やっと雪国も、春の予感漂い始めました。冬の間は、南の方は暖かくてうらやましいって思ってますが、なぜか雪国を捨てて、南国へ移住する人はあまりいません。その理由は、春になった時の喜びや感動を知っているからではないでしょうか。東北人にとって、春の訪れは特別な思いがあります。今までの苦労やがまんがあったからそこです。だから、雪国東北って素晴らしいのかもしれません。
さて、4年生の算数の授業が始まりました。今日は「大きな数」です。持ち上がりのクラスなので、子供たちもリラックスして学習に取り組みました。このクラスは、1年間、「考える足場」をつくる授業をしてきました。そこで、
「4年になったから、ステップ(足場)はどうする?必要ですか?」
と、子供たちに問いました。そうしたら、全員が必要だと言っていました。算数の得意な子供は、いらないと言うのかなと予想していましたが、そうではありませんでした。
「なるほど、得意な子でも足場の授業って楽しいんだな。」
と思いました。足場の指導で2年目の学級です。今後の展開が楽しみです。
さて。大きな数の足場を、3年生で習った千万までの数にしました。どの子も容易に読めました。「一、十、百、千」というひとつのグループごとの並びになっているんだということを、しっかりと覚えていました。億のグループになっても、「一、十、百、千」という4桁ごとの仕組みは同じなので、億になっても全員読むことができました。やはり、4桁ごとの見方は大事だし、有効であると思いました。だから、大きな数を読むときは、一の位から順に4つずつのグループに分けて見れば、どんな数でも読めるということを教えています。
しかし、ここで疑問が持ち上がりました。
例えば、 1,234,567,890 という数。(すぐ読めますか?)
新聞でも何でも大きな数は、4つずつの桁ではなく、3つずつの桁に「カンマ」で区切られています。会計報告や、人口、国家予算など、すべてこの表記になってます。
英語では、
thousand 千
million 百万(thousand×千=million)
billion 十億(million×千=billion)
trillion 一兆(billion×千=trillion)
また、キロ、メガ、ギガ、テラ・・・という単位の意味は1000倍、その1000倍、またその1000倍・・ということもあります。
つまり、欧米では1000をひとつのくくりとしてきたと考えられます。
だから、3つずつカンマで区切るのが世界共通の大きな数の区切り方なんでしょうね。「1,000円」ぐらいは簡単に読めますが、タイトルの数字のように大きくなると、ちょっと読みづらくなるのは、私だけでしょうか。子供たちは、絶対読みづらいと思います。
世界共通の十進数位取り記数法ですが、大きな数の読み方に関しては、日本語独自の読み方が困難になるわけです。いずれ、日本も世界に合わせる日がくるのでしょうか?文科省の方にでも、聞いてみたいところです。
0 件のコメント:
コメントを投稿