4年算数「複合図形の面積」の授業です。やり尽くされた感のある複合図形の面積の授業ですが、敢えて研究授業で公開しました。
見通しの時は、iPadのグッドノートというアプリを使用しました。このアプリの特長は、アップルペンシルで文字を書いたり、図や直線を描いたりできるという点です。
縦に切ったり、横に切ったりして2つの長方形に分けて求めるという一般的なやり方を、子どもたちにこのアップルペンシルを使って、見通しを提示してもらいました。
この2つの方法しか見通しでは出なかったのですが、グループ学習後のホワイトボードには、この2つの方法が出されませんでした。
まずは、見通しで出された方法をiPadで説明させました。Apple Pencilを使うと、画面も大きいのでとても分かりやすかったと思います。(下写真)
見通しでは出ませんでしたが、あると見て引く方法がいくつかのグループから出されました。(下写真)
以下のいくつかの方法では、新しい考えにチャレンジしようと頑張ったグループです。見通しで出された方法でやれば簡単なのに、自分たちでニューアイディアを出そうとしていたようです。
見通しで出された方法をしなかったのはなぜかと聞くと、「みんながやると思ったから、かぶらないように」という反応がありました。
切って移動する方法で、黒板に貼ってからも議論が続いていました。(拍手)
縦×横の面積の基本となる考え方でした。(拍手)切ってたす方法と同じですが、辺の長さではなく、1㎠の数で考えていました。
敷かれたレールを素直に歩むのは比較的簡単ですが、自分たちで新しいものを作ろうという空気感を感じました。「はかせどん」(はやい、かんたん、せいかく、どんなときもできる)からすると拙い考えも出されましたが、価値付けしてみんなの拍手をしているうちに、「間違っても一生懸命に考えれば評価される」ということが、クラス全体に広がってきているようです。