成果として、算数が得意な子供は、さらにわかりやすい説明をしようとする姿が見られたことです。さらに、苦手だった子供の目が輝いてきたことです。今までは受身だった学習も、仲間と積極的に関わることで自ら質問したり、気づきを発表したりできるようになりました。
わからない子供には、個別に指導すれば理解できるようになるということで、全国的にTTという指導形態を取り入れていますが、個別に指導しても教えてくれる先生にたよろうとする意識は変わりません。
しかし、仲間と学び合いながら問題を解くという活動は、人間本来の学びたい、知りたいという脳の働きを目覚めさせるのではないかと考えています。これが、「教え込み」と「教えて学ばせる」ことの違いです。ということで、この学び合う姿を追究してきたことが、この2学期の大きな成果です。
他校だけでなく、本校の先生方にも参観していただきました。授業を見て、学び合う授業を実践しようと試みてくださった先生が増えてきました。それに伴って、
「グループでの学び合いは、どう指導していけばよいのでしょうか。」
と、反省職員会議の意見として書いてくださった先生もいました。先生方にも火がついてきました。
授業としての提案を行なったので、次は全校に学び合いによる考える足場のよさを、全校に広めていくべきだと思いました。そこで、以下のことを実行することにしました。
1 ホワイトボードを全クラスに設置する。(年内に完了しました)
2 本校の学び合いのしかたを明記し、授業を見せ合う。(3学期)
というわけで、自ら冬休みの課題として、「学び合い」の資料を作成することに決めました。参考にするものとして、
〇「学び合い」のある算数授業(石田淳一先生著;明治図書)
〇10月に行われた公開授業の時の、石田先生の講演(プレゼン)
〇本校若手のホープが作成した「グループ学習の進め方」というマニュアル
〇10年前に勤務していた時の、自分が作成した複式指導の発表資料
〇今年度、学校研究を発表した市内小規模学校の資料
以上の資料を使って学び合いのマニュアルを作成してみたいと思います。冬休みは、長いようであっという間です。子供たちに力をつけるために、または先生方の授業力アップのためにがんばろうと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿