先日、市内の小規模校の授業研に参加させていただきました。
5・6年複式学級の算数。以前から算数指導で有名なK先生の授業をあって、とても楽しみにして行きました。
私は、新採から数年間、複式学級を受け持ちました。新採で複式って、今の時代だとあり得ないですね。そんなことを考えながら、懐かしく思いながら参観させていただきました。
一番印象的だったのは、6年生の学ぶ姿です。すばらしい!の一言!!
学ぶ姿勢や人間関係など、どれをとってもよさがあふれ出ていました。小規模校だからだろうという見方もありますが、少人数であれなかなかこの雰囲気は出ません。こんな学年にどうすればなれるんだろうと思いました。
本日(11月11日)、市の教職員研修会の分科会で、担任のK先生の実践をお聞きすることができました。実践報告をお聞きしたら、なるほど!と思いました。
(青文字・・資料より抜粋)
「学級経営は授業から」
6年生の子どものよさについて(教頭先生より)
(1)書く活動に全く抵抗がない。
(2)他者(教師や友達)の話を聴く態度がよく、話を聴いた後の反応がよい。
(3)自己表現する力が身に付いている。話す態度が堂々としていて、自信がないことでもしっかり主張できる。
(4)良質なコミュニケーションができる。
・誰とでもペアになれる。・自己中心的言動をしない。・ありがとう、ごめんが自然と出てくる。
・友達が困っていると、みんなでフォローしようとする。
実際の授業でも、教頭先生のおっしゃるとおりでした。意欲、友人関係、基本的な学習習慣など、どれをとっても満点でした。
◎学力は教師と子どもとの人間関係から
わかる授業の準備、弱者をいたわる言葉使い、
悪いことを絶対に許さないという態度
間違いを生かして理解を深める、
間違いは宝、
ノートへのコメント指導・・
休み時間も給食もできるだけいっぱい話して、そうじも一緒にやってくれる先生、
朝の水かけや畑の草取り、
マラソン、
朝の健康観察や授業の始めと終わりのあいさつの時もしっかりと子どもの目を見る、がんばろうね!という気持ちを伝えたい
行事の終わりのほめほめタイム
帰りの会で今日のMVP
◎継続する力をつける(習慣化)
長期的に継続させることを準備する
期間限定で計画的・自主的に取り組めるように
授業の進め方をパターン化し、子供達と共有する
子どもも継続することが出てくる
◎みんながわかる授業(ユニバーサルデザイン)をする
わかる子は自分から進み、わからない子に教えることができる
教師もやってみる、やってみせる
これ以外にもたくさんの実践がありました。こんなことを継続していけば、あの6年生の姿になっていくのでしょうね。5年生も、6年生の姿から学ぶことができます。5年生の1年後が楽しみですね。
よい授業とはどんな授業なんだろうと常々考えながら模索していますが、やはり原点は学級経営なのだろうと思います。友達同士や先生とのよりよい人間関係を築くことで、一所懸命に学ぼうという意欲も出てくるし、認められるとさらにやる気をだして・・・などという正のスパイラルができていれば、子どもたちがどんどんよくなっていくのでしょうね。あの授業の6年生の姿を目指して、学力を支える学級経営を充実させていきたいですね。
「目からウロコ」でした。
0 件のコメント:
コメントを投稿