよ。
・みんなが前に出ていいよ。
・「いいです」以外に反応はないの?
・つなげて言うこと
・今の先生言葉、必要だった?(自分たちで気づきを言う)
 
 
【6年「円の面積」】
・グループで共有していいんだよ。
・授業に参加しよう。何を言ってもいいんだよ。
・手を挙げるまで、みんな待ってるよ。(と言って、全員挙手を促す)
 
 
<石田先生からの全体指導>
 
○算数の用語をしっかりおさえる必要がある。(算数用語を用いて説明させるなど)
○授業のねらいを見通して教具を準備する。
○つないで発言させる。よさを認める場合、どんなところがよかったかを確認し、全員がよいと思えるようにする。
○習ったことを的確に伝えるようにする。⇒ 説明する力 ⇒ 学力テストB問題につながる
○発問が細かすぎないようにする。⇒ 子供たち同士が関わることができなくなる。(考えの広がりがなくなる)
○グループを越えて相談するのもよい。
 
「考えをつなぐ」という具体的なご指導だったと思います。何か1つでも実践して、「授業が変わる!子どもが変わる!」ことを実感したいものです。
 
 
 
 
 
 
 
 

 

2013年9月17日火曜日

テレビで算数指導が放送

9月19日木曜日の6時10分から、NHK山形の番組に出ますので、ぜひご覧ください!

2013年8月31日土曜日

興味関心、算数B問題 全国下回る山形県

 
 
  先日、全国学力テストの結果が公表されました。
 
 相変わらず算数B問題に課題が残ります。やはり、活用力が不足しているという傾向が見られます。
 
 ところで、先日、公開授業のレディネステストを行いました。文章題から立式できるかを知りたかったからです。

dLで板を1.2㎡ぬれるペンキがあります。このペンキ1dLでは、板を何㎡ぬれるでしょう。
 
 

公開研で、整数×分数、整数÷分数を行うので、既習の小数では立式できるのかをテストしました。結果は、正答率が30~40%という結果になりました。3÷1.2という誤答も少なくありませんでした。小数だからイメージできないのだろうかと思い、両方整数にしたところ、正答率がさほど変わりませんでした。むしろ低くなったクラスもありました。FNNの記事(下記参照)では、数量の関係や法則などを式で表すことに、引き続き課題があると指摘しています。これは、全国的な傾向とされています。
対策として、数直線(線分図)や関係図など視覚化できるようにしながら、数量の関係をとらえさせていく必要があります。しかし、数直線(線分図)をかくのが困難な高学年がいます。数直線(線分図)は、低学年から日常的に使えるようにすることです。そして、それぞれの数量の関係を理解させます。関係図という手法も取り上げます。「かけ算」や「わり算」、「□を使った式」、「分数」「整数の性質」「比例」「反比例」「割合」など、ほとんどの算数指導で使える「かけわり図」などというものもあります。このように、図や式で説明させる授業を日常的に仕組んでいくことが大切だと思います。
 
 
学び合いで足場をつくる指導を実施しているクラスでは、アンケートの結果、グループ学習が好きと答えた人はほぼ100%に達しています。理由は、友達の考えをわかるまで聞けるからということでした。やはり、算数がわかれば、さらに数字を変えてみたらどうなるのかや、条件を変えたら・・・などと、発展的に考えてみたくなります。つまり、活用力を身に付けるということです。興味関心も高まります。日常の授業改善が重要です。
 
 
以下【FNN
 
文部科学省は、2013年度の全国学力テストの結果を公表した。都道府県別順位では、秋田県が小学校で6回連続、中学校で2回連続、全国1位となった。
「問題。aメートルの重さがbグラムの針金があります。この針金の1メートルの重さは何グラムですか。abを用いた式で表しなさい」。
これは全国の小中学生を対象に行われた学力テストで、中学3年生に出された問題。今回テストを受けた中学3年生が、3年前、小学6年生だった時に、学力テストで挑んでいた問題。
先ほどの問題とほぼ同じで、abという文字が、84という数字に変わっただけだが、正答率は54.1%だった。
この結果、数量の関係や法則などを式で表すことに、引き続き課題があると考えられるという。
学力テストの都道府県別の順位を見ると、公立小学校では、秋田県が6回連続でトップになった。
文部科学省によると、今回初めて、全国平均との差が、マイナス5ポイントを超える都道府県が、全教科でなくなった。
公立中学校でも、秋田県が2回連続でトップになった。
福井県や石川県も、小中学校ともに2位、3位となっている。
教育現場に秘密はあるのだろうか。
広島・三次市の小学校から参加した、高野 加奈子教諭は「(秋田県の)学力がトップということで、わたし自身も、子どもたちにどのように学力をつけておられるのかということに、すごく興味を持って、こちらに来させていただいたんですけれども」と話した。
2013
4月、教職員の人事交流で、広島から秋田にやって来た高野さん。
秋田市内の小学校で、3年生の担任をしているが、最初に感じたのは、バックアップ体制の違いだという。
高野教諭は「授業の準備、(担任が)子どもたちに向き合う時間をすごく大事にできる、そういう体制が、すごく整っているなというふうに感じます」と話した。
秋田県で塾に通っている子どもの割合は、小学6年生で22.8%
全国最下位という意外な結果も出ており、学力向上を図るうえで、参考になるとみられる。