2011年1月15日土曜日

足場と見通しの違い

 研修会で発表していて、質問されることで一番多いのが、「足場は見通しとはちがうのですか?」という疑問です。

 課題解決学習では、課題を解決するための見通しという段階があります。見通しは、方法や手段の見通しととらえることもあります。たとえば、「線分図を使えばいい」とか「かけ算でできそう」などというものです。または、数量の見積もりです。だいたいいくつぐらいになりそうかということを見通すこともあります。

 しかし、「考える足場」というのは、問題の解決を進めるために役立つ基礎・基本となる知識・技能や考え方(アイディア)のことです。たとえば、分数のたし算の学習で、小数のたし算の考え方を用いるということだと思います。

 どちらも、問題を解くために大切なことであり、解法に導くためのものであると思いますが、足場は考え方ややり方までふみこんで、過去に学習したことを想起させながら、目の前の問題を解くための重要なカギとなる内容です。 

だから、足場と見通しは違うと思っています。

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