5月25日(水)、豊田小学校にて「足場実践についての研修会」があり、実践を報告させていただきました。豊田小学校では、足場の研究をするということで、とてもうらやましく思いながら参加させていただきました。
すでに石田先生の著書を購入したり、このブログをご覧いただいたりして、足場の算数を実践なされていたようです。自分の実感として、やはり実践をしてみていろいろと疑問や成果を感じるものだと思います。まずは実践してという豊田小の先生方の前向きな考えはすばらしいですね。
梨郷小さんと豊田小さんで同じような実践報告をさせていただきました。それぞれの学校で成果が上がることがとても楽しみです。そして、このブログを実践の交流の場にしていただきたいということもお願いしてきました。
私が足場を実践し始めたころに感じたことは、講演を聴いて師範授業を拝見して、本を購入しても、授業をしてみると、「これが本当の足場の授業なんだろうか。」と疑問に思いました。石田先生にも、直接メールしたり、指導案を送ったりしてみたこともありました。(かなり、参考になりました)
しかし、実際に授業を見てもらうことが一番だなと思い、いろいろな場を借りて授業をみていただきました。先生方からのさまざまなご指摘やら感想などをいただいたことが、とても勉強になりました。そういう意味で、足場の授業を学校研究で取り上げるということは、とても有意義だと思います。学校研究で成果が上げられるように、私もできる限りのご協力をしていきたいと思います。そのために、このブログにいろいろな実践や疑問や失敗談などをアップしていただきたいと思います。この2つの学校だけでなく、このブログをお読みになられていらっしゃる方々からも、ご意見、ご質問をいただければありがたいです。 (研究会に参加したい方は、メールください)
豊田小の先生方、お招きいただきましてありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。
本研究会では算数科を中心に、算数学び合いの石田淳一教授(東京家政大学、前横浜国大)のご指導のもと、「協働的な学び合い」の実践研究をしています。さらに、教育実践研究家の菊池省三先生を代表とする「菊池道場山形支部」として、白熱する教室を生み出す学級づくりをして、「主体的・対話的で深い学び」ができる子どもの育成を目指しています。 お問い合わせは、山形県南陽市立赤湯小学校 田井地 清まで vaio0819@yahoo.co.jp
2011年5月28日土曜日
2011年5月23日月曜日
足場実践の研修会(その1)
今日は、同じ市内の梨郷小学校さんにお招きいただき、「考える足場」の実践を発表してきました。
実践発表は去年から何回かやらせていただきましたが、何度やってもうまく伝わっているのかなあと思ったりします。本来ならば、提唱者である石田先生にお出でいただくのが一番だと思いますが、実践者の一人として自分なりの成果や感じていることを発表してきたつもりです。
先生方から事前にいただいたご質問は以下の通りです。
1.見通しと足場のちがいは?
2.足場づくりと、今までの既習事項の確認とのちがい。
3.足場を組み立てるとき、教科書からスタートする場合どんな方法があるのか、具体的にお聞きしたい。
4.1時間の流れ、単元の指導計画をつくるにあたって、今までとどう違うのか。また、特徴は何か?
5.新しい内容の提示の仕方(まとめ方、つなぎ、発問など)や進め方が不安。
6.さまざまなパターンがるということだが、段階的なことがあればそのやり方を教えていただきたい。
7.児童への足場のとらえさせ方や、足場の意味づけをどのようにしどうしたらよいか。
などなど、どれも足場の授業をするにあたって、以前自分自身もいだいた疑問とほとんど同じ質問でした。発表後には、子供たちへの学び方指導をどうするか、学習プリントは毎時間使うのか、板書計画をどう扱うか・・などの質問もいただきました。
今回の発表で、こららのご質問にうまく答えられたかあやしい部分もありますが、まずは自分なりに授業をやってみることが大事かなと思います。授業をする中で見えてくるものがあると思います。
このような研修会において、発表の資料をつくったりしていると、新たに自分の課題が見えてきたり、質問に答える中で自分の考えも整理されたりと、私にとっても自分のためになる機会になります。今の自分の目指す授業像もはっきりと見えてきます。
今、私が目指す授業は、子供たち同士で足場をつくる授業、対話のある授業です。発表させていただいて、そういうことを改めて感じることができました。
感想や疑問などありましたら、コメントしてください。みなさんの共通理解のもと、成果が上がることを期待しております。今日は本当にありがとうございました。
実践発表は去年から何回かやらせていただきましたが、何度やってもうまく伝わっているのかなあと思ったりします。本来ならば、提唱者である石田先生にお出でいただくのが一番だと思いますが、実践者の一人として自分なりの成果や感じていることを発表してきたつもりです。
先生方から事前にいただいたご質問は以下の通りです。
1.見通しと足場のちがいは?
2.足場づくりと、今までの既習事項の確認とのちがい。
3.足場を組み立てるとき、教科書からスタートする場合どんな方法があるのか、具体的にお聞きしたい。
4.1時間の流れ、単元の指導計画をつくるにあたって、今までとどう違うのか。また、特徴は何か?
5.新しい内容の提示の仕方(まとめ方、つなぎ、発問など)や進め方が不安。
6.さまざまなパターンがるということだが、段階的なことがあればそのやり方を教えていただきたい。
7.児童への足場のとらえさせ方や、足場の意味づけをどのようにしどうしたらよいか。
などなど、どれも足場の授業をするにあたって、以前自分自身もいだいた疑問とほとんど同じ質問でした。発表後には、子供たちへの学び方指導をどうするか、学習プリントは毎時間使うのか、板書計画をどう扱うか・・などの質問もいただきました。
今回の発表で、こららのご質問にうまく答えられたかあやしい部分もありますが、まずは自分なりに授業をやってみることが大事かなと思います。授業をする中で見えてくるものがあると思います。
このような研修会において、発表の資料をつくったりしていると、新たに自分の課題が見えてきたり、質問に答える中で自分の考えも整理されたりと、私にとっても自分のためになる機会になります。今の自分の目指す授業像もはっきりと見えてきます。
今、私が目指す授業は、子供たち同士で足場をつくる授業、対話のある授業です。発表させていただいて、そういうことを改めて感じることができました。
感想や疑問などありましたら、コメントしてください。みなさんの共通理解のもと、成果が上がることを期待しております。今日は本当にありがとうございました。
2011年5月17日火曜日
深イイお子さんがいました!
5月14日、市の陸上大会が開催されました。役員ということで、朝から赤湯小学校に行きました。幅跳びの担当で、大風の中、砂場をならす仕事をやっていました。次々に選手が招集されるので、なかなか休憩もできずにいましたが、ちょこっとトイレに行った時のことでした。
体育館のトイレに行くと、多くのスリッパが散乱していました。
「大勢の人が集まると、こうなるんだよな・・。」
と、モラルの低さにがっかりしていると、その時、トイレを済ませた3人の小学生(地元の赤湯小学校)のうちの一人が、なんと散乱していたスリッパの中から一足分のスリッパをそろえて、
「どうぞ」
と、私の足元にそろえたではありませんか!一瞬のことで、名前を確認することもなくあわてて、
「ありがとう」
というのが精いっぱいでした。
役員としての作業をして疲れていた私の心が、ほっかほっかになりました。子供はもちろん、大人でもなかなか人のことを考える余裕がある人が少なくなっています。もちろん、自分もそのうちの一人ですが・・。この子供の行為は、とても小さいことですが、一生忘れることができないと思います。こういうちょっとしたことが、幸せの輪を広げていくのだろうと思いました。一人の小学生から、大げさですが、人間の生き方を学びました。
ありがとうございました!
体育館のトイレに行くと、多くのスリッパが散乱していました。
「大勢の人が集まると、こうなるんだよな・・。」
と、モラルの低さにがっかりしていると、その時、トイレを済ませた3人の小学生(地元の赤湯小学校)のうちの一人が、なんと散乱していたスリッパの中から一足分のスリッパをそろえて、
「どうぞ」
と、私の足元にそろえたではありませんか!一瞬のことで、名前を確認することもなくあわてて、
「ありがとう」
というのが精いっぱいでした。
役員としての作業をして疲れていた私の心が、ほっかほっかになりました。子供はもちろん、大人でもなかなか人のことを考える余裕がある人が少なくなっています。もちろん、自分もそのうちの一人ですが・・。この子供の行為は、とても小さいことですが、一生忘れることができないと思います。こういうちょっとしたことが、幸せの輪を広げていくのだろうと思いました。一人の小学生から、大げさですが、人間の生き方を学びました。
ありがとうございました!
2011年5月11日水曜日
足場で「まず」「次に」「だから」を使って説明
大型連休も終わり、いよいよ落ち着いて学習に取り組める雰囲気になっていました。さて、3年生の担任になって1か月ですが、学習訓練とかの指導する間もなかったような、あっという間の1か月でした。
今日の算数は、3年の「たし算」の筆算、2教時目です。繰り上がりが2回ある筆算です。足場(ステップ)は、2ケタの1回だけ繰り上がる筆算をやりました。ただ、計算をするのではなく、筆算のしかたを説明しようというめあてにした時間だったので、やり方を説明させました。既習なので、すんなり計算できたものの、やはり説明となると難しい子供もいました。しかし、全体での解決なので、容易に言えるようになりました。
その時に示したのが、「まず」「次に」「だから」というつなぎ言葉です。算数の考え方を説明するときは、この言葉を使うとわかりやすくなります。しかし、この言葉にしばられ、かえって説明できなくなるということも経験しました。だから、まずは繰り返し板書を見ながら言わせたり、ノートに書かせたりしました。
次に、主問題1です。3ケタの筆算ですが、計算することには、全員抵抗なくできましたが、やはり説明することが難しいようでした。ここでも全体解決なので、いっしょに説明させました。
さて、いよいよ主問題2で自力解決です。予想通り、計算はきちんと正確にできました。そしたら、ほとんどの子供が説明を難なく書くことができました。できた代表の子供に、黒板に書かせました。(写真参照)
ここでも足場のよさを感じることができました。足場(ステップ)と主問題でしっかりと説明のしかたを教えたことが、自力で説明ができるようになったのだと思います。教えずに書かせようとしたら、いくら時間がかかるかわかりません。しかも、練習問題も、全員が18問を時間内に終わらせることができました。説明もして、練習を十分に行えることを実感しました。
考える足場を与えることを、日常化していくと子供たちにとって、大きな力になっていくことを確信しました。みなさんも、ぜひ実践してみてください。目に見えて、子供たちが変わりますよ。
2011年5月4日水曜日
算数指導研究会 「考える足場」: 研修会、よろしくお願いします
算数指導研究会 「考える足場」: 研修会、よろしくお願いします: "今月、2つの小学校(T小学校とR小学校)からオファーがありまして、考える足場についての実践を報告してこようと思っております。お呼びいただけることは、とてもありがたいことです。お呼びいただいた理由のひとつに、このブログもあるのかなと思っている次第です。 T小学校からは、事前に以..."
2011年5月3日火曜日
研修会、よろしくお願いします
今月、2つの小学校(T小学校とR小学校)からオファーがありまして、考える足場についての実践を報告してこようと思っております。お呼びいただけることは、とてもありがたいことです。お呼びいただいた理由のひとつに、このブログもあるのかなと思っている次第です。
T小学校からは、事前に以下のご質問をいただきました。
①「足場のある授業」とは(基本的な考え方)
②実践(授業)例をいくつかご紹介いただきたい
③「足場のある授業」は全単元で有効か?
(特に取り組みやすい単元はあるのか)
①については、昨年度の実践報告をした時の資料にも載せてあるので、それをもとに説明したいと思っています。
②については、DVDや指導案、成果と課題を具体的に報告します。(特に、京都の先生と青森の先生の授業のよさを感じとっていただけたら幸いです)
③については、特に有効な単元はあると思いますが、系統性の強い算数では、ほとんどの時間で足場が可能であると思います。単なる前時の復習的なものでいいと思います。と言うと、今までの既習の振り返りと何が違うのかという質問される方もいると思いますが、本時の問題を解くにあたっての考え方をそろえるという考えで足場を与えるので、スパイラルに関連させながら、問題を解くことができるものと考えてくだされば結構です。(もし、石田先生がこのブログをお読みでしたら、アドバイスください)足場を何にするかということを考えていると、その問題の数学的な価値に気づいたりするから面白いですよ。
この2つの学校へ訪問し、報告するとともに、足場の授業実践の成果を、自校だけでなく地区の小学校へ広めていただくことをお願いしたいと思っています。他校と情報交換しながら研究できるということは、すばらしいことです。よろしくお願いいたします。
T小学校からは、事前に以下のご質問をいただきました。
①「足場のある授業」とは(基本的な考え方)
②実践(授業)例をいくつかご紹介いただきたい
③「足場のある授業」は全単元で有効か?
(特に取り組みやすい単元はあるのか)
①については、昨年度の実践報告をした時の資料にも載せてあるので、それをもとに説明したいと思っています。
②については、DVDや指導案、成果と課題を具体的に報告します。(特に、京都の先生と青森の先生の授業のよさを感じとっていただけたら幸いです)
③については、特に有効な単元はあると思いますが、系統性の強い算数では、ほとんどの時間で足場が可能であると思います。単なる前時の復習的なものでいいと思います。と言うと、今までの既習の振り返りと何が違うのかという質問される方もいると思いますが、本時の問題を解くにあたっての考え方をそろえるという考えで足場を与えるので、スパイラルに関連させながら、問題を解くことができるものと考えてくだされば結構です。(もし、石田先生がこのブログをお読みでしたら、アドバイスください)足場を何にするかということを考えていると、その問題の数学的な価値に気づいたりするから面白いですよ。
この2つの学校へ訪問し、報告するとともに、足場の授業実践の成果を、自校だけでなく地区の小学校へ広めていただくことをお願いしたいと思っています。他校と情報交換しながら研究できるということは、すばらしいことです。よろしくお願いいたします。
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