2010年9月29日水曜日

足場の考え

先日は大変参考になる授業を見せていただきありがとうございました。
先日の授業を拝見してから、二回ほど算数の授業を行いましたが、「『問題を解決する手がかり』をしっかりと子どもが持っているのか」ということについて、意識を持つようになりました。

「レディネスをそろえる訳ではない」という言葉の真の意味について、自分自身、まだうまく理解していないのが現状です。しかし「全員」の子ども達が「既習事項」を生かして問題に取り組むことができる状況を保証するというのは、頭から話してはならないことがわかりました。

私が現在、算数の授業においてとりくんでいるグループ学習も「考え方を説明する」「多様な考えに触れる/触発される」ということを最大のねらいとしています。これに「足場」のエッセンスを少しでも生かして、更なる「数学的思考」「表現」のレベルアップを目指していきたいと思いました。

ありがとうございました。

2010年9月28日火曜日

「考える足場」の研修会 (汗)

 27日、学力向上部としての研修会をさせていただきました。「考える足場」のある授業を紹介しながら、授業改善につなげたいというねらいで行いました。最初は、考える足場を提唱している、横国大の石田先生をお呼びして、講演ということを考えていましたが、先生のご都合と合わないということなどで、石田先生にはまたの機会においでいただくことにして、自分のクラスの授業と、考える足場の授業実践を報告するという内容の研修会を開きました。

 5時間目の4年算数の授業は、「面積」の最後の、L字型図形の面積を求める問題です。2,3年前に、青森県長者小学校の先生の師範授業を見て、4年担任になったらやってみたいと思っていました。

 指導要領では、長方形に分けたり全体から長方形を引いたりして求積できるようにすることと、きちんと説明できるようにすることが求められています。

 しかし、今回の足場の授業では、考える足場を与えることで、授業を効率的に進めることができ、発展的な内容まで学習できるよさを見てもらいたいと思い、等積変形や倍積変形も取り扱ってみました。

 実際の授業では、いろいろなやり方があるということは理解できたと思いますが、実際に分割した長方形の縦と横の長さをしっかりつかめない子どももいて、
「やはり、基礎基本をしっかり理解させるための足場だったのかな・・・・」
などと、反省したりもしました。L字図形の面積を正しく求めさせ、きちんと説明できるようにする授業でもよかったかなと思いました。

 日常の授業では、「説明させる」など理由をしっかりと表現させることに力を入れています。「まず」「次に」「だから」というパターンも有効です。説明できなければ、わかったことにはならないと子どもたちに言っています。

 さらに、数学的な考え方育てる授業というのは、どういうことなのかを常々考えています。類推的な思考、帰納的思考など、いろいろな側面がありますが、普段の授業では、まずしっかりと説明できるようにすることだと思っています。しかも、教師自身が、今日の問題での既習の考えや技能は何かをしっかりつかんでおくことが大切だと思います。その既習を使ってしっかり説明できるようにすることが、数学的な考え方につながっていくのだと思います。授業でも、「どうしてそうなるの?」「どうしてそういうことが言えるの?」というつっこみをしながら進めています。理由を言うには、必ず既習の知識や考えが必要になります。それをうまく使えば、問題は解決できます。当たり前のことですが、なかなかこの辺があいまいになっているような気がします。

 全国学力テストのB問題では、活用力を求められています。このとき、既習を使って説明する力が深くかかわっていると思います。たとえば、階段の壁の問題は、平行四辺形の定義や性質をしっかり定着しているかということが、重要になります。それを忘れていると、説明できません。説明できるようにするには、基礎基本がしっかり身についているということがカギになると思います。


 今回の足場の研修会に参加してくださった先生方は、ちょっとでも興味を持たれましたら、ぜひ足場のある授業を実践してみてください。2,3ヶ月後には、少しずつですが成果が感じられるようになると思います。

 そして、その成果や課題を、このブログにも書き込んでみてください。よろしくお願いします。

 

 

2010年9月26日日曜日

明日が楽しみ

常に修行という気持ちを「真」に持ち続ける事って難しいですよね。

でも自分たちみたいな若手は、そんな上司、先輩に触発されて、大きくなっていくんだと思います。言ってみれば、若手も「子ども」と同じで、先輩の先生方をよく「みて」学んでいるつもりです。私はスポーツを通して、理想(目標)はただ「持っている」だけではなく、それを「発信」し、実践することにより、フィードバック(結果)を得て、より確かなものにしていくことが大切であることを学びました。

まさに、そんなたいち先生の姿勢に触れることができる事に感謝して、月曜日はしっかり勉強させて頂きます。

*金曜日に二人の先生方にアドバイスを頂いていたとき「本当のプロ」になることに対して改めて憧れをいだきました。ありがとうございました。自分も現行の「踏襲」だけではなく「踏襲+1(自分の思い、考えを発信できる)」ような授業研究会にできるように頑張ります。

2010年9月22日水曜日

学校での研修会

9月27日、算数研修会を校内で行うことになりました。先週、運動会直前のあわただしい中、4年3組のA先生に、自分が研修会行う授業をやっていただきました。参観させていただき、かなり参考になりました。子供の思考の流れ、問題の提示、足場の与え方などなど、です。

授業研ということではなく、提案授業ということなので、へんな授業はできないなと、自分に発破をかけながらがんばって準備をしています。どういう授業になるかはわかりませんが、授業を先生方に見ていただくというのは、この歳になってもとても緊張しますが、その緊張感がたまらないです。

1年間に6回、授業を公開した年もありました。公開させていただいたことを今も感謝しています。やっぱり、授業はやっていて楽しいです。へたな授業をするたびに、「まだまだだなあ。」と思って、さらに次の授業に向けて再挑戦!

「退職するまでに、満足できる授業ができるのかな?」などと思ったりします。若いころは、いろいろなことを提案して授業をしてみました。失敗したことも何度もありますが、この年になっては、失敗でしたというのも許されないのかもしれません。

しかし、失敗を恐れた守りの授業研からは、何も生まれません。自分なりの考えを検証すべく、いろいろなことに挑戦していくのだと思います。

ベテランの先生の授業研で、当たり障りのない意見や感想で終わることがあります。そうなったら終わりだと思っています。ベテランでも新採でも条件は同じです。人間、死ぬまで修行だと思います。

今回の研修会は、あえて提案授業をして研修会を持ちたいと希望しました。もちろん、子供たちに力をつけるため、そして先生方のため、最後に自分のために企画しました。

微力ながら、今後の算数教育のためにがんばります。よろしくお願いします。

2010年9月19日日曜日

三角形、四角形に挑む

10月21日に初任研究授業(@宮内小)が行われます。
それに向けて、徐々に準備を進めています。
範囲は移行措置にて四年生から降りてきた(?)二等辺三角形やなんやらの図形分野です。

グループ学習を取り入れつつ、いかに授業を展開するか悩み中です。
近々、素案が固まり次第、ご報告させてください。
アドバイスなど頂ければ幸いです!


・・・雑感・・・
グループ学習についての先日の書き込みに対して、ご教授頂きありがとうございました。
私は昨年度まで、スポーツ情報マスメディア研究所というところの嘱託職員として働いておりました。
そこでは主に、地域が行うスポーツタレント発掘事業の調査研究およびスポーツ教育プログラムの開発/実施がメインの業務でした。

そこで働いていた時に、強く感じた事は「プレゼンテーションスキル(表現)」「コンセプチュアルスキル(課題発見)」「ロジカルシンキング(論理的思考)」「タスク&セルフマネジメント(業務/自己管理)」そして「事象/情報を俯瞰的に捉える力」「スピード感」「英語」が重要である事です。

−プロジェクトに関わるミーティングはホワイトボード一枚を使って、ブレストしていく。コンセプチュアルスキルや俯瞰力が大切。
そしてそのブレストした内容について関連する情報をつなぎ合わせ、一つのカタチにしていく。ロジカルシンキングやプレゼンテーションスキルが重要。
その後は、その内容に関する関係者へのシェアリングや実務作業があります。まさに「スピード」が命です。

当然ミーティングに参加するスタッフは、たとえ肩書きが「教授」だろうと「専任研究員」だろうと「嘱託」だろうと分け隔てなく、意見が尊重される。つまり会議の中では立場が平等−。

しかし、その会議の中には上記した「チカラ」がないととても着いて行けない事がたくさんあります。実際、私もこのようなチカラが足りず、何度悔しい思いをしたかわかりません。その度に先輩に助けてもらっていました。

これらの事を考えると、今、学校の授業において上記した内容についてしっかりと教えなければ、日本の「人材」はまさに世界の中で競争力を失うと思います。

前職から学校に就職したことから、改めて、学校と一般社会が乖離してはいけないと感じました。
こんな雑感はこのブログには不要でしょうか?
書き込みしながら、ヒートアップしてきた自分に気づきました。
生意気な意見、御許し下さい。

2010年9月7日火曜日

初書き込みです

二戸部(@宮内小-3年)です。この度、本研究会に参加させて頂きたく、初書き込みさせて頂きました。
初任でありますが、初任研究の課題領域を算数として実践に取り組んでいます。
特に算数科におけるグループ学習の効果の検討を研究目的にしています。

算数は自力解決なのに、なぜグループで学習するのかと言われましたが、「何かがある」と感じて課題設定した次第です。

「何か」
=筋道を立てて考えた内容を交流する(限られた時間の中で、自分の考えをアウトプットする時間を持つことができるようにする)。

=他者の考えにたくさん触れることで「へーっ」「なんで?」「ぼくもそうだった」という気づきの機会を持つことができるようにする。

=問題を解くうちに、悩んだり得意げに解いたりする児童たちが無意識のうちに相互作用をおこして、教えたり、教えられたり「教師の意図の枠外」で学びが発生することが期待できる。


初任故に、そのデメリットや「何か」の考えのあまさがあると思います。さらに言えば「じゃあ一体、それを達成するための手だてはどうするのよ・・・?」なんて・・・。

そこは初任故の懐の甘さと捉え、ご指導ご教授頂ければ幸いです。
ただ、右も左もわからぬ故に、「一斉指導」や「習熟度別指導」への疑問など、もっとたくさんディスカッションして学びたいことがあります。

以上、今後ともよろしくお願いいたします。