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さて、今年度は公開研究のために、のびのびになっていた学力向上部主催の研修会。3学期というまとめの時期ではありますが、2月1日(水)に開催できることになりました。
具体的内容は、3年算数「小数」の授業公開と、午後から授業をもとにした考える足場についての授業改善の研修会です。本来なら、提唱者でいらっしゃる横国大の石田先生においでいただき、授業へのご指導と考える足場についての講演をいただきたいところですが、その機会は後日ということで、私のつたない授業とプレゼンということになります。
昨年度の続きということで、その時の研修会に参加された方にも、今年度初めて足場を知る先生方にも、ためになる研修会にしたいと思っています。
ところで、今回は3年小数の加減の授業をしたいと考えました。このブログでも、3・4年生の先生方で、「分数の足場を小数で」という授業を見せ合いました。(2011年2月の記事参照)
あの時のような授業をしたいと思っていましたが、新しい教科書では、分数が先で小数が後になっていました。だから、あの時の授業とは逆で、「小数の足場を分数で」という内容になるのでしょうか。それとも、整数の考えを足場にすべきかということです。
昨年度は、「与える足場」としての授業でしたが、今年は「つくる足場」に挑戦してみたいと思います。クラスの子供たちに「3学期は、自分たちで足場をつくってみよう」と言っています。ですから、いきなり主問題1から入り、既習を自分たちで想起させるわけです。その時の発問は、「今までに習ったことで、似たような問題はありませんか?」となります。
予想される反応としては、整数や分数ということですが、分数は記憶に新しく、「~の~こ分」という考え方ができているので、容易に想起できそうです。
そこで、今年度から採用になった教育出版と啓林館を比べてみました。同じ3年小数の加減でも、教科書によって随分違うものです。主観を込めた感想を述べると、教育出版は、いきなり2.5+1.3という数字で、理屈がわかれば即筆算という流れで、足し算だけで3時間扱い。ところが、啓林館は、0.3+0.6という単純な数値で、考え方をしっかり定着させ、練習問題には引き算もやります。つまり、「~の~こ分」という考えができれば、たすことも引くことも同じであるという数学的な思考の流れに沿っています。
どちらの指導の流れでもよいのですが、既習を大事に扱う足場の授業としては、啓林館を採用しました。主問題2では、引き算を自力解決させてみようと思います。筆算は、考え方をしっかりしさえすればいつでもできるからです。
というわけで、指導案と資料、プレゼン資料の作成ということでがんばります。授業については、後日アップいたします。資料などご覧になりたい方は、ご連絡ください。
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