日々寒さを感じる今日この頃です。
さて、11月も学び合いの勉強会を、下記の内容により開催いたします。職場の先生方をお誘い合わせの上、ぜひ参加して下さい。
1.期日 11月16日(土)
2.時間 9:00~11:00
3.場所 米沢市立西部小学校第一理科室(玄関入り、そのまま3階へ)
4.講師 横浜国立大学 石田 淳一 先生
5.内容 考えをつなぐ学び合いのあり方、グループ学習、自力解決の考え方、評価などをビデオ を通して、学力向上のための算数指導についての講話を聴く。
6.その他 ・参加無料
・参加ご希望の方は、vaio0819@yahoo.co.jp 西部小 田井地 まで
本研究会では算数科を中心に、算数学び合いの石田淳一教授(東京家政大学、前横浜国大)のご指導のもと、「協働的な学び合い」の実践研究をしています。さらに、教育実践研究家の菊池省三先生を代表とする「菊池道場山形支部」として、白熱する教室を生み出す学級づくりをして、「主体的・対話的で深い学び」ができる子どもの育成を目指しています。 お問い合わせは、山形県南陽市立赤湯小学校 田井地 清まで vaio0819@yahoo.co.jp
2013年10月31日木曜日
2013年10月27日日曜日
学び合いは、人間力も身につける!
横浜国立大学の石田淳一先生と石川県の神田恵子先生共著である「学び合い」の本が出ました。タイトルには、「必ず成功する!」という文言。割合は、これからの単元なので、ぜひ活用したいと思います。
この本の中に、かなり共感する部分がありましたのでご紹介します。
(ここから)
協同学習は、まさに人間力を育てる教育であり、グループで相談したり話し合ったりすることは、思いやりの心、仲間を尊重する心を育てます。協同学習を行うのは、仲間とつながりみんなが幸せになることを目指しているからです。(略)
(ここまで)
今まで、学び合いのある授業実践をしていて思ったことは、子供たちがどんどん変わっていくことです。子供たち同士が考えをつないでいく時に、友達の意見を聞いて考えが変わったという意識が高まり、それが互いの信頼感につながる。
人間は、人と関わらないでは生きていけないし、人と関わりながら幸せを追求していくものだと思っています。そういう意味から、石田先生のこの文言は、まさに自分が目指していく道だと感じました。
2013年10月26日土曜日
学び合いで自ら課題と見通しを持つことが、解決の意欲と考える力を身につけることにつながる!
算数で「学び合い」と言うと、自力解決後にそれぞれの考えを出し合うイメージがありますが、学び合いは、授業の導入場面から始まっています。
そのよい例をご紹介します。
三角形の内角の和が180°、四角形は360°であることを奇習として五角形以上の多角形の内角の和を求めようという時間です。
黒板に一般的な五角形を描きました。子供たちからは、「気づきがあります!」という全員挙手。五角形の辺や角、頂点が5こずつあることなどが出されました。さらに、三角形と四角形の内角の和を学習したことを使って、五角形も求められるという意見。しかし、角については360°までしかイメージができない子供が、
「360°より大きくならないから360°だよ」
という意見が出されました。この考えに対し、
「角度は、360°より大きな角がある」
との反応が多く、三角形と四角形の内角の和を活用してみようという見通しが立ちました。
ここまでの教師の働きかけとして、
「習ったことだね」「なるほど」「意見をつないでみよう!」
という声掛けしかしていません。
学び合いを実践していくと、子供たち自ら課題意識を持ち、解決の見通しをもつことができるようになります。
さらに、
「180、360と2倍になっているので、五角形はその2倍だから720°になりそうです。」
という見方の子どもに対して、
「180ずつ増えていくから、五角形は四角形の360に180をたせばいいと思います」
という見方が出されました。
この時点で、どの子供も早く解いてみたいと意欲満々。
そこでグループ学習へと入りました。
そのよい例をご紹介します。
三角形の内角の和が180°、四角形は360°であることを奇習として五角形以上の多角形の内角の和を求めようという時間です。
黒板に一般的な五角形を描きました。子供たちからは、「気づきがあります!」という全員挙手。五角形の辺や角、頂点が5こずつあることなどが出されました。さらに、三角形と四角形の内角の和を学習したことを使って、五角形も求められるという意見。しかし、角については360°までしかイメージができない子供が、
「360°より大きくならないから360°だよ」
という意見が出されました。この考えに対し、
「角度は、360°より大きな角がある」
との反応が多く、三角形と四角形の内角の和を活用してみようという見通しが立ちました。
ここまでの教師の働きかけとして、
「習ったことだね」「なるほど」「意見をつないでみよう!」
という声掛けしかしていません。
学び合いを実践していくと、子供たち自ら課題意識を持ち、解決の見通しをもつことができるようになります。
さらに、
「180、360と2倍になっているので、五角形はその2倍だから720°になりそうです。」
という見方の子どもに対して、
「180ずつ増えていくから、五角形は四角形の360に180をたせばいいと思います」
という見方が出されました。
この時点で、どの子供も早く解いてみたいと意欲満々。
そこでグループ学習へと入りました。
グループ学習では、子供たち自ら具体的な見通しを持ったことで、どのチームも三角形や四角形を利用した考えで、しかもすべて正解。
全体の学び合いでは、ホワイトボードを見ただけでわかるので、あえて発表はせず、共通点や相違点に目を向けさせた話し合いにしました。【全体での話し合いの効率化】
この後の学び会いもスムーズに進みました。やはり、授業の導入で学び合うことで、自分たちで解決する自信につながっていくのだと改めて感じました。
2013年10月25日金曜日
学び合いのよさと課題
先日、公開研が終わりました。参会者の先生方から、貴重なご意見をたくさんいただきました。本当にありがとうございました。今後の算数指導に生かしたいと思います。
さて、今日の算数は、四角形の内角の和が何度になるかを考える問題です。前時の三角形の内角については、「切って合わせる」「角度を分度器で測る」「折って合わせる」などの見通しのもと、180°であることを見い出しました。
黒板に、「四角形」とだけ板書しました。
子どもたちは、「気づきあります!」とほぼ全員の挙手。既習との関連からの気づきを指導してきたからでしょう。
写真の板書のように、四角形について本時の課題に関わることがたくさん出されました。この時の教師の声がけとしては、「今日は、角度に目を向けてみて」ということだけでした。
学び合いに慣れてくると、友達の考えをつないだ発言ができるようになり、自分たちで課題を持つことができます。
さらに、見通しでは、正方形も長方形も、三角定規でつくった四角形でも360°になることを発見しました。しかも、対角線という用語も出されたので、今日は子供の意見をつないでいくだけで、授業が成り立つのだろうと思っていました。
そして、チーム(班ではなく、チームに改名)ごとのグループ学習に入りました。
話し合いの後、蓋を開けてみたら、実際に測ったり四角形を切って合わせてみたりしたやり方では、360°にはならない場合もあるという結論が出たチームや、360°になったチームが混在していました。
「いったいどっちが正しいんだろう?」
という雰囲気になったところで、あるチームの考えを発表。
対角線を2本引いて、三角形が4つできるから180×4=720で、中心部に合わさっている4つの角が360°なのでそれを引くと、720-360=360°
この説明を聞いて、どんな四角形でも同じことが言えることを確認しました。ところが、同じようなことを考えたチームの考えを発表させました。
対角線で分けると外側は、45°が8つ分だから360°という考えを発表していましたが、なかなかみんなにうまく伝わらずにいましたが、最終的に正方形でしか当てはまらないということになりました。
結局、対角線を1本引くと180°×2だから360°という結論に達しましたが、ここまでくるのにチームの話し合いと、全体での話し合いとで時間がかかりすぎてしまいました。
ということで、学び合いの授業では、友達の考えをどんどんつないでいけるし、全員参加型の授業になるというよさがありますが、時間がかかるなどの課題も見えてきました。その分、自力解決の時間が短くなることもありました。全体の学び合いでの発表などを効率よく行うことが大切です。もちろん、効率のよい学び合いの事例もたくさんありました。
今後、考えをつなぎながら効率よく学び合いができるようにしていきたいと思います。
最後に、公開研の時、参会者の先生方から、
「ホワイトボードの文字が後ろから見えにくい」とのご指摘がありました。
石川県の学校では、後方の子どもたちが黒板前に集合していたのを思い出し、前に出しました。ホワイトボードがよく見えるので、しっかりと考えが持てるようになりました。(成果です!)
2013年10月15日火曜日
分科会でのご指導
公開研究発表会が終わりました。
指導助言内容をまとめてみます。
⚪︎緊張の中にも、活発な発言が見られた。他教科を含めて、日常の力が活かされていた。
⚪︎段階をふんで、自然に見通しが持てる。学び合いのモデルが示されていて、学ぶ視点を与えることの大切さを感じた。
⚪︎グループ学習のホワイトボードは、共有注視のツールとなり、練り直しがしやすい。課題として、考えが残らない、見えにくい、役割分担ができてしまう。しかし、全員が考えを出し合っていこうという姿勢が見られ、解消していた。
⚪︎子供自身が、学び合いのよさを実感してきている。
⚪︎図や数式、言葉で説明していくスキルは、今後も大切にしたい。
以上でした。
次回は、横浜国立大の石田先生に同行させていただいた、石川県の先進校視察をまとめ次第ご報告いたします。
2013年10月6日日曜日
登録:
投稿 (Atom)