急に肌寒くなってきましたね。夏風邪をひかないようにご注意!
さて、山形県の全国学テの記事が載っていました。理科は、面目を保ったものの、「本県、全体的に低下傾向」という見出しでした。昨年度までは、少しずつ成果が見られてきたのですが、今年は落ち込む結果となっています。
かつての教育県である山形県はどこへ行ってしまったのでしょうか・・・
特に注目したいのは、算数のB問題。かろうじて最下位を免れているという落ち込みです。数年来の活用力が身に付いていないというのが現状です。
県からは、B問題対策として、過去問を数多く解かせて問題に慣れさせるという提案がありました。学年によっては、教科書を終わらせるので精一杯という実態もあります。年間数枚の過去問をさせても、それだけで活用力が身に付くものでもありません。
さらに県では、「探究型学習」、「協同学習」を推進しています。文科省では、最近「アクティブラーニング」という言葉が多用されています。校内研で取り組むのもいいとは思いますが、どこの学校でもかなり前から「交流」、「かかわり合い」という指導法の研究をしてきました。
しかし、ペアやグループ学習をやればよいという授業をいくつも見てきました。(自分もそうであったと思います)
協同学習という言葉は、近年になって使われるようになってきましたが、新しい指導ではなく何年も前から主体的な学び合いということが言われてきました。
新採の時、複式学級を担当し、間接指導時には必ず子供同士の学び合いをさせてきました。子供たちは教師なしでも主体的に学ぼうという意識が芽生えてきました。それを単式指導に活かせないかと、以前から考えていました。
2年前、石田教授とともに、石田教授がご指導している石川県の3つの小学校を視察させていただいた時は、子供たちの学ぶ姿に驚きを感じました。グループ学習を取り入れているなどというレベルではなく、授業の初めから一人一人が、
「気づきがあります」
「相談させてください」
(みんなに)「・・・・ですよね!」
という活気あふれる授業でした。子供が育っていました。そういう姿を求めて、学校全体で何年もかかって育てているということです。子供が育っているので、私が飛び込みで授業をしたときも、しっかりと学び合いの授業になりました。
あたり前のことですが、先生方も熱かった。事後の勉強会での熱心な発言や、石田教授の学び合いの理論をしっかりと取り入れて実践しようという姿からは、石川県の子供たちの学力がアップするのは当然であると思いました。
過去問をやれば活用問題が解けるようになるということではなく、どういう視点で授業改善をしていくのかを共通理解し、教師間で授業を自由に見せ合って、子どもが育っているかどうかを日々検討していくことが大切であると思いますが、いかがでしょうか。それには、我々教師が。授業改善のために授業の仕方を主体的に学び、実践する必要があります。
山形県の算数授業の改革のために、立ち上がりましょう! by置賜算数指導研究会