いよいよ年度末ですね。学力充実のために、最後の復習をしていることと思います。
さて、算数のチーム学習を始めとする協同的な学びを追究し、その形がしっかりと身に付いてきました。算数の学び合う力を、国語へ応用できないかといつも考えていました。
4年国語「初雪のふる日」
物語文では、読み取りという大きな課題があります。過去、段落ごとの確かな読みという時代がありました。もちろん今でも大切にしなければならないのですが、自分なりの考え(感想)をもち、伝え合いながら読みを深めていくという流れになっていると思います。
そのために、この単元に入る2週間ほど前から、毎日音読練習をさせました。最低でも、すらすらと大きな声で読むという具体的な目安をもって読んでいました。保護者の方にも協力していただき、読みのレベル表でどこのレベルまでいったのかをチェックしてもらっています。(年間通して)
かなり読み込んだあと、1回全員でざっと読ませ、物語の流れを簡単に確認しました。そして、学習のめあて「助かった時の女の子の気持ちを読み取ろう」を確認。
補助発問を一つだけ。
T「よもぎの葉はどうしてそこにあったのかを考えてみよう」
ここで、チーム学習。自由に話し合ってまとめていました。(写真)
各チームで出た意見を発表させ、それに対する意見や質問をどんどん板書していきました。
「よもぎの葉は、おばあちゃんが置いたんだと思います。そのわけは・・・・」
「だとしたら、おばあちゃんは昔助かった子どもじゃないのかな。」
「よもぎの葉のうらは、うさぎの毛のように白かったから、多くのうさぎの中に助けたうさぎがいたのかもしれない。」
「草のたねのいぶきって書いてあるから、そこからよもぎの葉が出てきたと思います。」
「おばあちゃんとよもぎと初雪、そしてうさぎがそれぞれに関係しているのかなと思いました。」
「よもぎの葉が春の色、そして春のいぶきとなって春の訪れとともに助かったのだと思います。」
そのほか、多数の意見
ある子どもから、
「いぶきって何?」
という疑問が出て、一斉に調べる子供たち。今までは、
「それではここ言葉を辞典で調べてみましょう」
などど言っては、調べさせていましたが、子供たち自ら読みを深めようという目的で自ら国語辞典を開く姿は、アクティブラーニングそのものであると思いました。
今まで段落ごとの読みをしていた時は、こんなに意見が出なかったような気がします。確かな読みを追究することは大事です。しかし、型にはまった読みをさせていくと、読む楽しさを味わえなくなります。
チームで全員参加の協同学習をしての学び合いは、算数科で培った力ですが、他教科でも十分に活用できます。
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