4年「大きな数」で、今日は、
「123450000を10倍、100倍、1/10にしたら、どんな数になるでしょう。」
という主問題でした。考える足場の指導をして、2年目にということで、今日も「つくる足場」をしてみようと思いました。つまり、この問題を解くのに、3年で習ったことを自ら想起させることは、容易なことだろうと思ったからです。
「この問題を解くのに、習ったことでどんなことが使えそうですか?」という発問です。既習内容は、
25×10=250(10倍すると位が1つ上がる)
25×100=2500(100倍するとくらいがつ上がる)ということです。これぐらいのことは、ほとんどの子供が想起できるだろうと思っていました。
しかし、挙手はたった1人。「10倍すると~、100倍すると~」という既習事項が、なぜ今日の主問題につながらなかったのか。位を1つ上げるということは、大人からすれば0を1こ増やすことだなどど、単純に考えられるのに・・・。
挙手は一人でも、さっそくそれを足場にしたら、ほとんどの子供が思い出したので、それを用いて主問題を全体解決しようと思いました。ここでも、いまひとつ足場の「位が1つ上がる」ということを使えない様子でしたが、どんどん意見をつないでいき、全員が理解できました。
ところが、子供たちのノートを見ると、全員が次のように書いていました。
1234500000 (10倍)
12345000000 (100倍)
12345000 (1/10)
つまり、0をうしろにつけたしているだけで、桁をそろえないでの表記でした。
25×10ぐらいだったら、桁も少ないしあまり影響はないかもしれませんが、大きな数になるとただ漠然と0をくっつければいいという考えになってしまうのではないだろうかと思いました。
そこで、
1234500000(10倍)
12345000000(100倍)
12345000(1/10)
というように、全員に書かせました。どちらも間違いではないということで、この2つの表記を比べさせました。そしたら、位を揃えたほうが読みやすいわかりやすいという意見が多く出されました。
後で書いた方が、位が上がる(下がる)ということを理解しやすいということになりました。最初から、そういう書き方をさせればよかったのかもしれませんが、逆に自由に書かせたことが、比較検討により、ただ単に0をくっつければよいという見方から、位が上がるということに、自ら気がつくことができました。
「考える足場」を与えることは、教えて学ませること。「教え込み」は、教科書通りにやらせること。
「教えて学ばせる」ということと、「教え込み」の違いが、また一つわかったような気がしました。
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