2017年5月24日水曜日

チーム学習の実践への評価



5月24日、算数の授業研究会がありました。分数÷分数のチーム学習。先生方に見ていただき、いろいろな課題が見えてきました。

本来なら授業の動画をアップしたいところですが、プライバシーの関係でできないのが残念です。


事後研究会でのワークショップ結果です。一人一人の先生方が心をこめて書いていただいたコメントなので、エンターキー100のつもりで打ってみました。(以下が付箋紙の内容です)
(ここから)


6年算数「分数÷分数」5月24日 田井地
〇単元を通した課題
・前時との違いや本時の課題の特徴に気付き、進んで問題解決に取り組もうとしていた。
・ストーリー仕立てで単元を構成しているので、子どもも意欲をもって取り組んでいた。
〇既習に戻る
・必ず既習に返って考えているところが良い。
・「気付き」に今まで学習したことをポイント表示 ⇒ 計算の見通しへ
・5年生や今まで学習したことを掲示したり、教科書で振り返ったりしながら考える素材を与えていた。
・前時までの1㎡あたりがわかっていたので、それが話し合いの手がかりになっていた。
・既習事項を確認してから学習をスタートしたので、違いから÷分数の学習であることを理解していた。
〇学習の流れとホワイトボードの活用
・授業のパターン化 ⇒ 流れが身に付いていてスムーズである。パターン化する。安心感。
・分数÷分数の計算について、ホワイトボードを使って話し合うことが身に付いている。
・ホワイトボードの使い方の共通理解があった。☆普通の文字;黒、他のグループから聞いたこと;青、わかったこと;赤、話し合った時の話題;黄色(黒板にチョークで)
〇丁寧な見通し
・見通しをしっかり時間をかけた丁寧な見通し。
・見通しを念入りに行っている。
・見通しを全体でしっかりもったことによって、整数に直すことや線分図に表して考えることといった手立てが、子どもたちに降りていた。
・わり算のきまりがキーポイント
・二つの分数を数直線で表し、求める量をとらえていた。
〇チーム学習について
・グループからチームへ、全体への流れが理解の深まりにつながる。
・チーム学習;ペアの作り方 チーム学習で分かった子が増えていった。さらに全体で説明。
・子どもたちが慣れているため、自然な関わりが見られた。
・チームごとに発表に進んで質問し、わかろうとしていた。
・よく話しているし、聞こうとしている。
・2つの分数は、どういう関係?などとわからないことを質問していた。
・グループの話し合いで、答えが見てなくなった時も、何とか協力して考えを出し合って解決しようとしていた。
・相手の意見を受け入れようとする態度・意欲が見られる。
・異質同士、わからなかったグループ同士、同質同士などいろいろな組み合わせが考えられる。
〇全体交流でポイントをしぼる
・全体の学び合いなどで、教師が違いを意識して発表させたことで、考え方の違いに子どもたちが気付くことができている。
・認め合える雰囲気がある。(拍手など)
・うまく書けなかった班への全体での声がけ、拍手で答え(説明)ができなくとも話し合いをしてよかったという温かい気持ちになっていた。
〇練習問題 解決する満足感
・ほぼ全員が練習問題を解くことができていたので、逆数をかけるということ理解できたように思う。
・困っている児童にも、進んで考えに行けるシステムもよかった。
●既習の活用(わり算のきまりと線分図のかき方)
・線分図のかき方、既習を使ってもう少し確認すべき。
・線分図に表すのが難しかった。(等分にすると混乱する)
・わり算のきmりなどの掲示物があればよかった。
●チームの組み合わせ
・わからないチーム同士だと学び合いがうまくいかない。(解決できない)
・グループ学習で、正解が出せないグループが4つあったがどうなのか。⇒ 正解が出ない時、違うグループに行くことも可。
◎グループ学習(チーム学習)の見取りが難しいが、ホワイトボードやグループの話し合いから見とる教師の力量を高めていくことが必要(授業者)
◎チームの話し合いが大きな輪になっていくようにしたい。(授業者)
◎グループ学習などの学び合いを学校全体で積み上げていく。

(ここまで)

温かいお言葉、ありがとうございました!

見通しに時間を取った割には、やや見通しが甘いと感じました。正解までたどりついたグループが3つ(7班中)しかありませんでした。そんなときは、正解班と誤答班をチームにすればよかったのですが、テンパッてしまいました。




わり算の性質を使って解いたグループ(正解)



線分図を使って説明した班(正解です)




線分図とわり算の性質を使っている班(正解!予想外の説明に驚き!!)




わり算がなぜかかけ算に・・・・





逆数をかけるのはわかっているんだけど・・・・

チーム学習でわかったことを青で書いています。





まったくわからなかった班(チーム学習でわかったことを赤で書いています)


ご覧になった方、ご指導お願いします。

2017年5月13日土曜日

チーム学習の課題とは

学び合いの授業として、以前からチーム学習を実践しています。グループとグループとで学び合うのがチーム学習ですが、メリットとして考えられることは、いきなり全体で自分たちのグループの考えを言うより、少人数対少人数で話し合った方がより生き生きとした学び合いができるということでしょう。そして、全体の学び合いに時間をかけなくても良いということです。




板書を見ると、どんなことを話し合ったのかが、一目でわかります。だから、確認程度でよいのです。

そんなに子どもに任せていいのかと言う人がいるでしょう。そう言う人は、ぜひ私の授業を見に来てください。どんな力がつくのかがわかるでしょう。

では、課題は何でしょう。まずは、すぐにはできないということです。グループでの話し合いが十分にできることが前提となるからです。

もう一つあります。グループとグループの組み合わせをどうするかということです。違う考えどうしをペアにしたいのですが、必ずしもそうなるとは限りません。同じ考えどうしをペアにする場合もあります。そんな時は、どういう点で同じ考えなのかを説明させます。