2017年6月11日日曜日

究極のグループ学習とは?【石田教授ご指導のチーム学習をとおして】

6月30日、横浜国立大学の石田淳一教授をお迎えしての研究授業の日。石田先生は、3年生の研究授業をご指導なさいましたが、便乗してうちのクラスもご指導していただくことになりました。グループ学習はもちろん、チーム学習で授業をしてみました。前日の懇親会でも、いろいろとご指導をいただいておりました。話をお聞きするたびに、グループ学習のやり方は奥が深いと思ってしまいました。

さて本時のメインは問題づくりです。こういうのはあまり経験していなかったので、子どもたちは興味深々でした。

最初、ジュースが3分の2入ったビンの絵を提示しました。ここで気づきを言わせます。ここで600mLという数値を提示しました。この600mLというのは、ジュースの量なのかビンの容量なのかは伏せておきます。つまり、どちらかもしくは両方の問題が作れるようにということなのです。

600mLジュースの量だとしたら?ビンの容量だとしたら?

どちらも関係図で立式してみることになりました。グループが終わり、いよいよチーム学習へ突入!

【石田先生のアドバイス】
◎グループを7班ではなく6班にする。(偶数にする)
◎ジュースの量として、容量としての考えを2つに分ける。(3つの班ずつに)
◎ちがった考えを伝え合わせ、それぞれの考え方を理解する。
◎伝える方法は、机に2つのボードを置いて説明し、見比べさせる。


なるほど、別問題どうしを組み合わせるよさがここにあり!子どもたちは、興味深く相手の説明を聴いていました。


何を基準としての関係図かがはっきりしています。

600mLがもとにする量なのか比べる量なのかで求め方が違ってくることに気付きました。

しかも、わり算とかけ算という違いにも気付きました。すっきり解決しました。

しかし、主問題2を準備していたのに時間がなくできませんでした。問題作りをしてのチーム学習は、時間がかかりました。(全体の学び合いは確認程度で済みました)

ふり返りの場面。

【石田先生のアドバイス】
◎ふり返りを書いたら、ノートを交換して、いいなと思ったところに下線を引かせる。

石田先生は、下線を引かせるということでしたが、うちのクラスは、日ごろから友達のノートへのコメントを書いているので、それも書かせました。石田先生は、それぞれのコメントを見て、「なかなかいいね!」と珍しくほめてくださいました(笑)

前日、石田先生は、「究極のグループ学習を!」とおっしゃっていました。この「究極」が自分にとってとても気になりました。今までは、全体の学び合いのためのグループ学習という意識でいましたが、グループで学びが完結するという究極があるんだそうです。そういう究極のグループ学習ができたら、学力が究極に上がるのだろうと思います。学力テストの平均点を上げるということはもちろん、互いに助け合ってみんなで成長しそれを喜び合うという姿を求めることこそ、学び合いの真の目的ではないかと思うのです。「究極のグループ学習」!やってみたいですね。