二戸部(@宮内小)です。
今回、重さ(3年)の授業で足場の授業を実践してみました。
本時の授業は、重さの足し算でした。具体的には、
1kg400g+300gなどの計算です。
そこで今回は「考える足場」として「道のり」の計算を手がかりにしてみました。
道のりの授業は、2学期始めに実施しており、子ども達は結構得意な分野です。
1km=1000mであることや、その計算方法について簡単に振り返ってみました。
その後に、問題を提示。一部の児童は、予習教材などで重さの計算方法を知っていたようですが、半数近くの児童は「?」といった様子でした。
ここで、1kg=1000gであることを想起。
すると、児童から「あっ、大ヒントだね先生!わかっちゃった。」
といった声が上がりました。
「解けちゃうの? 解き方教えてないけど、いけそう?」
と煽ると、なにやら自信満々の雰囲気。
さっそく解かせてみました。するとほとんどの児童がすらすら。
苦手な児童もときおり黒板をちらちらみながら、自力で解決しようと頑張っているようでした。
その後、「スペシャル問題」と題した適応題に2問ほどチャレンジ。引き算や「繰り上がり(1kg500g+700g)」のある問題にチャレンジしました。
全員すらすら解くことができ、授業が終わった後、算数が苦手な児童が
「先生、今日、全問正解だったよ。」
と報告に来てくれました。
繰り上がりの解き方についても足場を設ければ良かったのかどうか。解き方の説明をする時間を設けるべきだったのかどうか。など、反省はありますが、自分なりに手応えを感じることのできた時間でした。
自分のクラスでは、どの教科においても一貫してグループ学習を取り入れています。しかし、グループ学習が不向きな授業も当然あります。自分の教職における研究の柱に「足場の授業」をしっかりと立てて、これからも実践をしたいと感じました。
以上、「足場」と呼べるかどうかもあやしい授業ですが、取り急ぎ報告まで。
1 件のコメント:
この授業の結果を聞いて、
「なるほど」
と思いました。
この授業の足場だと、1㎏=1000gの復習かと思っていましたが、㎏もkmもk(キロ)という意味からすると同じことなので、とてもよい足場なんだろうと思いました。子供たちの定着も、かなりよかったということですね。
今回の授業の足場をkmにしたことにより、k(キロ)という意味を深めることにもなったし、類推思考をうながすことにもつながったのではないでしょうか。
算数は、数学的な考え方を養うことが最も大切なことだと思っていますが、このような授業を積み上げていくことで、子供たちに数学的な見方、考え方が身につくのでしょうね。
若い先生の発想はすばらしいと思いました。ありがとうございました。
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