我がクラスに実習生がやってきました。若い先生が教室に入ると、子どもたちは喜ぶし、自分も授業を見せることになるので、緊張感が生まれるので、実習生大歓迎です。(この5年間で4回の実習生受け入れです)
さて、今日は算数の授業研。
折れ線グラフの最終で、下のようなグラフでは変化がわかりにくいことや、下の部分が必要ないことに気づかせ、
このようなグラフにすると見やすく分かりやすくなることがわかり、自分でもかくことができるという内容の授業です。
上のグラフを提示した気づきの段階で、
「小数点がついてる!」
「かたむきが少ない」
「変化が少ないってことだよ」
などと、意図したことがどんどん出され、さらに、
「かなり上の方にグラフがある」
「下がむだです」
「でも、0はかかないとだめ」
おもしろそうな展開になってきました。この気づきが、めあて意識につながり、どうすればよりわかりやすいグラフになるかを考えさせます。
この気づきを、やや生かすことができずに、さらっとめあてに入ってしまいました。自分の若い頃を思い出しました。
そしてグループ学習。
このクラスは、グループ学習に慣れているので、ホワイトボードを使って、よりわかりやすいグラフを考えて学び合っていました。
早く終わったチームは、黒板の前にきて自発的に他のチームの考えと比べていました。
(これが大事!)
ホワイトボードで慣れているので、図や文でかいていいよと指示しましたが、実際に提示したグラフと同じものを与えるなどの工夫が必要でした。
フリーハンドでよく表現しました。見通しで、
「下を省く」
という内容が出されていたので、どのチームもこの点について考えを書いていました。
めもりの幅を広げる(縦だけを拡大)という考えは、なかなか難しかったらしく、下のチームだけが読めない文字で提示していました。
このチームは、1度をさらに10等分すると分かりやすくできるということを言いたかったのですが、他のチームに伝わりませんでした。やはりここは、グループ学習での教師の見取りと支援、そして全体の学び合いでのコーディネート力が試されます。
協同学習に慣れてくと、どの先生がやっても学習の仕方が身についているので、ある程度のところまではいけることがわかりました。
2年前、石川県の小学校で、飛び込みで授業をさせてもらった時もそう感じました。
協同的な学びは、子どもたちを変えていきます。