2017年7月12日水曜日

チーム学習を全体で整理する必要性


砂糖と小麦粉を2:5でケーキをつくります。小麦粉150gなら、砂糖は何g?

そして今日もチーム学習へ

5は2の2.5倍を使った考え


150は5の30倍を使った考え

大きくは、この2つの考えが関係図として出されました。

他には、比の式で、30倍を使った考え


かけ割り図もありました。このグループは、2.5倍と30倍の両方を使いました。

この並びは、チーム学習後の考えを黒板上で、考え方別に並べ替えたものです。

グループ学習だけの場合は、同じ考え方同士のホワイトボードをグループ化していましたが、チーム学習では再びグループ化する必要があります。

2017年7月10日月曜日

チーム学習でわからないグループがわかるようになる

分数比を簡単な整数比に直すにはどうすればよいか。今日は、これをチームでやろうと試みました。

班ごとに見通しを持たせようと思いましたが、なかなかアイディアがうかばないので、全体で仕切り直し。

比の値と通分という見通しまで出させて、グループ学習開始!

ほとんどの班が比の値を利用していました。B班は、通分するというやり方に挑戦しましたが、通分して比の値にするという面倒なやり方になってしまいました。

そこでチームは、わからなかった班と比の値で正答の班、通分して比の値にした班と比の値で正答の班、比の値で正答の班同士、という組み合わせ。

チーム学習により、わからなかった班は、説明を聞いてわかるようになりました。通分して比の値にした班も、通分する必要がないことに気が付きました。



最後に、通分する意味は、比の両方の数に同じ数をかければよいことに気付くためです。しかり、全体の学び合いでも、共通分母をかけると整数比になることに気が付きませんでした。

今までの分数計算とは、意味合いがちょっと違うだけで、ハードルがかなり上がったようです。


今回も、チームごとに解決することができましたが、通分のやり方を出させたかったのですが、全員に二つのやり方をノートに書かせ、復唱させますた。教えることは、きちんと教えることが大事ですね。

2017年6月11日日曜日

究極のグループ学習とは?【石田教授ご指導のチーム学習をとおして】

6月30日、横浜国立大学の石田淳一教授をお迎えしての研究授業の日。石田先生は、3年生の研究授業をご指導なさいましたが、便乗してうちのクラスもご指導していただくことになりました。グループ学習はもちろん、チーム学習で授業をしてみました。前日の懇親会でも、いろいろとご指導をいただいておりました。話をお聞きするたびに、グループ学習のやり方は奥が深いと思ってしまいました。

さて本時のメインは問題づくりです。こういうのはあまり経験していなかったので、子どもたちは興味深々でした。

最初、ジュースが3分の2入ったビンの絵を提示しました。ここで気づきを言わせます。ここで600mLという数値を提示しました。この600mLというのは、ジュースの量なのかビンの容量なのかは伏せておきます。つまり、どちらかもしくは両方の問題が作れるようにということなのです。

600mLジュースの量だとしたら?ビンの容量だとしたら?

どちらも関係図で立式してみることになりました。グループが終わり、いよいよチーム学習へ突入!

【石田先生のアドバイス】
◎グループを7班ではなく6班にする。(偶数にする)
◎ジュースの量として、容量としての考えを2つに分ける。(3つの班ずつに)
◎ちがった考えを伝え合わせ、それぞれの考え方を理解する。
◎伝える方法は、机に2つのボードを置いて説明し、見比べさせる。


なるほど、別問題どうしを組み合わせるよさがここにあり!子どもたちは、興味深く相手の説明を聴いていました。


何を基準としての関係図かがはっきりしています。

600mLがもとにする量なのか比べる量なのかで求め方が違ってくることに気付きました。

しかも、わり算とかけ算という違いにも気付きました。すっきり解決しました。

しかし、主問題2を準備していたのに時間がなくできませんでした。問題作りをしてのチーム学習は、時間がかかりました。(全体の学び合いは確認程度で済みました)

ふり返りの場面。

【石田先生のアドバイス】
◎ふり返りを書いたら、ノートを交換して、いいなと思ったところに下線を引かせる。

石田先生は、下線を引かせるということでしたが、うちのクラスは、日ごろから友達のノートへのコメントを書いているので、それも書かせました。石田先生は、それぞれのコメントを見て、「なかなかいいね!」と珍しくほめてくださいました(笑)

前日、石田先生は、「究極のグループ学習を!」とおっしゃっていました。この「究極」が自分にとってとても気になりました。今までは、全体の学び合いのためのグループ学習という意識でいましたが、グループで学びが完結するという究極があるんだそうです。そういう究極のグループ学習ができたら、学力が究極に上がるのだろうと思います。学力テストの平均点を上げるということはもちろん、互いに助け合ってみんなで成長しそれを喜び合うという姿を求めることこそ、学び合いの真の目的ではないかと思うのです。「究極のグループ学習」!やってみたいですね。

2017年5月24日水曜日

チーム学習の実践への評価



5月24日、算数の授業研究会がありました。分数÷分数のチーム学習。先生方に見ていただき、いろいろな課題が見えてきました。

本来なら授業の動画をアップしたいところですが、プライバシーの関係でできないのが残念です。


事後研究会でのワークショップ結果です。一人一人の先生方が心をこめて書いていただいたコメントなので、エンターキー100のつもりで打ってみました。(以下が付箋紙の内容です)
(ここから)


6年算数「分数÷分数」5月24日 田井地
〇単元を通した課題
・前時との違いや本時の課題の特徴に気付き、進んで問題解決に取り組もうとしていた。
・ストーリー仕立てで単元を構成しているので、子どもも意欲をもって取り組んでいた。
〇既習に戻る
・必ず既習に返って考えているところが良い。
・「気付き」に今まで学習したことをポイント表示 ⇒ 計算の見通しへ
・5年生や今まで学習したことを掲示したり、教科書で振り返ったりしながら考える素材を与えていた。
・前時までの1㎡あたりがわかっていたので、それが話し合いの手がかりになっていた。
・既習事項を確認してから学習をスタートしたので、違いから÷分数の学習であることを理解していた。
〇学習の流れとホワイトボードの活用
・授業のパターン化 ⇒ 流れが身に付いていてスムーズである。パターン化する。安心感。
・分数÷分数の計算について、ホワイトボードを使って話し合うことが身に付いている。
・ホワイトボードの使い方の共通理解があった。☆普通の文字;黒、他のグループから聞いたこと;青、わかったこと;赤、話し合った時の話題;黄色(黒板にチョークで)
〇丁寧な見通し
・見通しをしっかり時間をかけた丁寧な見通し。
・見通しを念入りに行っている。
・見通しを全体でしっかりもったことによって、整数に直すことや線分図に表して考えることといった手立てが、子どもたちに降りていた。
・わり算のきまりがキーポイント
・二つの分数を数直線で表し、求める量をとらえていた。
〇チーム学習について
・グループからチームへ、全体への流れが理解の深まりにつながる。
・チーム学習;ペアの作り方 チーム学習で分かった子が増えていった。さらに全体で説明。
・子どもたちが慣れているため、自然な関わりが見られた。
・チームごとに発表に進んで質問し、わかろうとしていた。
・よく話しているし、聞こうとしている。
・2つの分数は、どういう関係?などとわからないことを質問していた。
・グループの話し合いで、答えが見てなくなった時も、何とか協力して考えを出し合って解決しようとしていた。
・相手の意見を受け入れようとする態度・意欲が見られる。
・異質同士、わからなかったグループ同士、同質同士などいろいろな組み合わせが考えられる。
〇全体交流でポイントをしぼる
・全体の学び合いなどで、教師が違いを意識して発表させたことで、考え方の違いに子どもたちが気付くことができている。
・認め合える雰囲気がある。(拍手など)
・うまく書けなかった班への全体での声がけ、拍手で答え(説明)ができなくとも話し合いをしてよかったという温かい気持ちになっていた。
〇練習問題 解決する満足感
・ほぼ全員が練習問題を解くことができていたので、逆数をかけるということ理解できたように思う。
・困っている児童にも、進んで考えに行けるシステムもよかった。
●既習の活用(わり算のきまりと線分図のかき方)
・線分図のかき方、既習を使ってもう少し確認すべき。
・線分図に表すのが難しかった。(等分にすると混乱する)
・わり算のきmりなどの掲示物があればよかった。
●チームの組み合わせ
・わからないチーム同士だと学び合いがうまくいかない。(解決できない)
・グループ学習で、正解が出せないグループが4つあったがどうなのか。⇒ 正解が出ない時、違うグループに行くことも可。
◎グループ学習(チーム学習)の見取りが難しいが、ホワイトボードやグループの話し合いから見とる教師の力量を高めていくことが必要(授業者)
◎チームの話し合いが大きな輪になっていくようにしたい。(授業者)
◎グループ学習などの学び合いを学校全体で積み上げていく。

(ここまで)

温かいお言葉、ありがとうございました!

見通しに時間を取った割には、やや見通しが甘いと感じました。正解までたどりついたグループが3つ(7班中)しかありませんでした。そんなときは、正解班と誤答班をチームにすればよかったのですが、テンパッてしまいました。




わり算の性質を使って解いたグループ(正解)



線分図を使って説明した班(正解です)




線分図とわり算の性質を使っている班(正解!予想外の説明に驚き!!)




わり算がなぜかかけ算に・・・・





逆数をかけるのはわかっているんだけど・・・・

チーム学習でわかったことを青で書いています。





まったくわからなかった班(チーム学習でわかったことを赤で書いています)


ご覧になった方、ご指導お願いします。

2017年5月13日土曜日

チーム学習の課題とは

学び合いの授業として、以前からチーム学習を実践しています。グループとグループとで学び合うのがチーム学習ですが、メリットとして考えられることは、いきなり全体で自分たちのグループの考えを言うより、少人数対少人数で話し合った方がより生き生きとした学び合いができるということでしょう。そして、全体の学び合いに時間をかけなくても良いということです。




板書を見ると、どんなことを話し合ったのかが、一目でわかります。だから、確認程度でよいのです。

そんなに子どもに任せていいのかと言う人がいるでしょう。そう言う人は、ぜひ私の授業を見に来てください。どんな力がつくのかがわかるでしょう。

では、課題は何でしょう。まずは、すぐにはできないということです。グループでの話し合いが十分にできることが前提となるからです。

もう一つあります。グループとグループの組み合わせをどうするかということです。違う考えどうしをペアにしたいのですが、必ずしもそうなるとは限りません。同じ考えどうしをペアにする場合もあります。そんな時は、どういう点で同じ考えなのかを説明させます。




2017年4月24日月曜日

アクティブな調べ学習とディベートへ

先日の6年社会科の授業。

「縄文人と弥生人では、どちらが幸せだったか。」という課題にしました。「違いを比べよう」という課題も考えましたが、アクティブに学ばせたいと思いました。さらに、この課題で、ディベートを試みました。

前半は、グループや個人でひたすら調べたり、話し合いをしました。普段の一斉指導時の様子とは異なり、一人一人がアクティブに活動(学習)していました。ディベートをするということを伝えていたので、それも一因であるでしょうね。その時代の衣食住について、教科書や資料集はもちろん、図書室まで行って図鑑などで調べた子どももいました。

ディベートの前に、黒板に自由に書かせました。それぞれの時代のよさを伝えようと一生懸命に書いていました。食料のこと、道具のこと、さらには栄養のことまで。なかなか目の付け所がおもしろいと思いました。米作りを始めたことで、水や土地、米などの奪い合いが始まりました。

ディベートでの一番の盛り上がりは、「栄養」についてでした。これは予想していませんでした。これがなかなかおもしろい展開になりました。

今回の授業は、調べ学習からディベートまでの流れを中心に実践してみました。それぞれの立場で調べたり、話し合ったりする中で、子どもたち一人一人が何かをとらえていたのではないでしょうか。これは、従来の知識を伝えるだけの一斉授業では、なかったことだろうと思います。

課題もあります。まずは、「幸せ」の定義です。何を基準に幸せだと言えるか。食料が豊富だと幸せなのか・・など突き詰めていけばきりがありませんが、幸せをどうとらえるかは、また別の時間に取り扱うべきですね。

さらに、一人一人の見取りです。このような実践では、一人一人が意欲的でよいなどという評価もありますが、本当に一人一人が確実に学んでいるかを見とれるか。振り返りだけで評価できるのか。など、見取りや評価についても考えていかなくてはなりません。

でも、子どもたちが意欲的に学ぶきっかけになったことだけは事実です。この意欲を確実な学びと評価につなげていくことが大切です。