今回のご指導の特長は、授業のご指導として、直接児童に関わってくださるという点です。授業が終わってから、事後研究会でご指導いただくことはよくありますが、TTとしてのご指導というのは、あまりないかと思います。
授業者の先生方に聞いたところ、直接その場で適切な指示や発問をしていただくと、とてもわかりやすいという感想が多かったようです。(この時の様子は、NHKで取り上げられましたので、後日アップしたいと思います)
発問や指示だけでなく、学び方についても子供たちに指導していただきました。以下、石田先生の授業での声がけです。
【3年「円と球」】
(子供たちは、円の中心を指で指している)
・習ったことを使って言えないかな?
・円を折るところはどこでもいいですか?
・「びったり合わせる」ってどういうこと?
・「ぴったり」を使って言ってみて。
・(折る)回数を何回って言ってあげて。
・「ここ」って言った時と比べて高まった?
・みんなの力で進めましたか?
・最低何回折ればいいの?
・ひとりだけわかってもだめ。グループみんながわからないと、いいグループとは言えないよ。
【4年「面積」】
・もっと詳しくできないかな。
・さらにつなげられない?
・習った言葉を使って言えないかな?
・みんなの方を見て言おう。
・このままで求められる?
・手を挙げることは(学び合いに)参加すること
・わかるまで聞きに行けばいい
・くわしくなったね!
【5年「ともなって変わる量」】
・友達の考えを聞いてわかったら返そう。
・理由を付け足すんだよ。
・みんなが前に出ていいよ。
・「いいです」以外に反応はないの?
・つなげて言うこと
・今の先生言葉、必要だった?(自分たちで気づきを言う)
【6年「円の面積」】
・グループで共有していいんだよ。
・授業に参加しよう。何を言ってもいいんだよ。
・手を挙げるまで、みんな待ってるよ。(と言って、全員挙手を促す)
<石田先生からの全体指導>
○算数の用語をしっかりおさえる必要がある。(算数用語を用いて説明させるなど)
○授業のねらいを見通して教具を準備する。
○つないで発言させる。よさを認める場合、どんなところがよかったかを確認し、全員がよいと思えるようにする。
○習ったことを的確に伝えるようにする。⇒ 説明する力 ⇒ 学力テストB問題につながる
○発問が細かすぎないようにする。⇒ 子供たち同士が関わることができなくなる。(考えの広がりがなくなる)
○グループを越えて相談するのもよい。
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