~全国学力テスト山形県の傾向と対策~全国学力テストの山形県の考察が新聞に記載されていました。(8月13日山形新聞)
国語はA,Bともに正答率は全国平均を大きく上回ったということでした。「授業の中で目的や意図に応じて簡潔に書くという国語の指導が効果的であることを説明しています。本校でも、長文などをまとまった字数で簡潔にまとめさせる指導など、どの学年も言語力育成の手立てをとっています。今の流れで日常化をさらに意識しながら取り組んでいくことが大切です。
問題は算数です。2年前からの山形県の課題と変わっていません。つまり、数学的な考え方(思考力)の育成が課題です。「数学的な思考力、判断力を問う授業に。」ということです。これは、2年前から数学的な考え方が課題と言われてきましたが、依然として課題であることが判明しました。
では、数学的な思考力、判断力を身につけるために、どんな授業をしていけばよいのでしょうか。
<数学的な思考力育成のポイント>
1.既習との関連を十分に図る ⇒ 既習事項を利用して解く ⇒「与える足場」から「つくる足場」へ
「今までに習ったことで、使える考えはありますか。どんなことが使えそうですか。」などの発問により、既習事項へ目を向けるだけでなく、習ったことを使えば解決できるという算数のよさを感得させることにつながり、常に既習を想起する「見方・考え方」が身に付く
2.数学的な考え方の重要ポイント「数理的な処理のよさの感得」
「はやい」「かんたん」「いつでもできる」のはどの方法かという比較検討の視点を与えることにより、数理的な処理のよさを感得できるようになり、それを求めることができるような視点が身に付く。
3.統合的な考え方・帰納的な考え方・発展的な考え方
統合的な考え方;発問「同じところをさがしましょう」
帰納的な考え方;発問「いくつかの例からきまりを見つけよう」
発展的な考え方;発問「次はどんな問題を考えたいですか」
4 説明のさせ方
「まず」「次に」「だから」などの説明指導(全員が言えるようにする)
発問「どうしてそういうことが言えるの」…説明をうながす発問を!
(学力向上だよりNo10)
(「学び合いのある算数授業」(石田淳一著)より一部引用)
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