ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしょうか。
さて、29日の参観日に行った算数の授業です。学び合いのよさを保護者にも感じ取っていただくチャンスです。今回は、L字型の立体です。
気づきから始まりました。4年生の時にL字型の面積を求めた経験が生かされています。さっそく見通しでは、「たてに切る」「横に切る」「あると見て法」の3つが出されました。しかも、「たてに切って
2つの直方体にする」というところまでこだわりました。ここで、移動して一つの直方体にする方法も出したかったのですが、思考の流れの中でだせればいいかなと思いました。
グループ学習の時に、R君が斜めの直線を書き加えていました。しかし、グループの友だちの図を見て、すぐにたてに切る直線に直していました。
さて、
このR君の様子を見て、皆さんはどうしますか。
たぶん、
T「斜めの直線では、直方体にならないね。よく気づいたね」
などという声がけをするのでしょう。参観日ということで、そういうふうに流せばよかったのかもしれませんが、ここであえてR君の考えを取り上げてみました。(間違いを取り上げるというのは、扱い方によっては、その子どものやる気を低下させてしまうのだが・・・)
斜めの直線を引くと求められないという意見が出されました。その理由として、直方体にならないからという意見。みんななんとなく納得。
その時、K君が挙手をして、
「斜めに切って、ぐるっと回してくっつけても一つの直方体にならないよ」
という発言。みんな?????
教師の補助的な説明によりなんとなく言っている意味を理解しました。つまり
、K君は等積変形の考えをしていたわけです。ぐるっと回してくっつけるといういう表現では、具体物がないとなかなか理解しにくいものですが、とっさに考え付いたK君はすばらしい。
さらに、そのような
K君の考えを導いたR君の斜めの直線という発想がすばらしいというので、クラス全体からの拍手!
R君は照れくさそうにしながらも、満足げな表情!こういうことを繰り返していくことが、「間違ってもいいんだよ」という雰囲気になるのだと思いました。
さらにうれしいことが起こりました。主問題2でコの字の立体を提示しました。ここでは明らかにあると見て法がよいことがわかります。これもグループ学習で解決しました。ほとんどのグループが、あると見て法で簡単に解きました。
ところが、後ろのグループで答えが出されていません。もう時間になっているのに・・・と思いながらも考えを聞いてみると、なんと
K君のアイディアである等積変形に挑戦していたのです。それをやろうとしていたT君が他の3人に納得させようとして時間がかかっていたのでした。
ああ、こういうのをアクティブ・ラーニングっていうのか!!!
さっきの考えを生かし、新たな問題にも活用しようとする姿こそ、アクティブ・ラーニングです。
参観日ということもあり、時間の制約でこのグループの考えを取り上げることができなかったことが残念でなりません。次回、みんなに紹介してみようと思います。